タグ
Cubaseマスタリングのやり方(初心者向け)
本記事はアフィリエイト広告を含みます。一部コンテンツの作成にAIを活用しています(詳細:編集方針)。

Cubaseでマスタリングをやろうとして「マキシマイザーが見つからない」「音圧が上がらない」「LUFSの目標値がわからない」と手が止まっていませんか。
この記事では、Cubaseに付属するエフェクトだけで完結する手順から、Cubase Pro 15で新しく追加された UltraShaper の使い方、さらに iZotope Ozone を使った AIマスタリングまでを、配信DTMerが実際に使った設定値とともに解説します。
🎼 筆者のDTM制作環境・配信実績
【配信実績】
Spotify / Apple Music / Amazon Music / Audiostock にて楽曲配信中
└ ポートフォリオを見る:https://www.tetsu7017.com/blog/lp/about-music/
【制作環境(マスタリング検証時)】
・DAW:Cubase Pro 15(2025年11月リリース・実機検証済み)
・所有プラグイン総数:272本 / 48メーカー
・主要マスタリングプラグイン:iZotope Ozone 11/12 Elements / Waves Horizon / FabFilter Pro-Q 4 / UAD Signature Edition V3
・PC:GALLERIA Win11(メインDTM機)/ MacBook Air M4(モバイル)
本記事の既存スクリーンショットは Cubase Pro 13 で撮影したものですが、 Pro 14/15 でも UI はほぼ同じで、同じ手順でマスタリングできます。 Cubase Pro 15 で新規追加された UltraShaper の画面のみ、Pro 15 環境で 撮り直して掲載しています。
最終更新:2026年5月
結論
- Cubase Pro グレードを持っているなら、付属プラグインだけで配信レベルのマスタリングは完結する
- もっと簡単に・AIで仕上げたいなら iZotope Ozone を追加するのが最短ルート
- ストリーミング配信(Spotify/Apple Music/YouTube)を目指すなら目標値は -14 LUFS / -1.0 dBTP
→ 本記事では、この3つを順に解説していきます。
この投稿の対象者
- Cubaseで初めてマスタリングに挑戦するDTM初心者
- 付属プラグインだけでマスタリングを完結させたい人
- Ozone導入を検討中の人
この投稿を読むメリット
- Cubase付属プラグインでマスタリングを完結できるようになる
- 音圧・LUFS・True Peakの目標値と調整方法が一通りわかる
- Cubase Pro 15の新機能(UltraShaper・Quick Audio Export)を活用できる
クリックして読める「目次」
マスタリング前のチェック
マスタリング前にミックスの仕上がりを確認します。以下のポイントをチェックします。
- ボーカルは埋もれていないか
- 低音は強すぎないか
- 全体の音量バランスは自然か
問題あればミックスをやり直しましょう。
ミックスの詳細についてはDTMミックスダウン実践ガイドを参照おねがいします。
問題なければマスタリングに進みます。
これからマスタリング方法を2つ紹介します。
CubaseのProグレードをお持ちであれば外部VSTエフェクトプラグインは不要です。
『マスタリング方法1.Cubase内臓エフェクトプラグイン』を使用することをお勧めします。
マスタリング方法1.Cubase内臓エフェクトプラグインを使用する
トラックプリセットを使用する
Cubaseには、マスタリング作業を効率化するためのプリセットが用意されています。これらのプリセットは、エフェクトや設定の組み合わせが事前に構築されており、楽曲の最終調整に役立ちます。
マスタリング用プリセットの適用方法
STEP
トラックプリセットの読み込み
STEP
マスタリングプリセットの選択

表示されたウィンドウの検索欄に「Mastering」と入力すると、マスタリング向けのプリセットが一覧表示されます。

楽曲のジャンルや目的に合ったプリセットを選択し、適用します。
STEP
プリセット設定の微調整

