Safari Pedals レビュー|エフェクト31本を実際に使って分かった「バンドルで買うべき理由」と例外

本記事はアフィリエイト広告を含みます。一部コンテンツの作成にAIを活用しています(詳細:編集方針)。
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tetsu7017
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【DTM】 Cubase Pro 15・所有プラグイン403本/58メーカー・Spotify/Apple Music配信中
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【PR】本記事で扱う Safari Audio 製品は、メーカーより無償提供を受けています。 提供を受けたのはエフェクトプラグイン31本と、Super Keys シリーズの「Cubby」です。本記事で検証対象としたのはエフェクト31本で、Cubby および Super Chunk・Polyrex(提供対象外)については扱いません。

Safari Pedals はバンドルで買う前提の製品群です。個別購入は設計思想に逆らう買い方になります。ただし手持ちのプラグインが厚い人ほど挿す場所がなく、薄い人ほど価値が出るという逆転構造があります。

筆者は Spotify・Apple Music・Audiostock へ楽曲を配信している DTMer で、403本・58メーカーのプラグインを所有しています。今回、Safari Audio よりエフェクトプラグイン31本の提供を受け、Cubase Pro 15 の環境で実際に使いました。


クリックして読める「目次」

Safari Pedals とは?──ギターペダルの見た目をした「即決型」プラグイン

Safari Pedals(現在は Safari Audio)は、イスラエル・テルアビブを拠点とするメーカーです。創業者はミキシング/マスタリングエンジニアの Noam Levinberg 氏。20年以上のキャリアを持ち、Artlist.io では音声部門の責任者として部門の立ち上げに関わった人物です。

なお、一部の海外媒体では創業者名が「Noah Levinberg」と表記されています。しかし本人がインタビューやプロフィールで名乗っているのは Noam であり、同社製品にも「Noam’s Mastering Console」という名称のものがあります。本記事では Noam 表記を採用します。

見た目が尖っている。そしてそれが実用に効く

Safari の製品を並べて最初に目を引くのは、動物モチーフの名前とポップな配色です。

ゴリラ、シマウマ、フラミンゴ、ゾウ、フクロウ、クマ、ラマ、パンダ、サイ、テントウムシ。それぞれに手描き風のイラストが添えられ、筐体の色も鮮やかです。プロ用のプラグインというより、玩具の棚に近い見た目をしています。

正直に書くと、筆者も最初は「本格的な製品には見えない」と思いました。同じ印象を持つ方は多いはずです。

ただ、使い続けるとこの見た目が実用に効いてくるのが分かります。

Safari Pedals の Gorilla Drive と Flamingo Verb のプラグイン画面
左が Gorilla Drive、右が Flamingo Verb。どちらもギターペダルの筐体を模したデザイン

プラグインが増えるほど、名前だけでは中身を思い出せなくなります。似たような名前と、似たような黒基調のUIが並び、目的のものを探す時間が積み上がっていく。筆者は403本のプラグインを所有していますが、この問題は日常的に起きています。

Safari の場合、Gorilla Drive はゴリラの絵で、Flamingo Verb はピンクの鳥で覚えられます。プラグインリストの中でも視覚的に飛び出すため、探す時間が短くなります。名前と絵と機能が結びついているぶん、記憶にも残ります。

設計思想は「つまみを減らして耳で決めさせる」

見た目と並んですぐ気づくのが、つまみの少なさです。歪み系の Gorilla Drive は TONE ひとつ、リバーブの Flamingo Verb でも6つ。製品によって数は違いますが、共通しているのは数値による精密な指定ができないことです。目盛りがなく、動かせば必ず何かが変わる設計になっています。

これは弱点にも長所にもなります。数値で追い込みたい人には物足りず、迷う時間を減らしたい人には効きます。

ポップな外観と合わせて考えると、方向性は一貫しています。数値を読ませない、名前を暗記させない、迷わせない。 ギターペダルという見た目は装飾ではなく、この思想の表明だと受け取っています。

細かい点ですが、多くの製品に AUTO GAIN と Blend が付いています。AUTO GAIN は入力を上げたときの音量差を自動で補正するもので、音が大きくなっただけなのに良くなったと錯覚するのを防げます。Blend は原音と処理音の混ぜ具合を決めるつまみで、これがあると強くかけすぎたときに引き返せます。どちらも、耳で判断させる設計を成立させるための仕掛けだと感じています。

