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EastWest RAレビュー|和風・民族楽器プラグインをDTMで使う方法【ComposerCloud+との比較あり】
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和風・オリエンタル系のBGMやLo-Fiトラックに「もう一味エスニックな色を足したい」と思ったことはありませんか?
筆者はCubaseで主にアンビエント・Lo-Fi系のBGMを制作しており、エスニック系の生楽器としてEastWest RAを実際に使っています。今回は機構設計者の視点で音源の構造的な特徴も含めながら、率直にレビューします。
あわせて、RAが含まれるサブスクプラン「ComposerCloud+」との比較も解説するので、どちらを選ぶべきか迷っている方もぜひ参考にしてください。
なお、DTMプラグインをお得に入手する方法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→ [DTMプラグインを安く買う方法(内部リンク)]
RAと組み合わせて使っているACE Studio(AIボーカル)とAddictive Drums 2のレビューはこちらです。
→ [ACE StudioをCubaseで使う方法(内部リンク)]
→ [Addictive Drums 2 レビュー(内部リンク)]
クリックして読める「目次」
【結論】RAはこんな人に向いている
EastWest RAは、和風・オリエンタル・Lo-Fi BGMに生楽器の「味」を加えたいDTMerに向いているライブラリです。幅広くEastWest製品を使うならComposerCloud+の年額プランが断然コスパ優位です。
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| タイプ | おすすめの選択肢 |
|---|---|
| 和風・オリエンタル・Lo-Fi BGMを作りたい | RA(またはComposerCloud+) |
| EastWestのオーケストラ系も使いたい | ComposerCloud+一択 |
| Kontaktを主軸にコスパ重視 | NI Discovery Seriesも検討 |
EastWest RA

メリット
- 世界6地域の民族楽器を一本でカバーできる
- Far East・Middle Eastカテゴリーが和風・アンビエント制作に直結する
- ループ不使用のマルチサンプル設計で打ち込みの自由度が高い
- ComposerCloud+に含まれるためサブスクならコスト追加なし
デメリット
- サンプルが2000年代設計のため最新専用音源と比べると解像度に差がある
- ComposerCloud+はオフライン環境では使用不可(買い切り版はiLok認証で可)
RA
EastWest Sounds
EastWest RAとは?収録楽器と特徴
EastWest RAは世界6地域の民族楽器を一本にまとめたサンプルライブラリです。和太鼓・二胡・ドゥドゥク・バンスリなど数十〜100弱のパッチを収録し、Far East〜Middle Eastカテゴリーが和風・アンビエント制作に特に有効です。
世界6地域をカバーする総合エスニック音源

EastWest RAはDoug Rogers・Nick Phoenixがプロデュースした、世界各地の民族楽器を収録したサンプルライブラリです。収録容量は約14〜20GBで、以下の6カテゴリーに分類されています。
- Africa:ジンベ・バタドラム・アフリカンシェイカー各種
- Americas & Australia:ネイティブフルート・パンフルート・ディジュリドゥ
- Europe:ヨーロッパ民族弦楽器・管楽器
- Far East:二胡・中胡・京胡・中国笛・和太鼓・ガムラン系
- India:ディルルバ・サロード・タンプーラ・バンスリ
- Middle East & Turkish Empire:ドゥドゥク・ウード・サズ・カヌーン・ダラブッカ
和風・アンビエント制作でよく使うのはFar EastとMiddle Eastのカテゴリーです。二胡系の弦の揺れや、ドゥドゥクの哀愁のある息感は、いまの音源でもなかなか出せない独特の質感があります。
設計者目線:マルチサンプル構成の評価
各楽器はループ素材ではなく、サスティン・スタッカート・トリルなどのアーティキュレーションをマルチサンプルで収録する設計になっています。
ループ中心のライブラリと比べて、自分でフレーズを打ち込む際の自由度が高い点が大きな特徴です。設計者として見ると、サンプルのトリガーポイントとリリースの処理が丁寧で、音の継ぎ目が目立ちにくい構造になっています。