適用したプリセットのエフェクト設定を、楽曲の特性や好みに合わせて微調整します。
これらのプリセットを活用することで、マスタリング作業の効率を向上させることができます。ただし、各楽曲の特性に合わせて設定を調整することが重要です。またこのプリセットを確認したり微調することでVSTエフェクトプラグインのセッティングを覚えることができます。
エフェクトプラグイン設定を自身でやってみる
比較的簡単にやろうと考えるなら下記のやり方でうまくいくと思います。
マスタリングプラグインの順番
EQ→コンプレッサー→リミッターの順に作業を進めると効率的です。必要に応じて追加のエフェクトプラグインも導入しましょう。
EQ(イコライザー)
全体の周波数バランスを整えます。特定の帯域が強調されすぎていないか、全体の音が明瞭であるかを確認します。
- 低音をカット
- 30Hz以下の低周波数をカットすることで、不要な低音ノイズや機器由来の振動音を取り除き、ミックス全体をクリアに仕上げることができます。
- 高音域を少しブースト
- 10kHz付近を2〜3dB上げることで、全体がクリアに聞こえます。
リミッター(Limiter)
音のピークを制限し、クリッピングを防ぎます。主にオーディオ信号の最大振幅を制御します。
- スレッショルド:-0.1dBが推奨です。
- ゲイン:少しずつ上げて音がクリッピング直前ぎりぎりまで調整します。
マキシマイザー(Maximizer)
音の音量を増幅させ、オーディオの全体的なレベルを引き上げます。音のパンチやダイナミックレンジを強調し、詳細な音質調整を行います。マスタリングの最終段に必ず配置するエフェクトです。
【基本設定】
- OUTPUT」でリミッター上限値を -0.1〜-0.3 dB 程度に設定
- 「OPTIMIZE」で適度に音圧を上げる
- 「GR」(GainReduction)メーターで -3.0〜-6.0 dB 程度の圧縮になるよう調整
- ストリーミング配信狙いなら Integrated LUFS が -14 LUFS に近づくまで微調整
【補足】Maximizer が見当たらない場合の対処法
Maximizer は Cubase の Pro グレードのみに付属しています。Cubase Artist・Elements・LE・AI には含まれていません。
代替として以下が選択肢になります。
・Cubase Pro へのアップグレード(最も確実)
・外部プラグインの導入:無料なら Loudmax、有料なら FabFilter Pro-L 2 や iZotope Ozone Maximizer
・Limiter で代用(音圧は上げられないが、True Peak のクリッピングは防げる)
【音圧を自然に上げるコツ】
Maximizer の OPTIMIZE を上げすぎると音が潰れて「ノッペリした」印象になります。自然に音圧を稼ぐコツは以下の3つ。
- MultibandCompressor で低域・中域・高域を個別に圧縮 → 1つの帯域だけが大きく動くのを防ぐ
- UltraShaper(Cubase Pro 15のみ)で Auto Makeup を活用 → 圧縮分の音量を自動補正
- Maximizer の前段に軽く Compressor を入れる → Maximizer1つで攻めるよりも歪みにくい
「Maximizer1つで音圧を全部稼ごう」とすると失敗しやすいので、複数のエフェクトに圧縮を分散させる発想が重要です。
ステレオエンハンサー(必須ではない)
音の広がりを調整します。過度な拡張は位相の問題を引き起こす可能性があるため、慎重に設定します。
詳細については位相問題の記事をご覧ください。
以上がプラグインマスタリングのエフェクトになります。
ノーマライズ(必須ではない)
最終的な音量を一定の基準に合わせるために使用します。ただし、音質に影響を与える可能性があるため、必要最低限の使用に留めます。
注意点
複数の再生環境での確認
PCモニターだけでなく、一般的なスピーカーやヘッドフォン、スマートフォンのスピーカー、モノラルイヤホンなど、様々な再生環境で音質を確認し、どの環境でも適切に聞こえるよう調整します。
最後に全体の音量を調整します。市販の曲と比べて音量が大きすぎたり小さすぎたりしないように確認しましょう。リファレンスと聴き比べを行うのがおすすめです。
詳細についてはリファレンスのやり方を参照お願いします。