見た目に反して、供給先はプロの現場

動物の名前とポップな配色から趣味的な製品に見えますが、供給先はプロの現場です。

海外メディアの Production Expert によれば、Safari の製品は SZA、U2、Snoop Dogg、Arcade Fire といったアーティストのクレジットを持つエンジニアたちに提供されています。機材データベースの Equipboard も同様に、Beyoncé や Coldplay、John Mayer を手がけたエンジニアのクレジットや推薦で言及があるとしています。

ここは誤解されやすいので補足します。これは「アーティスト本人が使っている」という話ではなく、「そうしたアーティストを手がけたエンジニアに供給されている」という意味です。 混同しないほうがよい部分です。

公式サイトには実名のエンジニアによる推薦コメントも掲載されています。ステレオバスに常用できるコンプレッサーはめったに見つからないという評価や、Camel Strip についてキャラクター・空間・レベルをまとめてコントロールでき、思いもよらなかった効果を発見できるという趣旨のコメントが並びます。Tony Maserati、Joe Chiccarelli、Michael Brauer、Leslie Brathwaite、Greg Wells、Neal H. Pogue といった名前が確認できます。

中身が本格的であることを示す例として、Level-Or が分かりやすいと感じました。この製品は Standard Audio との共同開発で、同社の500シリーズ・ハードウェアがベースになっています。ペダル風の外観の下に、実機由来の設計が入っているわけです。

業界内での位置づけを示すものとして、もうひとつ挙げておきたいのが Native Instruments との関係です。NI は「Safari Audio x NI Bundle」という共同バンドルを組んでおり、サチュレーション・モジュレーション・空間系を集めたキュレーション構成で販売しています。

これは単に販売店の棚に並んでいるのとは意味が違います。NI 側が製品を選び、自社ブランドと並べて売ると判断した結果です。 Komplete を擁するメーカーがこれを行う相手は限られます。

開発元によれば、利用者は12万人を超えているとのことです。

日本ではほぼ知られていない。海外では主要媒体が扱っている

正直に書きます。Safari Pedals は、日本ではほとんど知られていません。

筆者が調べた範囲では、日本語の検索需要はごくわずかでした。ブランド名で検索しても、上位に出てくるのは英語とドイツ語のページで、日本語のまとまった解説は個人ブログや動画に散らばっている状態です。国内の正規代理店による取り扱いも見当たりません。

一方、海外では扱いがまったく違います。Sound On Sound が個別製品のレビューを掲載し、Production Expert は特集記事を組んでいます。AudioNewsRoom は Everything Bundle の総括レビューを、ドイツの Bonedo もバンドルのテスト記事を出しています。Equipboard には27製品が登録されています。

この非対称が、本記事を書いた理由です。 製品としては海外の主要媒体が継続的に取り上げているのに、日本語で読める情報がほとんどない。知名度が低いことと、製品として弱いことは別の話です。


Safari Pedals は何を解決するのか──「音が地味」を最短で抜ける

ここまで読んで、「結局これで何が良くなるのか」が気になっている方も多いと思います。先にそこを書きます。

Safari Pedals が解決するのは、次の3つです。

① 録った音が地味で、どう処理すればいいか分からない

ミックスで最初にぶつかるのがここです。音は録れている、でも地味。何を挿せばいいのか、どのパラメータを動かせばいいのかが分からない。

Safari の場合、挿してつまみを回せば方向が決まります。周波数の知識やコンプの動作原理を先に理解していなくても、耳で判断しながら進められます。数値を読ませない設計は、この段階の人にとっては欠点ではなく利点です。

② プラグインが多すぎて、どれを開くか決められない

これは筆者自身が抱えている問題です。403本を所有していると、目的のものを探す時間が積み上がります。似た名前と似た黒基調のUIが並び、「あれが良さそうだった気がするが、名前が思い出せない」が日常的に起きます。

Safari は動物と色で選べます。ゴリラなら歪み、ピンクの鳥ならリバーブ。プラグインリストの中でも視覚的に飛び出すため、探す時間が短くなります。選択のコストを下げることも、制作を前に進める要素です。

