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打ち込みが難しい楽器ランキング|5楽器の壁と”ラクする”解決策【Cubase Pro 15配信DTMer解説】
本記事はアフィリエイト広告を含みます。一部コンテンツの作成にAIを活用しています(詳細:編集方針)。

「打ち込みが難しい…」と感じて手が止まっている方、あなただけではありません。 筆者もSpotify・Apple Music・Audiostockに楽曲を配信する中で、楽器ごとに違う「壁」にぶつかり続けてきました。ピアノではベロシティ、ベースではスライド、ギターではアーティキュレーション──楽器が違えば難所も違います。 この記事では、5楽器それぞれの壁と、配信DTMerが実際に使っている”ラクする”解決策3つを解説します。Cubase Pro 15のサイクル録音機能、AI自動生成ツールの「0→60%下ごしらえ」ワークフロー、そして機材沼から抜け出すヒントまで、独学で詰まった方が最短で次の一歩を踏み出せる内容になっています。 まずは「あなたが難しいと感じる楽器はどれか」から確認していきましょう。
クリックして読める「目次」
【結論】打ち込みが難しい楽器ランキングTOP5と、共通解決策3つ
打ち込みが難しい楽器ランキングTOP5
配信DTMerとしてCubase Pro 15で5楽器すべてを制作してきた経験から、打ち込みの難しさを総合評価した結果がこちらです。
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| 順位 | 楽器 | 総合難易度 | 最大の壁 |
|---|---|---|---|
| 🥇 1位 | ボーカル | ★★★★★ | 歌唱ニュアンス・息遣いの再現 |
| 🥈 2位 | ギター | ★★★★☆ | ストローク・ピッキング・ゴーストノート |
| 🥉 3位 | ピアノ | ★★★★☆ | ベロシティ・ペダル・左右の独立性 |
| 4位 | ドラム | ★★★☆☆ | マシンガン効果・フィル・ベロシティ差 |
| 5位 | ベース | ★★★☆☆ | スライド・ゴーストノート・グリッサンド |
※ 評価は配信DTMerとしての主観。楽器経験の有無により感じ方は変わります。
全楽器に共通する”ラクする”解決策3つ
楽器ごとに壁は違っても、打ち込みを楽にする方法には共通パターンがあります。
解決策①:AI・自動生成で「下ごしらえ」を済ませる
Scaler 3でコード進行、Melody Sauce 3でメロディ、Addictive Drums 2でドラムパターンを自動生成し、骨組みだけ先に作る方法です。「0から作る」のは大変ですが、「60%まで自動で作って40%を仕上げる」ワークフローに切り替えるだけで作業時間は激減します。
詳しくは「50分で0→60%を作るワークフロー」で解説します。
解決策②:打ち込みが無理なら録音に逃がす
Cubase Pro 15のサイクル録音+レーン+コンピング機能を使えば、鍵盤やパッドで何度も演奏して「良いとこ取り」ができます。ニュアンスの再現が難しい楽器ほど、録音してMIDIにした方が速いケースが多いのです。
詳しくは「打ち込むvs録音に逃がす線引き」で解説します。
解決策③:妥協ラインを引く
プロが採用している楽器別テンプレート(例:ベースは「ルート+オクターブ+たまにスライド」だけ)に倣って、「最初はここまででOK」という基準を決めることです。完璧を目指して手が止まるより、シンプルな打ち込みで1曲完成させる方が何倍も上達します。
配信DTMerが実際に使っているプラグイン
tetsu7017が配信楽曲制作で実際に使っているプラグインは以下の通りです。特にScaler 3とAddictive Drums 2は「下ごしらえ」の中核として最も出番が多い2つ。
あなたはどのタイプ?独学突破タイプ診断
「打ち込みが難しい」と感じる人には、実は3つのタイプがあります。タイプによって最適な解決策は変わるので、まずは自分のタイプを確認してみてください。
独学突破タイプ診断
1 / 3 問
タイプ別の早見表
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| タイプ | 特徴 | おすすめの次の一歩 |
|---|---|---|