適切なファイルフォーマットの選択
最終的な配信や販売形態に応じて、適切なサンプルレートやビット深度でエクスポートします。例えば、CD用であれば44.1kHz/16bit、ハイレゾ配信であれば96kHz/24bitなど、用途に合わせた設定を行います。
LUFS(Loudness Units Full Scale)の目標値
Stereo Out でのLU(Loudness Units)メーターの目標値は、楽曲の用途や配信プラットフォームによって異なります。以下に主要な基準を示します。
- ストリーミングサービス向け
- Spotify、Apple Music、YouTubeなどの主要なストリーミングプラットフォームでは、以下のような基準が推奨されています。これは、音量の標準化を行うことで、楽曲が他のコンテンツと比較して過剰に大きくならず、快適に聞けるようにするためです。
- Spotify: 約-14 LUFS
- Apple Music: 約-16 LUFS
- YouTube: 約-14 LUFS
- プラットフォームごとに細かな違いがありますが、一般的には -14 LUFS を目標にするのが安全です。
- Spotify、Apple Music、YouTubeなどの主要なストリーミングプラットフォームでは、以下のような基準が推奨されています。これは、音量の標準化を行うことで、楽曲が他のコンテンツと比較して過剰に大きくならず、快適に聞けるようにするためです。
- CD制作向け
- CD制作では、ラウドネスが配信プラットフォームよりも高いことが一般的です。
- 推奨値: -9~-11 LUFS
- 注意: 高すぎるラウドネス(例: -6 LUFS以下)は音質が劣化する可能性があります。
- テレビや映画向け
- 映像作品では厳密な規定があり、多くの場合以下の範囲を目指します:
- EBU R128規格: -23 LUFS(欧州)
- ATSC A/85規格: -24 LUFS(北米)
- 映像作品では厳密な規定があり、多くの場合以下の範囲を目指します:
LUFSの数値は、楽曲全体の平均的なラウドネスレベルを示しており、ピークメーターで計測する瞬間的なピーク値とは異なる指標です。マスタリング時には、ラウドネスメーターを使用してLUFS値を確認し、各プラットフォームの基準に合わせて調整することが重要です。
True Peak(トゥルーピーク)値, dBTPの目標
- 配信プラットフォームでは、クリッピングを防ぐためにTrue Peak値も重要です。
- 推奨値: -1.0 dBTP
- 一部プラットフォーム(例: Apple Music)では -2.0 dBTP を推奨。
DTMで音楽プラットフォーム配信を考えている方は、下記でラウドネス調整しましょう。
- Integrated LUFS(統合ラウドネス): -14 LUFS
- True Peak値:-1.0 dBTP
詳細についてはこちらのラウドネスを確認する作業「メータリング」記事もご覧ください。
CubaseでのLUFSやTruePeakの確認と調整方法
Stereo Out でのラウドネスメーター確認
ラウドネスメータープラグインをステレオアウトトラックに挿入し、ラウドネス値をリアルタイムで監視します。外部ラウドネスメータープラグインとしては無料のYoulean Loudness Meter 2などが有名です。
Cubase Pro は標準で添付されていますので、Mixconsole の右ゾーンにあります。表示されてない場合には、右ゾーンボタン(上記スクリーンショットの赤枠です)をクリックしてラウドネスメーターを出現させてください。
このCubase Pro付属のラウドネスメーターでは、以下の指標をモニターできます。
- Integrated(統合ラウドネス):楽曲全体の平均ラウドネス値。LUFSです。
- Short-Term(短期ラウドネス):直近3秒間の平均ラウドネス値。
- Momentary(瞬間ラウドネス):瞬間的なラウドネス値。
- True Peak(トゥルーピーク):デジタル信号のピークレベルを超える可能性のあるアナログピークを予測した値。
マスタリング時の目標値調整
「リミッター(Limiter)」や「マキシマイザー(Maximizer)」エフェクトプラグインを使用して、目標LUFS値やTruePeak値を調整します。