ただしこれは「探す時間」の話であって、「挿す場所がある」という話ではありません。プラグイン資産が厚い人ほど選択のコストは高くなりますが、同時に Safari を挿す余地は少なくなります。この逆転については後の章で詳しく書きます。

③ 「綺麗だが印象に残らない」ミックスから抜けられない

透明で正確な処理ができるツールは、いまや無料でも手に入ります。その結果として増えるのが、破綻はしていないが印象に残らないミックスです。

Safari は色を足すための道具です。透明さを目指した設計ではないので、通せば必ず何かが変わります。「もう一歩キャラクターが欲しい」段階で効きます。

実際に解決した例:薄かったバスドラム

具体例を1つ挙げます。

筆者が制作中の楽曲で、バスドラムが薄くて困っていました。Pro-Q 4、UADx 1176 Rev A、UADx Fairchild 660 という手持ちの定番を並べても、狙った太さが出ない。

そこで同社の Meaw:Chain をバスドラムのトラックに挿し、「ZEP初期のキック」という言葉で投げてみました。返ってきたのがこのチェーンです。

Dragon EQ → UADx 1176 Rev A → Rabbit Tape

結果として、すぐに太く前に出るようになりました

ここで注目したいのは、3段のうち2つが Safari 製品だという点です。Dragon EQ と Rabbit Tape は、どちらも Safari のバンドルに含まれています。つまりバンドルを導入していなければ、このチェーンは組めませんでした

もうひとつ興味深かったのは、Meaw:Chain が選んだ UADx 1176 Rev A が、筆者がそれまで自分でドラムの密度を出すときに使っていた機材と同じだったことです。AIが勝手に何かをしたというより、自分がやってきたことの答え合わせになったという感覚に近いものでした。

この件は、チェーンの詳細な検証とプロンプトの全文を含めて別記事にまとめています。

なお筆者は403本を所有していますが、それでもこのバスドラムは薄いままでした。手持ちが多いことと、目の前の問題が解決することは別です。逆に言えば、手持ちが少ない人ほど Safari が埋める範囲は広くなります。

ただし Safari は万能ではありません。精密な数値処理や音圧の追い込みには向かず、すでに完成しているチェーンに足す場合は注意が必要です。詳しくは後の章で書きます。


【一次情報】エフェクト31本を実際に導入して分かったこと(実使用)

まず、実際に導入した31本の全リストです。カテゴリ表記は Cubase Pro 15 のプラグインマネージャーが返した分類をそのまま記載しています。メーカーの公称ではなく、DAW側がどう認識しているかの実測値です。

Cubase Pro 15 のプラグインマネージャーに表示されたSafari Pedals のエフェクト31本
Safari Pedals のエフェクト31本(Cubase Pro 15・2026年8月時点)
スクロールできます
プラグインCubase のカテゴリ判定
Bull Sub MachineFx|Distortion
Camel StripFx
Cassette BunnyFx|Distortion
Cobra FuzzFx|Distortion
Dirty Dog ReverbFx|Reverb
Dragon EQFx|EQ
Falcon Air EQFx|EQ
Flamingo VerbFx|Reverb
Fox Echo ChorusFx|Delay
Gorilla DriveFx|Distortion
Hawk PhaserFx|Modulation
Hippie Elephant ReverbFx|Reverb
LadyBug ReverbFx|Reverb
Level-OrFx|Distortion
Lion MasterFx|Dynamics
Meaw AssistFx|Tools
Meaw ChainFx
Noam’s Mastering ConsoleFx|Mastering
Owl ControlFx|Dynamics
Pixel CatFx|Distortion
Rabbit TapeFx|Distortion
Rhino ReverbFx|Reverb
Silver Llama AmpFx|Distortion
Silver Llama FXFx|Reverb
Sun Bear Bus CompressorFx|Dynamics
The HerdFx|Dynamics
TimeMachineFx|Distortion
Twin Panda AmpFx|Distortion
Twin Panda FXFx|Reverb
Yak DelayFx|Delay
Zebra ClipperFx|Distortion

「Planet of the Amps」は2本パックの名前

公式サイトの製品リストには「Planet of the Amps」「Planet of the Cubs」という名称が並びます。これは単体製品ではなく、Silver Llama と Twin Panda の Amp / FX 版4本を2つのパックとしてまとめた呼び方です。実際にインストールすると、上表のとおり個別の4プラグインとして並びます。

