KORG phase8は買いか?16万円の「物理振動」を設計者がガチ考察

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tetsu7017
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「シンセサイザーの進化は、ついに『デジタル』から『物理』へ回帰したのか?」

NAMM 2026で発表されたKORG phase8。 税込159,500円という価格設定ながら、界隈をざわつかせている理由はただ一つ。これがスピーカーから電子音を出すだけの機械ではなく、「本体内の金属板を物理的に振動させて音を作る」という、変態的(褒め言葉)な構造を持っているからです。

「面白そうだけど、16万円は失敗できない……」 「Kompleteに入ってるシンセと何が違うの?」 「Cubaseでどう使うの? メンテナンスは?」

そんなあなたの迷いを晴らすため、普段はIT機器の機構設計(メカ屋)をしている筆者が、その職業病的な視点で内部構造を分析し、Cubaseユーザーとしての視点で制作への導入価値を正直にレビューします。 (※筆者は楽器メーカーの開発者ではありません。あくまで「筐体や可動部を設計するプロ」としての考察です)

結論から言うと、これは「不確定な揺らぎ」を愛せる人には一生モノの相棒になりますが、「普通のシンセの便利さ」を求めているなら絶対に買ってはいけません。

その理由を、構造図解レベルで深掘りします。

ちなみに、筆者は「物理的な機構」に対して、手放しにロマンを感じているわけではありません。むしろ、メーカーのサービス対応が終了し、自分で直すしか道がなかったという苦い経験から、物理構造の維持管理の難しさを身をもって知っています。 phase8の「露出した物理構造」を語る前に、まずは私の修理記録をご覧いただければ、今回の考察に込めた「設計者としての懸念」の根拠が伝わるはずです。

あわせて読みたい:設計者のDIY修理記録

シンセサイザー KORG M1のDIY修理ガイド:30年後の復活 ※古すぎて修理受付不可となった名機を自力で蘇らせた実録です。この経験があるからこそ、phase8の耐久性についても「忖度なし」で書かせていただきます。

【選定基準と根拠について】

本記事は、実機購入によるレビューではありませんが、大手IT機器メーカーで機構設計に従事してきた経験を基に、以下の客観的データを用いて「失敗しない選び方」を分析・作成しています。

  • 技術仕様の比較分析: 公式スペック値に基づく処理性能と品質の技術的評価
  • ユーザー評価の集約: 国内外のレビューサイトおよびSNSにおける口コミの傾向分析(出典を参照しています)
  • プロの視点: 設計者視点での「長く使える耐久性」と「コストパフォーマンス」の検証
クリックして読める「目次」

【10秒診断】あなたは「phase8」を買うべきか?

この機材は、猛烈に人を選びます。16万円を後悔しないために、まずはこのツールで相性をチェックしてください。

⚙️ 16万円の「鉄板」への投資診断
tetsu7017診断

tetsu7017

Q. 楽曲制作において、
あなたが「真に求めている」のはどっち?

【視覚と聴覚で確認】「鉄の塊」の実在感

論より証拠。まずはこの「金属が鳴く音」と「美しい筐体」を見てみてください。 ソフトシンセの物理モデリングとは違う、空気を含んだ実在感が伝わるはずです。

1. 音を聴く(YouTube)

公式デモと詳細レビューです。特にレビュー動画では、レゾネーターが震える様子が確認できます。

2. 質感を見る(Instagram / X)

この「むき出しの金属板」こそが音源です。 筐体の質感やサイズ感は、公式SNSの高画質な写真で確認するのが一番わかりやすいです。

レゾネーター(金属板)の仕上げの美しさに注目してください

なぜ話題?「アコースティック・シンセシス」の構造解析

アコースティック・シンセシス図解
構成イメージ(筆者想像)

IT機器設計者が痺れた「仮想ハンマー」の仕組み

正直、スペック表と構造を見た瞬間に「なるほど、そう来たか」と唸りました。 phase8の核心である「Acoustic Synthesis(アコースティック・シンセシス)」。その正体を、普段仕事で精密機器の中身を見ている視点で分解します。

1. 音源は「鉄」そのもの

通常のシンセはICチップが計算して音を作りますが、phase8の音源は、本体トップパネルに並んだ8本のスチール製レゾネーター(金属板)です。 これらはクロマチック(半音階)などに調律されており、物理的に「ボヨヨン」と震えることで音を出します。

2. 電磁駆動(仮想ハンマー)

面白いのがここです。レゾネーターを叩くのはハンマーではなく、「電磁ドライバ(コイルと磁石)」です。 電気信号で磁界を発生させ、非接触で金属板を弾きます。これにより、物理的なハンマーでは不可能な「高速連打」や「持続的な振動(サステイン)」を可能にしています。

3. ピックアップとAIRスライダー

振動した音は、エレキギターのようなピックアップで拾われます。 特筆すべきは「AIRスライダー」。これを上げると、ピックアップの感度が一斉に上がり、空気中のノイズや、筐体を指で叩いた音まで拾うようになります。 つまり、「楽器全体がマイクロフォンのようになる」わけです。

【深掘り】なぜ他社はこれを真似できないのか?