Cubase Pro 15で追加された UltraShaper をマスタリングで使う
Cubase Pro 15(2025年11月リリース)で新しく追加された UltraShaper は、自動メイクアップゲイン・トランジェント処理・クリップステージ・EQスカルプティングを1つにまとめたダイナミックレンジ・コンプレッサーです。マスタリングで音圧を稼ぎつつ自然な質感を保ちたい時に強力に機能します。
Cubase Pro 13/14 ユーザーは利用できないため、Pro 15にアップグレードした方向けの新セクションとして扱います。
UltraShaperの基本パラメータ
- Threshold:コンプレッションが始まる音量レベル。マスタリングでは -10〜-15dB が目安
- Ratio:圧縮比率。2:1〜3:1 で自然なコンプ感
- Transient:アタックの強さを残すかどうか。打楽器系を活かしたい時は強めに
- Auto Makeup:オンにすると圧縮で下がった音量を自動で補正
- EQ Sculpting:特定の帯域(例:低域、高域)だけにコンプをかける
マスタリングでの使い方の手順
- Stereo Out のインサートスロットに UltraShaper を挿入します
- Threshold を -10dB 程度から開始し、GR(ゲインリダクション)メーターで -3〜-6dB程度の圧縮になるよう調整します
- Auto Makeup をオンにして、圧縮後の音量を自動補正します
- 必要に応じて EQ Sculpting で低域(80Hz以下)や高域(8kHz以上)にだけコンプをかける設定にします
UltraShaper を入れる位置は、Cubase付属の MultibandCompressor の代わりに使うか、その後段に追加するのが効果的です。最後段のMaximizerには影響を与えないようにしましょう。
マスタリング方法2.外部マスタリングプラグインソフトiZotope Ozoneを使用する
実例はiZotope Ozone 11 です。
iZotope Ozoneとはマスタリングプラグイン
iZotope Ozoneは、マスタリングに特化したプラグインで、EQ、コンプレッサー、リミッター、ステレオイメージャーなど、多彩なツールを備えています。初心者からプロフェッショナルまで幅広く対応できる強力なツールです。適切に使用することで、楽曲のクオリティを大きく向上させることができます。
Ozoneのモジュール構成
Ozoneは、以下ようなモジュールで構成されています。これらは自由に順序を入れ替えることが可能で、柔軟なマスタリング処理を実現します。
モジュールの代表として挙げると下記になります。
モジュールの代表
- EQ(イコライザー): 全体のバランスを整える。
- Dynamics(ダイナミクス): 音量の均一化。
- Exciter(エキサイター): 音に鮮明さやアナログ的な質感を追加。
- Imager(イメージャー): ステレオ幅を調整。
- Maximizer(マキシマイザー): 音量をリミッターで調整し、クリッピングを防止。
- Vintage Modules(場合による): アナログ的な暖かみを加える。
マスタリングアシスタント(Master Assistant)の使用
AI技術を活用し、楽曲を解析して最適なマスタリング設定を自動的に提案します。
これにより、初心者でもプロフェッショナルな仕上がりを得ることができます。
tetsu7017このマスタリングアシスタントを使えば、まるでプロのような仕上がりに!音楽制作初心者でも、高品質なマスタリングが簡単に実現できます。
iZotope Ozoneでのマスタリング方法
STEP
Ozoneのインストール
STEP
Stereo Out のインサートに追加
STEP
「Master Assistant」を使用する
注意点
メータリングの確認
Ozone内蔵の「Loudness Meter」を使って、音量レベルやダイナミクスを確認します。過度に音量を上げすぎないように注意します(LUFSを参考にします)。
プリセットの活用
Ozoneには多くのプリセットが用意されています。特定のジャンルや用途に合わせたプリセットを選び、微調整するだけで完成度を高められます。
iZotope Ozone プラグインの順番
