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UADx Studer A800レビュー|Drum bus・Bassに「温かみ」を足した配信DTMerの実使用報告
本記事はアフィリエイト広告を含みます。一部コンテンツの作成にAIを活用しています(詳細:編集方針)。

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Spotify・Apple Musicに楽曲を配信しているDTMer(Cubase Pro 15使用・所有プラグイン272本/48メーカー)の筆者が、制作中のハードロック・インストゥルメンタル曲「Bronze Hammer」のDrum bus・Bassトラックで実際に採用した設定を、数値ごと公開します。
「ドラムやベースにもう少し温かみが欲しい」「デジタル臭さを抜きたいが、劇的な変化は求めていない」という方に、このレビューが参考になれば幸いです。
クリックして読める「目次」
【結論】Studer A800をおすすめできる人・できない人
おすすめできる人
- ロック・バンドサウンドをDTMで制作している
- Drum busやBassに「温かみ・ふっくら感」を足したい
- UADx Signature Edition V3を持っている、またはUAD製品を検討中
- 「劇的な変化より、自然なアナログ質感」を求めている
おすすめできない人
- 挿すだけで音が激変することを期待している
- テープノイズ(HISS/HUM)が一切入らない環境にこだわっている
- UAD製品を持っておらず、単体購入を検討している(コスパを重視するなら他の選択肢も)
Studer A800

メリット
- 実機Studer A800の電子回路・磁気テープ挙動を忠実に再現
- Drum bus・Bassなど複数箇所に挿しても自然なアナログ質感が得られる
- UADハードウェア不要のNative版付き・永続ライセンスで買い切り
デメリット
- 劇的な音の変化はない(「土台として効く」タイプのプラグイン)
- 複数インスタンス使用時はテープノイズ(HISS/HUM)の累積に注意
Studer A800とは|1978年生まれのマルチトラック名機
実機の歴史
Studer A800は1978年にスイスのStuder社が発売した24トラック・2インチ・マルチトラックテープレコーダーです(出典:Mixonline「1978 Studer A800 Multitrack」2026-06-05確認)。世界初のマイクロプロセッサ制御マルチトラック機の一つとして、Radioheadの『A Moon Shaped Pool』、Jack Whiteの『Lazaretto』など数多くの作品に使用されてきました。
「マルチトラック録音用」というポジションが重要で、「各楽器を録音する工程」で使われる機材です。これが後述するATR-102との根本的な違いになります。
UADxプラグイン版の位置づけ
UADのプラグイン版は、Studer社公認のもと実機の電子回路・磁気テープ挙動を詳細にモデリングしたものです。1ライセンスにNative(UADx)版とUAD-2版が同梱されており、UADハードウェアがなくても使用できます(永続ライセンス・買い切り)。
筆者はUADx Signature Edition V3を所有しており、本記事の設定値はすべて実機での実測値です。
ATR-102(Ampex)との違い
同じUADのテーププラグインでも、Studer A800とATR-102は用途が異なります。
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| Studer A800 | ATR-102 | |
|---|---|---|
| 実機の用途 | マルチトラック録音機 | 2トラックマスタリング機 |
| 挿す場所 | 各トラック・バス | マスターバス |
| 音の変化 | 温かみ・ふっくら感 | 高域の痛み緩和・馴染み |
| 筆者の使用箇所 | Drum bus / Bass | Guitar bus |
筆者自身も現在使い分けを研究中であり、詳細は別記事(ATR-102レビュー)で解説しています。
主要パラメータ解説|初心者が迷う4つのポイント
テープフォーミュラ(TAPE)の選び方
プラグイン上部のTAPEノブで4種類のテープフォーミュラを選択できます。
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| フォーミュラ | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 250 | クラシックなビンテージ感・柔らかい高域 | バラード・ポップス |
| 456 | 1970〜80年代スタジオ標準・クリーンで現代的 | ベース・クリーンギター |
| 900 | 高出力・モダンでパンチがある | スネア・アタック重視 |
| GP9 | 1970年代定番・温かみと低域の粘りが強い | ドラムバス・ロック系 |
筆者のBronze Hammerでは、Drum busにGP9(ZEP初期の録音時代と一致)、BassトラックにDancehall 80’sプリセット+456を採用しています。
IPS(テープスピード)で音がどう変わるか
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| IPS | 音の傾向 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 7.5 | 高域が丸まり低域に粘り・Lo-Fi感強め | ローファイ・意図的な質感付加 |
