【DTMで使える?】Edifier MR3 レビュー|ヘッドホン派が初めて導入したモニタースピーカーの正直な話

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Edifier MR3 レビュー|ヘッドホン派DTMerが初めて導入したモニタースピーカー
tetsu7017
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【DTM】 Cubase Pro 15・所有プラグイン272本/48メーカー・Spotify/Apple Music配信中
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結論から書きます。Edifier MR3でミックスの最終判断は下していません。判断は今もSONY MDR-CD900ST(ヘッドホン)です。 それでも筆者はMR3を導入してよかったと思っています。「ヘッドホンを一日中つけっぱなしにする生活」から解放されたからです。

そしてもう一つ。「MR3は低音が膨らむ」という評価を目にしたら、それはMR3のせいではないかもしれません。 筆者はデスクの共振を疑い、5,000円のインシュレーターを敷いただけで、ボワついた低音が消えました(詳細は後述)。

筆者はCubase Pro 15で制作し、Spotify・Apple Musicに楽曲を配信している配信DTMer(所有プラグイン272本/48メーカー)。ただしモニタースピーカーを買うのはこれが初めてです。だからこの記事は「プロが上位機と比較した評価」ではありません。ヘッドホン専業だったDTMerが、初めてスピーカーを導入して何を感じたかの記録です。

Edifier MR3をDTMデスクに設置した作業環境(Cubase Pro 15・UR22 mk2)
MR3を導入したDTMデスク。左右にMR3、中央にKTC 34インチ湾曲モニター。
クリックして読める「目次」

なぜヘッドホン派の筆者が、モニタースピーカーを買ったのか

きっかけは「音質」ではなく「ヘッドホンがしんどい」だった

正直に書くと、購入動機は「もっと良い音でミックスしたい」ではありませんでした。ヘッドホンを常時装着しているのがしんどい、それだけです。

DTMをやっていると、作曲中もミックス中も、気づけば何時間もヘッドホンをつけています。MDR-CD900STは定番機ですが、長時間つけていれば耳も頭も疲れる。「スピーカーで鳴らしながら作業できたら、どれだけ楽だろう」——そう思ったのが出発点でした。

つまり筆者が求めていたのは、音質のアップグレードではなく、作業環境の改善です。同じ理由でスピーカーを検討している人は、たぶん少なくないはずです。

▼ なお、これからDTMを始める方は、機材を揃える順番に迷うと思います。 スピーカーは「あれば便利」な機材で、優先度は高くありません。 何から買うべきかは、こちらの記事にまとめています。 ▶ [DTM初心者が最初に揃えるべき機材ロードマップ]

最初に断っておきたい、この記事の限界

筆者はモニタースピーカーを買うのが初めてです。 YAMAHA HS5JBL 305P MkIIも所有していませんし、聴いたこともありません。

だから「MR3は上位機と比べてどうか」は書けません。書いたら嘘になります。この記事で書けるのは、ヘッドホンしか知らなかったDTMerが、初めてスピーカーを鳴らして何を感じたかだけです。そこに価値を感じてもらえる人だけ、読み進めてください。

Edifier MR3の音質|「フラットで低音は控えめ」という予想は裏切られた

意外なほど、重低音がはっきり出る

「スタジオモニター=フラット=低音は控えめで物足りない」。買う前はそう予想していました。

実際は逆でした。重低音がはっきり出ます。 これは良い意味で予想外で、鳴らした瞬間に「あ、思ったよりちゃんと低音が来るんだ」と感じました。

念のため補足すると、背面のAcoustic Tuningノブ(High/Low)は工場設定の0のまま、一切触っていません。 つまりEQで低音を持ち上げた結果ではなく、素の状態でこう鳴っています。

⚠️ ただし——この「重低音」の一部は、MR3の実力ではありませんでした。 デスクの共振が低音を膨らませていたのです。これは後日インシュレーターを導入して判明しました。この記事でいちばん重要な発見なので、後述の「その『重低音』、MR3のせいじゃないかもしれません」で詳しく書きます。

Edifier MR3の正面(1インチシルクドームツイーターと3.5インチウーファー)
前面にヘッドホン端子・AUX・ボリュームノブを備える。

高音は、CD900STに慣れていると物足りない

一方で、高音の抜けはヘッドホンに軍配が上がります。

MDR-CD900STやATH-M20xで聴き慣れた耳でMR3を聴くと、高域の抜けの良さでは一歩譲る印象です。ただしこれは「MR3の高音が悪い」というより、ヘッドホンの高域が耳元で直接鳴るぶん有利という側面もあると思います。CD900STに慣れきった耳で判断している、というバイアスは自覚しています。