iZotopeのOzoneは、通常はマスタートラック「Stereo Out」のインサートスロットに挿入して使用します。基本はプリフェーダーに配置することで、マスターフェーダーの位置に影響されずにエフェクトが適用され、安定したマスタリング処理が可能となります。
Ozone 11 と Ozone 12 の違い
本記事の操作手順は iZotope Ozone 11 のスクリーンショットを使っていますが、2025年にリリースされた Ozone 12 でも基本的な使い方は同じです。Ozone 12 で追加された主な新機能を簡単に紹介します。
- Master Assistant Custom Flow:従来のおまかせ自動マスタリングに加え、ユーザーが「どのモジュールを使うか」を選べるようになった。「リミッターはOzone使わずに自分の好きなのを使いたい」等の細かいワークフローが組める
- Stem EQ:楽曲をボーカル・ドラム・ベース・その他のステムに分離して、それぞれにEQをかけられる。Cubase Pro 15のStem Separationと相性が良い
- Unlimiter:過度に圧縮された素材のダイナミクスを回復させる。古いミックスのリマスタリングで威力を発揮
Cubase Pro 15 で書き出した素材を Ozone 12 で仕上げる流れは現時点で最も実践的なワークフローの1つです。Cubase Pro 15 のステム分離 → Ozone 12 の Stem EQ という組み合わせは、ミックスの修正余地を大きく広げてくれます。
Ozone 11 と 12 の詳しい比較・どちらを買うべきかは以下の記事を参考にしてください。
👉 iZotope Ozone 11/12 マスタリングでの使い方 Cubaseユーザー必見!
マスタリング後のエクスポート設定(書き出し)
マスタリングが完了したら、配信先に合わせた形式で書き出します。Cubase Pro 15では Quick Audio Export(クイックオーディオ書き出し) が強化され、細かい設定画面を開かずにデフォルト設定で素早く書き出せるようになりました。確認用ミックスを何度も書き出す時の作業時間が大幅に短縮されます。
配信先別の推奨エクスポート設定
スクロールできます
| 配信先 | サンプルレート | ビット深度 | ファイル形式 |
|---|---|---|---|
| Spotify / Apple Music / YouTube | 44.1kHz | 16bit / 24bit | WAV または FLAC |
| ハイレゾ配信(mora等) | 96kHz | 24bit | WAV または FLAC |
| CDプレス | 44.1kHz | 16bit | WAV |
| YouTube動画用(Premiere/Resolve等) | 48kHz | 24bit | WAV |
書き出し後の最終確認
書き出したファイルを別環境(スマホ・カーオーディオ・別のヘッドホン)で再生して、想定通りの音質・音量で聞こえるか確認します。書き出し後に「想像より低音が弱い」「ボーカルが埋もれて聞こえる」と感じたら、マスタリング段階に戻って微調整しましょう。
Cubase Pro 15では、書き出し直後にラウドネスメーターでLUFS値を再確認するクセをつけると、配信プラットフォームでの音量正規化の影響を予測できます。
マスタリングでよくある失敗と対処法
配信DTMerとして自分の楽曲をマスタリングしている中で、初心者の方が陥りがちな失敗を4つ紹介します。それぞれに対処法をまとめているので、自分の状況に当てはまるものから読んでみてください。
失敗①:音圧を上げすぎて音が歪んでしまった

1つでコンプ・トランジェント・EQ・クリップ処理を完結できる新機能。
「市販曲と同じくらい大きく」と思って Maximizer の OPTIMIZE を上げすぎると、True Peak が +を超えてクリッピング歪みが発生します。対処法は GR メーターを -6dB以内に収め、True Peak を -1.0 dBTP に固定すること。
音圧を稼ぎたい場合は Maximizer 1つで攻めず、UltraShaper や MultibandCompressor を組み合わせて圧縮を分散させると、歪まずに音圧感を出せます。
失敗②:リファレンス曲と質感が全然違う