| 15 | バランスが良い・ロック/ポップスの標準 | 汎用(最初の選択肢) |
| 30 | 最もクリアで高域の伸びが良い | マスタリング・繊細なアレンジ |
Bronze Hammerでは全箇所でIPS 7.5を使用しています。各プリセットをそのまま使った結果として揃ったもので、意図的に統一したわけではありません。プリセット選定がIPSにも影響することを示す実例として、正直にお伝えします。
CALレベルの意味と推奨範囲
CAL(キャリブレーション)は「テープにどの程度の強さで信号を記録するか」を決めるパラメータです。値が高いほどテープ飽和(サチュレーション)が強くなります。
- +3(低め):自然なアナログ質感・サチュレーション控えめ
- +6(標準):一般的なスタジオ設定のバランス
- +7.5〜+9(高め):積極的なサチュレーション・ドライブ感
筆者のDrum busではCAL +6(標準設定)を採用しています。
SYNC / SEP(REPRO)モードの違い
- SYNC:録音時のシンクロヘッドパスをエミュレート。わずかにラフな質感でトラッキング用途向き
- REPRO(SEP):再生ヘッドパスをエミュレート。最もフラットで音楽的な仕上がり。ミックス向き
筆者はDrum bus・BassともにSYNCを使用しています(プリセットのデフォルト)。
【実使用・設定値全公開】Bronze Hammerでの使い方
Drum busへの挿入
挿入箇所:Drum bus(AD2 Blue Oysterを含む全ドラムトラックをまとめるバス)
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| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| プリセット | Drum Bus(UAD付属) |
| テープフォーミュラ | GP9 |
| CAL | +6 |
| IPS | 15 |
| Path | SYNC |
| INPUT | 約+8(2時方向) |
| OUTPUT | 約-8(10時方向) |
挿入後、ドラム全体に「温かみ・ふっくら」した質感が加わりました。劇的な変化ではありませんが、アナログ的な太さと低域の粘りが増しています。
INPUTを高め(+8)にしてテープを強くドライブさせ、OUTPUTで-8に抑えることで、音量を変えずにサチュレーションだけを稼ぐ典型的な使い方です。
Bassトラックへの挿入
挿入箇所:Modo Studio Bass(ベーストラック)の末尾
チェーン:Curves AQ → AmpliTube 5 → UADx 1176 Rev A → RBass Stereo → Pro-Q 4 → Studer A800
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| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| プリセット | Dancehall 80’s(UAD付属) |
| テープフォーミュラ | 456 |
| CAL | +7.5 |
| IPS | 15 |
| Path | SYNC |
| INPUT | 約+4(1時方向) |
| OUTPUT | 約-4(11時方向) |
Drum busと同様に「温かみ・ふっくら」した変化が得られました。ベースの低域に有機的な質感が付加されています。
試みたがShared Room Busから外した話
当初はDrum bus・Bassトラック・Shared Room Busの3箇所に挿入する構成を検討していました。Shared Room Busは複数トラックのアンビエンス(部屋鳴り)をまとめているバスです。
「3箇所全部にStuder A800を挿すとテープ過飽和で低域がブーミーにならないか」とGeminiに相談したところ、Shared Room Busから外す判断を推奨されました。自分の耳でも確認した結果、現在はDrum bus・Bassトラックの2箇所構成に落ち着いています。
「全トラックに挿せば良い音になる」ではなく、用途とバランスを見ながら挿入箇所を絞ることが重要です。
悪い評判・デメリットの真実
「劇的に変わらない」→ テープサチュレーションはそういうもの
Studer A800を挿した直後の印象として「思ったより変化が少ない」という声があります。筆者も同じ感想を持ちました。
ただし、これはデメリットではありません。アナログテープの質感とは本来「土台として効いているもの」であり、「ハッキリわかる変化」を求めるプラグインではないからです。「イコライザーで劇的にブーストする」ではなく「上質な機材を通すことで全体の質が上がる」感覚に近いです。
筆者のコメントをそのまま伝えると「BASSもドラムバスも温かみ、ふっくら。良かった。劇的ではないが。」これが正直なところです。
テープノイズ(HISS/HUM)問題
プラグインにはテープ特有のノイズ(HISS=高域のサー音、HUM=低域のハム音)がエミュレートされています。複数トラックに挿すと累積してノイズが目立つ場合があります。
対処法:
- CALレベルを下げる(サチュレーションとノイズが同時に減少)
- HISSとHUMのノブを個別にゼロに下げる(UIの右側に配置)
- 挿入箇所をバスに限定し、個トラックへの多用を避ける
CPU負荷について
UADx(Native版)での動作時、筆者の環境(GALLERIA PC・Windows 11)では特筆すべき負荷増加は感じていません。ただし複数インスタンスを使用する場合は、バス単位での挿入に留めることを推奨します。
Studer A800 vs 競合テープエミュレーション