ここが設計屋として一番興味深い点です。 単に「電磁石で鉄板を揺らす」だけなら、誰でも作れます。しかし、phase8が画期的なのは「フィードバック制御」です。

  • 一般的な物理モデル: 入力→振動→音が出る(一方通行)
  • phase8: ピックアップした振動を解析し、瞬時にドライバの駆動信号にフィードバックさせている(推測ですが、ここが特許級の技術)。

これにより、本来ならすぐに減衰してしまう物理振動を、シンセのように持続させたり、変調させたりしています。 この「物理現象とデジタル制御の融合バランス」は、KORG Berlin(開発チーム)の執念による調整の賜物であり、ブラックボックス化された技術です。中華メーカーなどが安易にコピー品を作れない最大の障壁(=資産価値)になっています。

https://twitter.com/korg_inc/status/2014201358765699515?s=20

【比較】KompleteやArturiaで代用できないの?

ここ、一番気になりますよね。 筆者も Komplete 15 UltimateArturia V Collection を愛用していますが、結論から言うと「音の役割が全く別物」です。

1. 「演算」vs「実体」

  • ソフトシンセ(Reaktor Prism, Pigmentsなど):
    • 計算で物理現象をシミュレートしています。素晴らしい音ですが、どこまで行っても「計算通り」の音です。S/N比が良すぎて、逆に「空気」を感じません。
  • KORG phase8:
    • 実際に物体が震えています。 気温、湿度、筐体を置いた机の材質、スピーカーからの振動。これら全てがノイズとして音に乗ります。
    • この「制御できない微細な汚れ」こそが、デジタルのトラックに混ぜた時に圧倒的な存在感(リアリティ)を生みます。

2. 「偶然」を録るか、「意図」を作るか

Ozone 11やFabFilterで完璧にミックスされたEDMの中で、phase8の「少しザラついた金属音」が鳴ると、楽曲に深みが出ます。 「きれいな音」ならソフトで十分。「生きた音」が欲しいならphase8です。

【設計者の懸念】メンテナンスと耐久性のリアル

さびれた工場でメンテナンスについて考え込む筆者

ここからは、他のメディアではあまり書かれない「物理的なリスク」について正直に書きます。16万円の精密機器、長く使うために知っておくべきことです。 IT機器でも「可動部」は一番の故障原因になりやすいのですが、phase8はその塊のような構造をしています。

1. レゾネーターの交換は「調整の沼」

phase8には交換用のレゾネーターが計13枚付属し、スケールを変更可能です。 しかし、これはカセットテープのようにポン付けできるものではありません。

  • ネジ止め構造: 工具を使って物理的に取り外す必要があります。
  • 位置調整がシビア: 交換後、ドライバとレゾネーターの隙間(クリアランス)を微調整しないと、きれいに鳴らなかったりノイズが出たりします。

ギターのブリッジ調整を楽しめる人には最高ですが、「プリセット感覚でサッとスケールを変えたい」という人には苦行です。

2. 「露出構造」のリスク

デザインとしてレゾネーターがむき出しになっています。

  • 異物混入: クリップやネジなどの小さな金属片がドライバの隙間に入り込むと、除去が大変です。
  • 物理的変形: レゾネーターに物をぶつけて曲げてしまうと、音程が狂ったり鳴らなくなったりします(塑性変形)。

「スタジオのインテリアとして最高」な見た目ですが、運用時はカバーをかけるなど、ピアノと同等のデリケートな扱いが求められます。

Cubase Pro 15 / 13 × phase8 活用術

「扱いは難しそうだけど、実際の曲作りにはどう使えるの?」 筆者の環境(Pro 13)での検証をベースに、最新のPro 15ユーザーも含めた具体的な活用イメージを紹介します。

1. 「サンプラートラック」の餌にする(全バージョン共通)

phase8の音をそのまま鳴らすだけではもったいないです。

  1. phase8のレゾネーターを指で弾いたり、AIRスライダーを上げ下げしたカオスな音をオーディオ録音。
  2. その波形をCubaseのサンプラートラックにドラッグ&ドロップ。
  3. スライスしてビートにしたり、リバース再生してパッドにする。

これだけで、市販のサンプルパックには絶対に存在しない、あなただけのオリジナル音色が完成します。Pro 15ならAIベースの波形解析でさらに面白くなるはずです。

2. VariAudioで「物理」をねじ曲げる

録音したphase8の金属音を、CubaseのVariAudioで解析。 あえてピッチを極端に補正してケロらせたり、フォルマントをいじると、「物理的な響きなのにデジタルな挙動」という面白い質感が作れます。 最新のPro 15をお使いの方なら、さらに進化したピッチ編集機能で、金属音をボーカルのように歌わせることも容易でしょう。

【FAQ】購入前の「ここが気になる」

オーディオインターフェース機能はありますか?