ただし、キースイッチ主体のアーティキュレーション切り替えは、NKS対応やモダンなスクリプト機能と比べるとシンプルな設計です。複雑なレガートを表現するには、Cubaseのピアノロールで細かいベロシティとCC操作が必要になります。
CubaseでRAを使う方法(Opusプレイヤー設定)

CubaseでRAを使う基本手順は「Opus VST3をVSTインストゥルメントに立ち上げ→RAカテゴリーからパッチをロード」の2ステップです。VST3版を使うとCubase固有のExpression Map自動インポートが使えます。
基本セットアップ手順
RAの現行プレイヤーはOpusです。旧世代のPlayエンジンから移行済みで、安定性とUIは大幅に改善されています。Cubaseでの基本手順は以下の通りです。
- VSTインストゥルメントに「Opus(VST3)」を立ち上げる
- Opus内のブラウザから「RA」カテゴリーを選択し、使用するパッチをロード
- キースイッチパッチの場合は、Cubaseのピアノロール下部でアーティキュレーションキーを確認
- マルチティンバーで複数楽器を使う場合は、OpusのMIDIチャンネルとCubase側のMIDIトラックのチャンネルを一致させる
Cubase固有の便利機能:Expression Map自動インポート
VST3版Opusはコレが一番の強みです。
Cubase/NuendoはVST3対応プラグインのアーティキュレーション情報を自動でExpression Mapに読み込む機能を持っています。Opus VST3を使えば、RAのキースイッチ情報がそのままCubaseのExpression Mapに反映されるため、アーティキュレーションの切り替えをピアノロール上で視覚的に管理できます。
また、Babylonwaves Art ConductorのExpression Mapセットと組み合わせると、OpusライブラリのアーティキュレーションをCubaseで即座に呼び出せるようになります。民族楽器は表情の幅が命なので、このワークフローを組むと打ち込みの効率が大幅に上がります。
Cubase 12まではインスペクターのプルダウンに「Import Key Switches」があり、キースイッチをExpression Mapに自動取り込みできました。しかしCubase 13からこのメニュー項目が削除されており、Cubase 14でも同様に存在しません。Cubase 15でExpression Map Setupダイアログ内に復活しています。
現実的な対処法は2つです:
① 既成のExpression Mapを読み込む(推奨)
PoundSoundなどが配布しているRA用Expression Mapファイル(.expressionmap)をダウンロードし、エクスプレッションマップ設定画面の「読み込み」ボタンからインポートします。これが最も早くて確実な方法です。Babylonwaves Art ConductorのExpression Mapセットも有力な選択肢です。
② 手動で作成する
エクスプレッションマップ設定画面でRAのキースイッチを確認しながら一から登録します。時間はかかりますが、自分の用途に合わせたカスタマイズが可能です。
設定完了後は、インスペクターの「マップなし」プルダウンからRA用マップを選択すれば、ピアノロール上でアーティキュレーションを視覚的に管理できます。
注意点・トラブルシューティング
必ずVST3版を使ってください。VST2版ではCubaseのExpression Map自動インポートが機能しません。
大量のパッチを同時に読み込む場合は、Opus側の「ストリーミングバッファ」と同時ボイス数を調整し、Cubaseのオーディオバッファも余裕のある値(256〜512サンプル)に設定すると安定します。
ComposerCloud+はiLok Cloudを使用するため、常時インターネット接続が必要です。OSのアップデート直後やオフライン環境では、EastWestアカウントへのログイン状態を事前に確認しておくことをおすすめします。
和風・Lo-Fi・アンビエント制作でのRA活用例
RAの笛・弦・ドローン系パッチはCubaseのサチュレーション・ローパスフィルター・リバーブと組み合わせることで、和風劇伴・Lo-Fi hiphop・アンビエントの各ジャンルにすぐ対応できます。
和風サウンドの作り方

Far Eastカテゴリーの和太鼓・笛・二胡を軸にすると、劇伴やゲームBGM的な和風サウンドが作れます。
一般的によく使われるのは、二胡系のサスティンパッチをゆっくりしたフレーズで鳴らし、CubaseのTape Saturationで軽く歪ませる方法です。高域がほんのり丸まり、アニメ・和ロック風の質感に馴染みやすくなります。中東系のダラブッカやフレームドラムを背景に入れると「架空のアジア」感が出て、映画音楽的な雰囲気になります。