マスタリング直後は自分の耳が慣れてしまっているため、客観的な比較ができません。市販のリファレンス曲を同じ音量(LUFS)で並べて聴き比べる「ラウドネスマッチ」をすると、EQバランスや音圧感の違いがはっきり見えます。
iZotope Ozone の Master Assistant にリファレンス曲を読み込ませると、自動的に質感を寄せてくれるので、初心者にはこの方法が最短ルートです。
失敗③:再生環境ごとに聞こえ方が全然違う

PCモニタースピーカーで完璧でも、スマホやカーオーディオで聴くとボーカルが埋もれる・低音が出すぎる、というのはよくあります。対処法は以下の3つの環境で必ず最終確認すること。
- モニターヘッドホン(SONY MDR-CD900ST等)
- スマホ内蔵スピーカー or ワイヤレスイヤホン
- カーオーディオ or リビングのテレビスピーカー
3環境とも自然に聴こえるバランスが「マスタリングのゴール」です。
失敗④:マスタリングが終わらない(沼にハマる)
「もう少し音圧を…」「もう少し高域を…」と微調整を繰り返して終わらないパターンです。対処法は明確なゴールを数値で決めること。
- Integrated LUFS:-14 LUFS(±1)
- True Peak:-1.0 dBTP
- GRメーター:-3〜-6dB
この3つを達成したら「完成」とする。それ以上は耳が疲れて判断が鈍るため、翌日に聴き直して問題なければ書き出し、で十分です。
もし「やり方は分かったけど、自分のマスタリングで本当にこの数値が出ているか不安」という方は、Ozone のような AI マスタリング支援ツールを使うと客観的な判定をしてくれます。詳しい使い方は以下の記事で解説しています。
👉 iZotope Ozone 11/12 マスタリングでの使い方 Cubaseユーザー必見!
あなたに合うマスタリング手法【3択まとめ】
ここまで読んで「自分はどの方法で進めればいいのか」と迷った方のために、3つの選択肢を整理します。
① コストをかけずにCubase付属だけで完結したい
Cubase Pro グレードを持っているなら、本記事の「マスタリング方法1」で紹介した内蔵プラグイン(EQ・MultibandCompressor・Limiter・Maximizer・StereoEnhancer)だけで配信レベルのマスタリングは可能です。プリセットを活用すれば、初心者でも30分程度で1曲仕上げられます。
→ まずは付属プラグインで何曲か作ってみる。それで物足りなくなったら次の選択肢へ。
② AIで簡単に・プロ品質に近い仕上がりを狙いたい
iZotope Ozone を導入すれば、Master Assistant に楽曲を読み込ませるだけでAIが自動でマスタリング設定を提案してくれます。Ozone 11/12 ともに Cubase Pro 15 と互換性が確保されているため、Pro 15 ユーザーでも問題なく使えます。
セール時には Ozone Standard が大幅値引きされることがあるので、Plugin Boutique や Amazon のセールを狙うのがおすすめです。
③ もっと体系的に・短期間で習得したい
独学で進めていて「YouTubeを見ても自分のマスタリングが上達しない」「自分のミックスとプロのミックス、何が違うのかわからない」という壁にぶつかった方は、現役プロから直接見てもらうのが最短ルートです。
Music Hearts はオンライン完結のマンツーマンDTMレッスンを提供している音楽教室で、無料体験レッスンから気軽に試せます。
持っていないかたには絶対おすすめプラグインiZotope ozone
iZotope Ozone は、Cubaseユーザーにとって、プロフェッショナルなマスタリング作業を効率化する強力なツールです。特に、AI機能「Master Assistant」を活用することで、初心者でも高品質な音作りが可能になります。また、最新の「Transient/Sustain」モードや「Assistive Vocal Balance」など、音質向上に役立つ新機能も搭載されています。
記事iZotope Ozone 11マスタリング方法もぜひご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Cubaseでマスタリング中に Maximizer や MultibandCompressor が見つかりません。なぜですか?