結論:ヘッドホンとスピーカーは「置き換え」ではなく「補完」だった

使ってみてはっきりしたのは、MR3はヘッドホンの代わりにはならないということ。逆にヘッドホンもスピーカーの代わりにはなりません。

  • ヘッドホン(CD900ST):高音の抜けが良い。細部が見える
  • スピーカー(MR3):低音の量感がある。空気で聴ける

この2つは補完関係です。どちらかがあればいい、という話ではありませんでした。

▼ だからこそ、スピーカーを導入してもモニターヘッドホンは手放せません。 筆者が使っているCD900STを含め、DTM用モニターヘッドホンの評判は こちらの記事で比較しています。

【本命】Edifier MR3でミックスの判断は下せるのか

ここが、DTMerがいちばん知りたいところだと思います。正直に答えます。

結論:ミックスの判断はCD900ST。MR3は「全体を眺める」役

筆者はMR3の音を根拠にミックスの判断(音量・定位・EQ)を下していません。 「ベースが出すぎだから下げよう」「ボーカルが右に寄ってるから戻そう」——こうした判断は、今もCD900STで行っています

MR3の役割は、「全体としておかしくないか」を眺めることです。スピーカーで鳴らして違和感がないか確認する、いわばセカンドオピニオン的な使い方です。

「1万円台のスピーカーでミックス判断ができます!」と書いたほうが記事としては威勢がいいのでしょうが、筆者はそう使えていません。

それでも導入価値があると言い切れる理由

では買って無駄だったのか——まったく逆です。 筆者の実際の運用はこうなりました。

  1. MR3をメインに作業する(作曲・打ち込み・アレンジ)
  2. 音を追い込むときだけヘッドホンをつける(ミックスの判断)
  3. MR3で全体をチェックする(違和感がないか)

ヘッドホンをつける時間が劇的に減りました。 一日中つけっぱなしだったのが、必要なときだけになった。これが導入前に求めていたものそのものです。

「ミックス判断に使えるか」だけを基準にすると、MR3の価値を見誤ります。DTMの作業時間の大半は、実はミックスの追い込みではなく、作曲・打ち込み・アレンジです。その時間を快適にする道具として、MR3は十分に機能しています。

初中級者には使える。ただし上位機は知らない

DTM歴で言えば筆者は初中級者レベルです。その立場から言えば、MR3は「初めてのモニタースピーカー」として十分使えます。

ただし繰り返しますが、上位のモニタースピーカーを聴いたことがないので、「MR3で十分」とは言い切れません。 本格的なモニタリング精度が必要な段階に来ている人は、この記事ではなく上位機のレビューを読んでください。

【追記】この結論には続きがあります。 後日インシュレーターを導入して低域の濁りが取れた結果、「これならマスタリングにも使えそうだ」という手応えに変わりました。まだ実際に判断を下してはいませんが、評価が変わったのは設置環境を直したからです。詳しくは後述します。

Edifier MR3をDTMで使う接続方法|RCAではなくTRSバランス一択

ここが、他のMR3レビューであまり書かれていない実用パートです。

DTMなら、オーディオインターフェース経由のTRSバランス接続

MR3にはRCA・AUX・Bluetooth 5.4と複数の入力がありますが、DTM用途なら選ぶべきはTRSバランス入力です。

筆者はRCAを一度も使わず、最初からTRSバランスで接続しました。 理由は2つ。

  1. ノイズに強い(バランス接続の構造上の利点)
  2. 音量をオーディオインターフェースのつまみで一元管理できる

配線はこうなります。

Steinberg UR22 mk2                     Edifier MR3(右=アンプ側)
LINE OUTPUT 1/L ──[6.35mm TRSケーブル]──→ TRS BALANCED L
LINE OUTPUT 2/R ──[6.35mm TRSケーブル]──→ TRS BALANCED R
※左スピーカーは付属のスピーカーケーブルで右から接続
Edifier MR3の背面TRSバランス入力にケーブルを接続した状態
DTM用途ではRCAではなくTRS BALANCED入力を使用。Acoustic Tuningノブは0のまま。

【重要】MR3には接続ケーブルが付属しません

MR3を買っただけでは、オーディオインターフェースに繋げません。 TRSケーブルは別売りです。ここでつまずく人が必ず出ます。

必要なのは、両端が6.35mm TRS(3極)のケーブル×2本

⚠️ 注意:TSケーブルはNGです。 同じ6.35mmでも、TS(モノラル・プラグの黒いリングが1本)ではバランス接続になりません。TRS(黒いリングが2本)を選んでください。

筆者が実際に購入したのは CableCreation 6.35mm TRS-TRS バランスケーブル(1.8m)×2本。1本1,614円(プライムデー先行セール時)でした。

CableCreation
¥1,899 (2026/07/15 06:07時点 | Amazon調べ)

【重要】その「重低音」、MR3のせいじゃないかもしれません

この記事でいちばん伝えたいのが、ここです。

「重低音が出る」のは、本当にMR3の実力なのか?