Lo-Fi hiphopへの活用
RAの笛・弦系パッチはLo-Fiトラックのメロディのワンポイントに非常に合います。
手順はシンプルで、パッチをロードしたあとOpusのEQで高域を丸め、Cubase側でテープサチュレーション+ビニールノイズ系のプラグインをかけるだけです。Lo-Fi hiphopのビートに「オリエンタルなフレーズ」が乗るだけで、他と差別化されたトラックになります。
アンビエント・ゲームBGMへの活用
ロングサスティン系の弦・フルート・ドローンパッチを長音で鳴らし、深めのリバーブ・ディレイをかけてパッドとして使うのが定番の使い方です。
中東系フレーズをステレオディレイで左右に広げ、背景にシンセパッドを重ねると、エスニック・アンビエント〜ゲームBGMに使いやすい空間になります。
RAの悪い評判・口コミの真実
「サンプルが古くてリアルじゃない」→ 設計者の見解
確かにRAは2000年代設計のライブラリです。Strezov SamplingやEvolution Seriesなど、最新の専用民族楽器音源と比べると、ダイナミクスの解像度やノイズ処理の面で差があります。
ただし、「リアルさ」と「使える音かどうか」は別の話です。
RAの音は「映画的・劇伴的な質感」という点では今でも十分通用します。ドゥドゥクや弦の持つ独特の揺れや息感は、あえて作り込まれた「ハリウッド的な民族楽器像」であり、リアルさより雰囲気を重視する用途では強みになります。最新ライブラリは「本物らしさ」に特化している分、「どこかで聴いたことがある民族楽器の音」として馴染みやすいのです。
「ライセンス管理が面倒」→ 実態と解決策
EastWest製品全般に「インストールとライセンス管理がやや複雑」という評価があるのは事実です。複数ライブラリを個別に管理するのは確かに手間がかかります。
ComposerCloud+に移行するとこの問題がほぼ解消されます。単一のアカウントで全ライブラリを管理できるため、個別のシリアル管理が不要になります。
「Opusが重い」→ 対処法
旧PlayエンジンからOpusへの移行でかなり改善されていますが、大量のパッチを読み込むと重くなることはあります。前述のバッファ・ストリーミング設定の最適化に加えて、使わない楽器のパッチはプロジェクト内で読み込まないようにするだけで体感速度は大幅に変わります。
EastWest RA vs ComposerCloud+:どちらを選ぶべきか
民族楽器の用途がRA中心で完結するなら買い切りで十分です。Hollywood OrchestraなどEastWest製品を複数使うなら、年額$119.88のComposerCloud+が圧倒的にコスパ優位です。
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| 比較項目 | RA(買い切り) | ComposerCloud+(サブスク) |
|---|---|---|
| 価格(2026年3月時点) | セール時に購入可能 | 月額$19.99 / 年額$119.88 |
| 収録内容 | RAのみ | 43,000以上のインストゥルメント全解放 |
| Hollywood Orchestra | ❌ | ✅ |
| Silk / Gypsy等のワールド系 | ❌ | ✅ |
| 新作ライブラリ | ❌ | ✅(追加料金なし) |
| オフライン使用 | ✅(iLokマシン/USB認証時) | ❌(iLok Cloud常時接続必要) |
| 買い切り後の維持費 | なし | 継続課金が必要 |
| おすすめ度 | RA専用ユーザー向き | EastWestを本格活用するなら断然こちら |
年額$119.88(約18,000円)で43,000以上のインストゥルメントにアクセスできる計算は、個別で購入した場合と比べて大きな差が出ます。
ComposerCloud+の価格・プラン詳細
(2026年3月時点・EastWest公式サイトより)
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| プラン | 料金 |
|---|---|
| 月額(一般) | $19.99 / 月 |
| 年額(一般) | $119.88 / 年(月換算$9.99) ← おすすめ |
| 月額(学生) | $9.99 / 月 |
| 年額(学生・EDU) | $69 / 年 |
- 43,000以上のインストゥルメント・プリセットにアクセス
- オーケストラ・ロック/ポップ・シンセ・ボーカル・ワールド系すべて対象
- 新作ライブラリも追加料金なしで利用可能
- RAを含む全ライブラリはOpusで統一管理