購入前に製品数を数えるとき、この違いで混乱しやすい部分です。

インストーラーは1本だが、新製品は別配布だった

海外レビューサイト Rekkerd は、Safari のインストーラーが単一で、1本しか買っていなくても全製品が入る点を指摘しています。実際、提供を受けた Everything Installer もその仕様でした。

ただし、この「全部入り」は万能ではありません

筆者が受け取ったインストーラーのファイル名には日付が入っており、2025年12月版でした。一方、Meaw Assist(2026年4月版)と Cubby(2026年2月版)は、それぞれ別のダウンロードリンクとして提供されています。つまり Everything Installer は配布時点のスナップショットで、それ以降にリリースされた製品は含まれません。

Safari Audio から提供されたインストーラーのダウンロードリンク一覧
Everything Installer とは別に、SuperKeys と Meaw Assist が個別に配布されている

筆者は最初、Meaw Assist が DAW に出てこないため未提供だと思い込みました。実際は個別インストーラーを実行していなかっただけです。同じ構造は購入者にも当てはまるはずなので、「全部入りのはずなのに新しい製品が見当たらない」ときは、メールの個別リンクを確認してください

Meaw:Chain の互換リストが示す「バンドル前提」の証拠

先ほど触れた Meaw:Chain は、全スキャン型ではなく公式の互換リスト方式で動作します。リストに載っているプラグインだけが提案対象になります。

筆者の環境で実測したところ、Safari 製品を導入する前は20本しか候補にならず、31本を導入した後は60本に増えました。互換リストの中で Safari 自社製品が最大の枠を占めているためです。

これは裏を返せば、Meaw:Chain を単体で買っても提案先の製品が手元にないということです。同社の製品群がバンドル前提で設計されていることの、分かりやすい証拠だと考えています。

互換リストの詳細と、どのメーカーが対応していないかは別記事にまとめています。


既存のプラグイン資産と衝突する場所──干渉リスクで31本を4つに分けた

Safari の31本を既存のミックスチェーンに足すとき、どこに挿しても安全というわけではありません。特に、すでにコンプレッサーが入っているトラックに重ねる場合は注意が必要です。

筆者は Cubase のカテゴリ判定と各製品の仕様を照らし合わせ、干渉リスクの観点から次の4群に整理しました。

🔴 検波器を持つもの(既存コンプと干渉しやすい)

Owl Control / Sun Bear Bus Compressor / The Herd / Lion Master

入力レベルを検出して動作するタイプです。すでにコンプがかかっているトラックに直列で足すと、アタックとリリースのタイミングが噛み合わず、周期的な音量の揺れ(ポンピング)が出ることがあります。

使うなら、既存のコンプを外すか、パラレル処理にするかを先に決めておくのが安全です。

なお Safari の多くの製品には Blend つまみが付いています。原音を残したまま処理音を混ぜられるため、既存チェーンとの干渉が気になる場合は、Blend を絞って様子を見るという逃げ方もできます。

🟡 波形整形系(歪み由来・倍音が二重になりやすい)

Rabbit Tape / Cassette Bunny / TimeMachine / Gorilla Drive / Cobra Fuzz / Zebra Clipper / Level-Or / Bull Sub Machine / Pixel Cat / Silver Llama Amp / Twin Panda Amp

検波器を持たないため周期的な揺れは出ませんが、すでにテープ系やサチュレーションを通している信号に重ねると倍音が二重になります。音が濁ったと感じる原因になりやすい部分です。

🟢 空間系(ダイナミクス干渉なし)

Dirty Dog Reverb / Flamingo Verb / Hippie Elephant Reverb / LadyBug Reverb / Rhino Reverb / Silver Llama FX / Twin Panda FX / Yak Delay / Fox Echo Chorus / Hawk Phaser

ダイナミクスへの干渉がないため、既存チェーンに足しても事故が起きにくい群です。Safari を初めて試すなら、ここから入るのが安全だと考えています。

設定次第で挙動が変わるもの

Camel Strip / Noam’s Mastering Console / Dragon EQ / Falcon Air EQ / Meaw Assist / Meaw Chain

Noam’s Mastering Console は、独立したコンプレッサーやリミッターのセクションを持たない構造です。圧縮はチューブ飽和の副産物として起き、リミッターの代わりにクリッパー回路が入ります。そのため、検波器由来のポンピングは起きにくいと考えられます。