使い込むうちに、疑問が湧いてきました。筆者のデスクは、スピーカーの下がモニター台(中が空洞の棚構造)になっています。

「重低音がはっきり出る」と書きましたが——その一部は、空洞の棚が共振して低音を増幅しているだけではないのか?

一般に、スピーカーをデスクに直置きすると振動が天板に伝わり、低音が膨らんで濁ると言われています(出典:Rock oN Company/サンレコ他)。筆者の環境は、まさにその条件に当てはまっていました。

検証結果:インシュレーターで、ボワついた低音が消えた

そこでスピーカーインシュレーター Auralex MoPAD(4,980円)を導入し、MR3の下に敷きました。

結果は明確でした。共振が収まり、ボワッとした低音が消えました。

低音の「量」が減ったのではありません。膨らんで濁っていた低音が締まった、という変化です。そして音の見通しが良くなったことで、「これなら最終マスタリングにも使えそうだ」という手応えが出てきました。

※ 正直に書くと、まだMR3でマスタリングの判断を下したわけではありません。 これまでどおり判断はCD900STです。ただ、MoPAD導入前は「使えそう」とすら思わなかったのが、導入後は「これからは使えるかもしれない」に変わった。この変化は事実です。

▼ ちなみに、筆者が普段どうやってマスタリングしているかは、 Cubaseでの手順としてこちらにまとめています。 再生環境によって聴こえ方が変わる話にも触れています。

【結論】MR3の低音を疑う前に、置き方を疑ってください

つまり、こういうことです。

「MR3は低音が膨らむ」という評価を目にしたら、それはMR3の問題ではなく、設置環境の問題かもしれません。

筆者の場合、5,000円のインシュレーターを敷いただけで、MR3の評価が変わりました。 1万円台のスピーカーを「低音がボワつく」と切り捨てる前に、まず置き方を見直す価値があります。

ツイーターの角度も調整しました。 MR3はモニター台の上にあり、耳より高い位置にあります。そこでMoPADの傾斜パッドを使い、約1度、下向きに振ってツイーターを耳のほうへ向けています。

Auralex MoPADインシュレーターの上に設置したEdifier MR3
MoPADで共振を遮断。傾斜パッドで約1度下向きに調整しツイーターを耳へ向けた。

注意:MoPADはMR3には長すぎる。カットが必要でした

ここは正直に書きます。MoPADはMR3にはサイズが大きすぎました。

MoPADは5〜8インチ級のモニタースピーカーを想定した寸法(約10W×30D cm)で、3.5インチのMR3には長すぎます。 筆者はカッターでカットして使用しました。結果、購入したフォームの約半分は使わずに余っています。

音の効果は明確にあったので後悔はしていませんが、「MR3にMoPADはややオーバースペック。カット前提」という点は、買う前に知っておいたほうがいいと思います。

購入時の注意:MoPADは販売店で価格が大きく違う

筆者が実際に調べた結果(2026年7月時点)、同じAuralex MoPADでも販売店で価格差がありました。

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販売店価格
サウンドハウス4,980円(送料無料)
Amazon(マーケットプレイス出品)6,980円
楽天8,531円〜(並行輸入・中古含む)

筆者はサウンドハウスで購入しました。 同じ製品でも数千円違うので、買う前に比較することをおすすめします。

AURALEX (オーラレックス)
¥6,980 (2026/07/15 06:11時点 | Amazon調べ)

Edifier MR3で迷ったときの分岐

MR3とMR4、どちらを選ぶべきか

MR3を検討していると必ずぶつかるのが、上位機MR4との比較です。筆者はMR4を所有していないので、実際に聴き比べた評価は書けません。 公式スペック(Edifier公式サイト・2026年7月時点)と、選択の考え方だけ整理します。

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Edifier MR3Edifier MR4
出力18W×221W×2
ウーファー3.5インチ4インチ
再生周波数52Hz–40kHz(ハイレゾ対応)60Hz–20kHz
TRSバランス入力
Bluetooth○(5.4・マルチポイント)
アプリ補正○(Edifier ConneX)
サイズ小型W140×D170×H228mm(やや大きい)