- ※価格は変更になる場合があります。最新情報はEastWest公式サイトでご確認ください
競合ライブラリとの比較
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| ライブラリ | 強み | 弱み | RAとの関係 |
|---|---|---|---|
| NI Discovery Series | モダン音質・Komplete同梱・即戦力 | Kontakt依存・打ち込み型が中心 | Komplete持ちは競合。未所持ならRAが有利 |
| UVI World Suite | 楽器数が豊富 | 特化ライブラリより表現力に欠ける | 用途が重なる部分あり |
| Best Service Ethno World | 定番・大量収録 | UIや一部サンプルが古め | 方向性は近い。コスパはComposerCloud+が上 |
| Spitfire Earth系 | シネマティック・モダンUI | 「加工済みテクスチャ」寄りで生楽器感は薄め | 用途が異なる。併用もあり |
Komplete 15をすでに持っている場合はNI Discovery Seriesが強力な競合です。ただし、EastWest製品をComposerCloud+でまとめる運用にすれば、ライブラリの統一感とコスト効率の両方が取れます。
DTMをもっと深めたいなら
RAを使いこなせるようになったとき、次のステップとして課題になりやすいのがミックス・アレンジの技術です。独学で行き詰まりを感じたら、オンラインのDTMレッスンで体系的に学ぶのも選択肢のひとつです。
まとめ:結局どれを選ぶ?
① RAの買い切りが向いている人 → 民族楽器はRAで完結・サブスクを増やしたくない・オフライン環境でも使いたい
RA
EastWest Sounds
② ComposerCloud+が向いている人 → Hollywood OrchestraやSpaces IIも使いたい・EastWest製品を幅広く活用したい
③ コスパ重視・Kontakt主軸の人 → Komplete 15同梱のNI Discovery Seriesも有力な選択肢。まずKompleteの収録内容を確認する
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よくある質問(FAQ)
EastWest RAはCubase以外のDAWでも使えますか?
はい、Opusプレイヤー(VST3/AU/AAX対応)が動くDAWであれば使用できます。Logic Pro、Studio One、Ableton Liveでも動作します。ただし、Expression Map自動インポート機能はCubase/Nuendo固有の機能です。
ComposerCloud+を解約したらRAは使えなくなりますか?
はい、ComposerCloud+はサブスク型のため、解約後はアクセスできなくなります。RAを長期的に使い続ける場合は、買い切り版の購入も選択肢に入れておくと安心です。
RAとNI Discovery Seriesを両方持つ必要はありますか?
用途が重なる部分もありますが、音の方向性が異なります。NI Discovery Seriesはリアルさとモダンな質感重視、RAは「映画的な味わい」重視です。どちらか一方から始めて、物足りなさを感じたら追加する判断で十分です。
EastWest RAはオフライン環境でも使えますか?
買い切り版はiLokのマシンベースまたはUSBキーにアクティベートすれば、インターネット接続なしで使用できます。ComposerCloud+はiLok Cloudを使用するため常時接続が必要です。ライブ演奏やオフライン環境での使用が前提の場合は、買い切り版の方が適しています。
ComposerCloud+と買い切りRAを併用できますか?
できます。買い切りRAをすでに持っていてもComposerCloud+を契約すれば、他のEastWestライブラリに追加コストなしでアクセスできます。ただし、サブスクを解約した後も買い切り版のRAはそのまま使い続けられます
Cubase 13または14でExpression Mapは使えますか?
使えますが、Cubase 12までにあった「Import Key Switches」(自動インポート機能)はCubase 13と14では利用できません。PoundSoundなどが配布しているRA用の既成Expression Mapファイルを読み込むか、手動で作成する必要があります。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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