ありません。背面のUSB-C端子はMIDIとファームウェア更新専用です。音を取り込むには、別途オーディオIFのライン入力(またはマイク入力)が必要です。

初心者でも扱えますか?

音を出すだけなら簡単ですが、この機材の真価(スケール変更や録音テクニック)を引き出すには、ある程度の知識と好奇心が必要です。「初めてのシンセ」にはおすすめしません。

壊れやすいですか?

通常のシンセよりデリケートです。特に金属レゾネーター部分は、落下や衝撃に弱いです。大切に扱えば、物理構造自体はシンプルなので長く使えます。

【併せて買いたい】phase8を活かす「脇役」たち

phase8は非常に繊細な楽器です。そのポテンシャルを引き出すために、以下のアイテムはほぼ必須と言えます。

1. ノイズに強いケーブル(必須級)

AIRスライダーを上げると、周囲の電磁ノイズも拾いやすくなります。安物のケーブルではなく、シールド性能の高いものを用意しましょう。筆者はOYAIDE (オヤイデ) を推奨します。

2. 「16万は高い…」という人への代替案

「物理的な音作りはしたいけど、さすがに16万は出せない」 そんな方には、同じKORGの『NTS-1 digital kit II』がおすすめです。 約2万円で買える「組み立て式」シンセで、外部オーディオを入力してエフェクターとして使うことも可能。実験的な要素を手軽に味わえます。

【筆者の本音】ぶっちゃけ、買いません。その理由は…

筆者の本音

「え、ここまで解説しておいて?」と思われるかもしれませんが、正直に言います。 筆者は今回はパス(見送り)です。

理由はシンプルで、この製品の本質が「高級な『学研の科学と学習』」に見えてしまったからです。 機構設計者としては、この物理ギミックに強烈に惹かれます。正直、分解して遊びたい欲求はあります。

しかし、16万円という価格をDTM機材として見たとき、冷静な筆者がこう囁くのです。 「その予算で、UADのプラグインや良いマイクを買ったほうが、曲のクオリティ上がりません?」

「教材」や「実験キット」に16万円出せる余裕があるなら即決ですが、限られた予算で楽曲制作をするための投資としては、他にも買いたいものが山ほどある今の筆者にはマッチしませんでした。 逆に言えば、「この価格でも実験したい!」という熱量がある方だけが手に入れるべき、選ばれし者のギアだと言えます。

【結論】買うべき人と、見送るべき人

✅ 今すぐ予約してでも「買うべき人」

  • 「音の変態」を自負する人: 物理的なフィードバックやノイズを音楽として愛せる人。
  • 「不便」を楽しめる人: 自分でドライバの位置を調整し、自分だけの音を作り込む「改造」の過程を楽しめる人。
  • 資産価値を意識する人: 構造がニッチすぎて大量生産は難しいはずです。将来的にカルト的な人気が出て「プレミア化」する可能性があります。

❌ 今回は「見送るべき人」

  • 初めてのハードシンセを買う人: 同価格帯なら『Sequential Take 5』や『KORG modwave』など、王道のポリシンセを買うべきです。
  • DAWだけで完結させたい効率重視派: Kontaktのライブラリでも近い音は出せます。「物理的に触る喜び」に価値を感じないなら、16万円は高すぎます。
  • メンテナンスフリーが良い人: 「スイッチを入れたら常に同じ音が出る」ことを求めるなら、ソフトシンセが最強です。

まとめ:不便さを愛せるか?

研究する筆者

KORG phase8は、ハッキリ言って「不便」です。 重いし、デリケートだし、調整も必要です。USBオーディオもありません。

しかし、その不便さの対価として、「画面の中だけでは絶対に生まれない、生きた音」が得られます。 PCでの音楽制作に行き詰まりを感じているなら、この「鉄の振動」が新しい扉を開いてくれるかもしれません。

発売日と在庫について: 現時点(2026年1月)で、日本国内の発売日は「未定」ですが、海外での注目度を見るに、初回ロットは瞬殺されるでしょう。 もし診断ツールで「買い」と出た方は、予約開始の瞬間に動けるよう準備しておいてください。

出典・参考リスト


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🎹 筆者のDTM制作環境


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

副業マルチクリエイター
福岡県出身、大阪住み。ブログ歴11年・DTM作曲・AI画像制作・HP制作。SEO検定1級保有。大手IT機器メーカーで機構設計を担当。本業の傍ら、AI×ワンオペで効率的にサイト運営と音楽制作を実践中。このサイトでは、初心者・中級者でもすぐ実践できるIT活用術や音楽制作ノウハウを発信中しています。(このサイトのPV数/月6万、DR20)
AIやITツールを活用しながらブログやオリジナル曲の配信を楽しんでいます。リタイア後も自由な時間を活かして充実した人生を目指しています。
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