⚠️ よくある誤解ですが、TRSバランス入力はMR4にも付いています。 DTM用途でオーディオインターフェースに繋ぐという点では、どちらを選んでも問題ありません。

MR3を選ぶ理由:小型でデスクを圧迫しない。Bluetooth 5.4とアプリによるルーム補正が使える。再生帯域が広くハイレゾ対応。
MR4を選ぶ理由:出力と口径が大きく、低域に余裕がある。

筆者がMR3を選んだのは、「デスクが狭い」「Bluetoothもあると便利」という理由でした。MR4は「安いから小さいだろう」と思って買うと意外と大きいという声が多く(デスク幅は事前に確認してください)、この判断は結果的に正解だったと思っています。

低域のパワーを最優先し、デスクに余裕があるならMR4省スペースと機能性ならMR3、という選び分けになります。

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同価格帯の定番機との立ち位置

1万円前後のDTM入門モニターには、PreSonus Eris E3.5Mackie CR3-Xといった定番もあります。いずれも筆者は所有していないため音質評価はできませんが、この価格帯を検討するなら候補に入ってくる機種です。

MR3の強みは、この価格帯でBluetooth 5.4・アプリによるルーム補正・ハイレゾ対応・TRSバランス入力を全部持っている点。DTM専用ではなく、普段の音楽リスニングも兼ねたい人には特に噛み合います。

よくある質問(FAQ)

Edifier MR3は買う価値がありますか?

ヘッドホン中心のDTM環境に「作業用スピーカー」を足したい人には、価値があります。筆者は導入後、ヘッドホンをつける時間が大幅に減りました。一方、ミックスの最終判断をスピーカーで下したい人には、この価格帯では力不足かもしれません。

MR3とMR4はどちらが良いですか?

MR3は18W×2・3.5インチで、Bluetooth 5.4・アプリ補正に対応し、再生帯域は52Hz–40kHzとハイレゾ対応です。MR4は21W×2・4インチと出力と口径が上ですが、Bluetoothは非搭載でサイズも大きめ(W140×D170×H228mm)。TRSバランス入力はどちらにもあります。省スペースと機能性ならMR3、低域の余裕を求めるならMR4という選び分けになります。

Edifier MR3は音楽制作(DTM)に向いていますか?

作曲・打ち込み・アレンジの作業用としては十分に使えます。TRSバランス入力があるので、オーディオインターフェースにも正しく接続できます。ただし筆者はミックスの最終判断はモニターヘッドホン(CD900ST)で行っており、MR3は全体確認の役割です。

Edifier MR3にアンプは必要ですか?

不要です。MR3はアンプ内蔵のパワードスピーカーなので、オーディオインターフェースやPCから直接繋げます。ただしTRSケーブルは別売りなので、DTMで使うなら6.35mm TRS-TRSケーブル×2本を別途用意してください。

まとめ|Edifier MR3はこんな人におすすめ

✅ おすすめできる人

  • ヘッドホンの長時間装着がつらいDTMer(筆者がまさにこれ)
  • 初めてモニタースピーカーを導入する人
  • 1万円台で、DTMもリスニングも兼ねたい人
  • オーディオインターフェースにTRSバランスで繋ぎたい人

❌ おすすめできない人

  • 高域の解像感を最優先する人(ヘッドホンのほうが有利)
  • すでに上位のモニタースピーカーを持っている人
  • インシュレーターなど、置き方まで気を配る気がない人(前述の理由により、MR3の実力が出ません)

🔑 買うなら、これだけは覚えてください

MR3を買うなら、インシュレーターもセットで考えてください。

筆者は「MR3は低音が膨らむな」と思っていましたが、その正体はデスクの共振でした。5,000円のインシュレーターを敷いただけで濁りが取れ、「マスタリングにも使えそう」と評価が変わりました。

1万円台のスピーカーの実力は、置き方で変わります。 これが、実際に買って使ってみた筆者の一番の学びです。

💰 導入にかかった実費(2026年7月時点)

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品目価格
Edifier MR3(Amazon先行セール)10,980円
CableCreation TRSケーブル×23,228円
Auralex MoPAD(サウンドハウス)4,980円
合計約19,200円

「1万円のスピーカー」のつもりが、DTM環境として整えると約1.9万円かかりました。 ケーブルが別売りである点は、購入前に知っておいたほうがいいと思います。

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AURALEX (オーラレックス)
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DTM機材


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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