Camel Strip はチャンネルストリップで、どの段で何が働くかが設定に依存します。Cubase のカテゴリ判定も Fx(無印)で、Dynamics には分類されていません。使う前に信号の流れを把握しておくことをおすすめします。

Meaw Assist と Meaw Chain は、音を加工するエフェクトではなく、チェーンの組み立てを支援するツールです。Cubase のカテゴリ判定でも Fx|Tools および Fx(無印)と、他の29本とは別扱いになっています。信号への干渉という観点では対象外と考えて問題ありません。

ここから見える逆転構造

この整理から見えてくるのが、冒頭に書いた逆転構造です。

プラグイン資産が厚い人ほど、Safari を挿す場所がありません。すでにコンプもテープもリバーブも定番が入っていて、そこに色付けを重ねれば干渉するだけだからです。

逆に手持ちが薄い人ほど価値が出ます。挿す場所が空いているうえ、31本が一気に埋まるためです。「上級者向けの追加武器」ではなく「土台を一度に揃える手段」として見たほうが、この製品群は理解しやすいと考えています。


Safari Pedals が向いている人・向いていない人

スクロールできます
向いている人向いていない人
プラグイン資産が薄い人:干渉する相手がおらず、31本が素直に効きます
音を早く決めたい人:つまみが少ないぶん、迷う時間が減ります
耳で判断したい人:数値ではなく動かして決める設計です
数値で追い込みたい人:精密な数値表示や細かいパラメータがありません
すでにチェーンが完成している人:前章の干渉リスクをそのまま踏みます
透明で色のつかない処理が欲しい人:Safari は色を足すための道具です

海外レビューでも同様の指摘があります。Rekkerd は、バンドル丸ごとを買う場合を除けばコスパが良いとは言えない点、内部フィルターがなくテープモデルの種類も限られる点、MIDI マッピングに対応していない点を挙げています。AudioNewsRoom は Everything Bundle の総括として、当初はリバーブが多すぎると感じたものの、使い込むと各々が固有の質感を持つと評価しています。

数値で追い込むタイプの制作をしている方には、Safari より別系統のツールが合います。マスタリング側でパラメータを詰めたい場合は、以下の記事も参考にしてください。


Everything Bundle と All Access Pass、どちらを選ぶか

Safari には買い切りの Everything Bundle と、サブスクリプションの All Access Pass の2つの入口があります。ここで最も誤解されやすいのが「将来のリリースはサブスクだけ」という思い込みです。

将来リリースは両方に含まれる

公式の記載によれば、Everything Bundle は永続ライセンスでありながら、将来追加される製品も含みます。All Access Pass も同様に将来リリースを含みます。つまりこの点は両者の差ではありません

差が出るのは、支払い方式と付帯サービスです。

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項目Everything BundleAll Access Pass
支払い一括年払い または 月払い
ライセンス永続契約期間中のみ
将来リリース含む含む
コミュニティ・特典・投票権なし年払いプランのみ付帯
解約時影響なしアクセスを失う(一部の永続ライセンスは残る)

年払いプランには、$500 相当のパートナー特典、年1本の Safari プラグインを永久に保持できる権利、パートナーライセンスの保持、新機能への投票権が付きます。月払いプランにはこれらが付きません。

なお、解約時に残るライセンスの本数について、公式サイト内でも記載に幅があります(FAQ とプラン比較表で数が異なります)。契約前に最新の記載を確認することをおすすめします。

損益分岐は自分で計算してください

どちらが得かは価格次第で変わるため、計算式だけ示します。

一括購入価格 ÷ 年額 = 損益分岐の年数

2026年8月時点の価格で計算すると、おおむね 1年半から2年程度で買い切りのほうが安くなります。Safari はセールの頻度が高く、時期によって一括価格が大きく変動するため、購入時点の実際の価格でこの式に当てはめてください。

2年以上使い続けるつもりなら買い切り、まず試したいなら月払い、というのが基本の判断軸になります。

Meaw:Chain を使いたいなら、バンドルで買うべき理由

Safari の製品群の中で、単体購入の判断が最も分かれるのが Meaw:Chain です。結論から書くと、Meaw:Chain 目的なら単体ではなくバンドルを選ぶべきです。