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| Studer A800 | Softube Tape | iZotope系 | |
|---|---|---|---|
| 実機モデル | Studer A800(公認) | 複数機種・非明示 | なし(モジュール) |
| 操作の深さ | 深い(回路レベル) | シンプル | スイート内の一機能 |
| 用途 | マルチトラック | 汎用サチュレーション | マスタリング補助 |
| これにしかできないこと | ✅ Studer A800の電子回路・磁気テープ完全エミュ | — | — |
| 向いている人 | 実機寄りの体験を求める人 | 手軽に質感を足したい人 | iZotopeユーザー |
Studer A800の最大の差別化は「実機A800の挙動を電子回路レベルで再現している」点です。Softube Tapeが「使いやすいテープ感」を追求しているのに対し、Studer A800は「実機のワークフローをそのままプラグイン化する」設計思想です。
価格・購入方法|Plugin Boutiqueで買う手順
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| 価格 | |
|---|---|
| 通常価格 | $199 |
| ライセンス形態 | 永続ライセンス(Native版+UAD-2版同梱) |
| 販売場所 | Plugin Boutique |
価格情報は2026-06-05時点での確認値です。
最新価格はPlugin Boutiqueの製品ページでご確認ください。
購入3ステップ
- Plugin Boutiqueのページにアクセス
- カートに追加し、アカウントにログイン(または新規作成)
- 支払い完了後、UAのダウンロードマネージャーからインストール
UADx Signature Edition V3を安く手に入れる方法|クロスグレード版という選択肢
Studer A800単体での購入を検討している場合、
UADx Signature Edition V3のクロスグレード版も選択肢に入れてみてください。
Signature Edition V3には Studer A800 をはじめ、
ATR-102・1176・LA-2A・Neve 1073など
プロ定番のUADxプラグイン多数が同梱されています。
筆者はPlugin BoutiqueでUAD Studio Classics Bundleを購入後、
「Signature Edition V3 クロスグレード from ANY Bundle」に
アップグレードしました(2025年11月・¥49,300)。
単体プラグインを複数購入するより、
クロスグレード版でまとめて揃えた方がコスパが良いケースがあります。
現在のクロスグレード価格・対象バンドルの条件は
変動することがあるため、Plugin Boutiqueの製品ページで
最新情報をご確認ください。
Universal Audio
¥49,300 (2025/12/19 00:02時点 | 楽天市場調べ)
まとめ|Studer A800を買うべき人はこんな人
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| タイプ | 判断 |
|---|---|
| ロック・バンド系DTMerで 自然なアナログ質感を求めている | Plugin Boutiqueで最新価格を確認して購入 |
| 音の変化を試してから決めたい | 購入後の返金保証あり(Plugin Boutique規定を確認) |
| コスパ重視でまず無料から試したい | Softube Tape Freeなど無料版で感覚を掴んでからでも可 |
筆者はBronze HammerのDrum bus・Bassトラックに採用し、満足しています。「劇的ではないが良かった」という感想は、アナログテープ系プラグインの正しい評価だと思っています。
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よくある質問(FAQ)
Studer A800とATR-102(Ampex)の違いは何ですか?
実機の用途が異なります。Studer A800はマルチトラック録音機、ATR-102はステレオマスタリング機です。各トラック・バスに挿すのがStuder A800、マスターバスに挿すのがATR-102という使い分けが基本です。詳細は筆者のATR-102レビュー記事をご覧ください。
UADハードウェア(Apollo等)がなくても使えますか?
はい、UADx(Native)版が含まれているため、UADハードウェアなしで通常のVSTプラグインとして使用できます。
テープノイズはオフにできますか?
はい。プラグインのHISSとHUMノブをゼロにすることでノイズ成分を除去できます。テープの質感(サチュレーション)はそのまま残ります。
Cubase Proでの使い方を教えてください。
インサートスロットに挿入するだけで使用できます。筆者はDrum busとBassトラックのインサート末尾に配置しています。パラメータ設定はプリセットから始めることをおすすめします。
出典:Mixonline「1978 Studer A800 Multitrack」/ Bedroomproducersblog 2026-05-27 / Plugin Boutique 製品ページ(2026-06-05確認)
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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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