Cubase の Maximizer・MultibandCompressor は Pro グレードのみに付属しています。Cubase Artist・Elements・LE・AI には含まれていないため、これらのグレードでマスタリングする場合は外部プラグイン(iZotope Ozone Elements・Waves L1 等の無料/有料リミッター)を別途用意する必要があります。Pro へのアップグレードも検討してみてください。
Cubase Pro 13/14 でも本記事の手順は使えますか?
はい、EQ・MultibandCompressor・Limiter・Maximizer・StereoEnhancer・ラウドネスメーターはすべて Pro 13/14/15 で同じ操作が可能です。本記事の既存スクリーンショットは Cubase Pro 13 で撮影したものですが、Pro 14/15 でも UI はほぼ同じで、同じ手順で使えます。なお UltraShaper は Pro 15 のみに搭載された新機能のため、その画面のみ Pro 15 で新規撮影しています。
LUFSが目標値(-14 LUFS)に届かない時はどうすればいいですか?
主な原因は「Maximizer の OPTIMIZE が低い」「コンプレッサーで音量を抑えすぎている」のどちらかです。まずは Maximizer の OPTIMIZE を少しずつ上げて GR メーターが -3〜-6dB になるよう調整してください。それでも届かない場合は、MultibandCompressor または UltraShaper をマスター段に追加して、低域・中域・高域を個別に圧縮することで音圧を稼げます。
マスタリングとミックスの違いは何ですか?
ミックスは「複数トラック(ボーカル・ドラム・ギター等)の音量バランス・パン・エフェクトを整える工程」です。マスタリングは「ミックスが完成した2mix(ステレオ1本)に対して、最終的な音圧・音質・LUFSを調整する工程」です。順番は必ずミックス → マスタリング。ミックスが不完全だとマスタリングで補えないため、ミックスの精度が結果を左右します。
Cubase付属プラグインだけと Ozone、どちらを使うべきですか?
趣味で1〜2曲だけ作る・Cubase Pro グレードを既に持っているなら付属プラグインで十分です。配信を継続的に行う・複数ジャンルで一定品質を保ちたい・マスタリング作業の時間を短縮したい場合は Ozone の Master Assistant が圧倒的に楽です。セール時に Ozone Standard を購入する選択肢が現実的です。
まとめ
Cubaseのマスタリングは「Pro グレードがあれば付属プラグインだけで配信レベルの完成度に届く」のが本記事の結論です。
EQ → MultibandCompressor → Limiter → Maximizer の4段構成を押さえ、Integrated LUFS -14・True Peak -1.0 dBTP を目標にすれば、Spotify・Apple Music・YouTube のどこに配信しても破綻しません。
Cubase Pro 15 ユーザーは、新しく追加された UltraShaper と Quick Audio Export を併用することで、マスタリング → 書き出し → 確認のサイクルがさらに高速化します。
それでも「自分のマスタリングの正解がわからない」と感じたら、AI支援の iZotope Ozone を導入するか、現役プロから直接学べる Music Hearts のような独学サポート環境を活用するのが最短ルートです。
次の記事も、きっとあなたのお役に立ちます。気になる方はこちらからチェック!
マスタリング関連記事
楽曲配信関連記事
ピックアップ記事
最後まで読んでいただきありがとうございました。
DTMを独学できる人とは
DTMを独学できる人と、難しい人の特徴を整理したチェックリストを作成しました。自分がどちらに近いかを判断する参考にしてください。
🤖 DTM独学適性 ロボット診断
SYSTEM READY...
あなたの性格や習慣から、
DTMを「独学できるか」を分析します。
全5問 / 所要時間 約1分
質問がここに表示されます
Question 1 / 5
分析完了 (Analysis Complete)
判定中...
結果詳細...
DTM独学はちょっと難しいかも…
診断で ‘独学はちょっと難しいかも…’ と感じた方も安心してください。
DTMは一人で悩むより、伴走してくれる環境に身を置くことでグンと成長できます。
もし効率的に学びたいなら、プロの講師がサポートしてくれる DTMスクール を活用するのも一つの方法です。


