理由は、Meaw:Chain が「手持ちのプラグインを組み合わせて提案するツール」だからです。提案の材料になるのは公式の互換リストに載っているプラグインだけで、リスト外の製品は存在しないものとして扱われます。

そして前述のとおり、筆者の環境では Safari 製品を入れる前は20本しか候補にならず、31本を導入した後は60本に増えました。互換リストの中で Safari 自社製品が最大の枠を占めているためです。

つまり Meaw:Chain だけを買った場合、提案してくる先の製品が手元に揃っていない状態からスタートします。ツールとしては動きますが、本来の実力は出ません。

逆に言えば、バンドルを買えば Meaw:Chain も込みで手に入り、同時に提案先の製品も揃います。Meaw:Chain 単体の価格を考えると、バンドルとの差額で残りの30本が付いてくる計算になる時期もあります。

どのメーカーのプラグインが互換リストに載っていて、どれが載っていないかは別記事で全リストを公開しています。手持ちの環境で Meaw:Chain がどれくらい機能するかは、こちらで先に確認できます。

買う場所についての注意

Safari 製品は公式サイトのほか、Plugin Boutique と Native Instruments でも取り扱いがあります。国内の正規代理店は見当たりませんが、NI は日本語の製品ページを用意しています。

まず価格について。公式サイトと Plugin Boutique は独立してセールを行うため、時期によって安いほうが入れ替わります。購入前に両方の価格を見比べることをおすすめします。

Plugin Boutique 側にはロイヤルティポイントの制度があり、購入額に応じて次回以降に使えるバーチャルキャッシュが貯まります。継続して機材を買い足していく予定があるなら、そのぶんを含めて比較すると判断しやすくなります。

もうひとつ、販売チャネルによってバンドルの内訳表記が異なる点に注意してください。公式サイトは31本以上としていますが、Native Instruments のページでは25本のエフェクトと記載されています。筆者の環境で実際にインストールされたのは、エフェクト31本でした。

構成が更新されるタイミングにずれがあるのか、チャネルによって内容が異なるのかは、外からは判断できません。購入前に、そのページに記載されている構成を確認しておくと確実です。


よくある質問

Safari Pedals はどこの国のメーカーですか?

イスラエルのテルアビブを拠点とするメーカーです。創業者は同地のミキシング/マスタリングエンジニア Noam Levinberg 氏です。

Safari Pedals とはどんな製品ですか?

ギターのストンプボックス(エフェクターペダル)の見た目と操作感を持つ、音楽制作用のプラグインです。動物をモチーフにした製品名が特徴で、つまみを絞り込んだ設計により、数値ではなく耳で判断しながら音を決められます。

無料で試せますか?

公式サイトで14日間の無料トライアルが提供されています。前述の干渉リスクは環境によって出方が変わるため、既存のチェーンが完成している方はトライアル期間中に実際のプロジェクトで試すことをおすすめします。

ライセンスは何台のパソコンで使えますか?

公式の記載によれば、1つのライセンスキーで最大4台まで同時にアクティベートできます。機材を入れ替えた場合は、ユーザーエリアから古い環境を解除できます。

インストールしたのにプラグインが出てきません

まず、DAW を再起動してプラグインの再スキャンを実行してください。それでも出ない場合、その製品が Everything Installer に含まれていない可能性があります。前述のとおり、インストーラー配布後にリリースされた製品は個別のダウンロードリンクで提供されるため、購入時のメールを確認してください。

対応しているDAWは?

VST3・AU・AAX に対応しており、Cubase、Ableton Live、Logic Pro、FL Studio、Pro Tools など主要な DAW で使用できます。筆者は Cubase Pro 15(Windows 11)で動作を確認しました。


参考・出典

本記事の一次情報

  • エフェクト31本の構成およびカテゴリ判定:筆者の環境(Cubase Pro 15 / Windows 11)で2026年8月12日に確認
  • 提供範囲およびインストーラーの構成:Safari Audio より受領したメール(2026年7月9日)
  • Meaw:Chain の互換プラグイン数の実測(Safari 導入前20本 → 導入後60本):同環境で確認

開発元・公式情報(2026年8月時点で確認)

創業者・企業に関する情報

販売チャネル

海外レビュー媒体


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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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