| タイプA: 独学突破型 | DAW基本操作はできる。 楽器経験が1〜3年ある | 本記事の楽器別章でテンプレを学ぶ |
| タイプB: ツール補助型 | 何が悪いか分からないまま手が止まる。 音楽経験はほぼゼロ | AI・自動生成ツールの「0→60%ワークフロー」から始める |
| タイプC: スクール推奨型 | プラグイン総額40万以上なのに納得できる曲が作れない | 独学の限界かも。 プロに基礎を学び直す選択肢を検討 |
タイプB・Cに該当する方は、記事の後半(AI活用・機材沼脱出・スクール検討)を重点的にチェックしてください。
そもそも打ち込みが難しい3つの理由
打ち込みを難しくしている3要素
① タイミング
クオンタイズ100%でピタッと並べると打ち込み臭くなる。かといって感覚で配置するとモタったりハシったりする。「どれくらい揺らせば人間らしくなるか」の加減が難しい要素です。
② ベロシティ(強弱)
すべてのノートが同じ強さだと、ドラムで言う「マシンガン効果」が発生します。ピアノならフレーズの抑揚、ドラムならスネアのアクセント──強弱のつけ方で自然さは大きく変わります。
③ アーティキュレーション(奏法のニュアンス)
ギターのゴーストノート、ベースのスライド、ピアノのペダル、ボーカルのしゃくり──これらの奏法を打ち込みで再現するのは、プラグイン・MIDIの知識が揃って初めて可能になる高度な技術です。
楽器別「3要素の難しさ」早見表
どの楽器でどの要素が特に難しいか、一目で分かるようにまとめました。
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| 楽器 | タイミング | ベロシティ | アーティキュレーション | 合計難易度 |
|---|---|---|---|---|
| ギター | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ | ★★★ |
| ベース | ★★★ | ★★☆ | ★★★ | ★★★ |
| ピアノ | ★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★★★ |
| ドラム | ★★★ | ★★★ | ★★☆ | ★★★ |
| ボーカル | ★★★ | ★☆☆ | ★★★ | ★★★ |
配信DTMerの体験談:Osaka LOFI nightで苦労した話
筆者がSpotifyに配信している「Osaka LOFI night」は、Lo-Fi・AOR系の楽曲です。制作当時、ピアノの左手「左手ルート・5度のみ」のシンプルパターンでさえベロシティが単調になり、曲全体が眠い印象になる現象に悩まされました。
サイクル録音は使ってみたものの、レーン+コンピング機能までは活用できておらず、満足のいくニュアンスを残せないまま公開した経緯があります。プロがやっている「打ち込むvs録音に逃がす」の判断は、実際に自分がぶつかって学ぶものだと痛感した経験です。
「ベロシティが単調で打ち込み臭い」──この悩みに心当たりがある方は、タイプBの可能性が高いです。解決策はAI活用と録音に逃がすワークフローで詳しく解説します。
ギター打ち込みが難しい理由と解決策

ギターが難しい最大の壁:アーティキュレーション
ギター打ち込みの最大の難所は、アーティキュレーション(奏法のニュアンス)の再現です。ストロークの上下方向、ピッキングの強弱、ゴーストノート、ハーモニクス──これらを単純なMIDIノートで表現するのは、正直言って本職ギタリストでも難しい領域です。
配信DTMerとしての体感では、「打ち込みで頑張るより、キースイッチ対応音源の仕様を覚えて素直に使った方が速い」というのが結論。多くの時間を使って打ち込みのニュアンスを追い込んでも、Ample Guitar LPのような良質な音源のプリセットに勝てないことが多いからです。
ギター打ち込みの"ラクするテンプレ"
プロ・経験者の定番ワークフローは、コードトラック+ループ+軽い人力修正の3ステップです。
- Scaler 3でコード進行を決める:コード進行の骨格をScaler 3で作り、そのままDAWにMIDIエクスポート。ジャンルプリセット(Pop/Jazz/Rock)から選ぶだけで、それっぽい進行が5分で完成します。
- Ample Guitar LPで鳴らす:Scaler 3から出力したMIDIをAmple Guitar LPのコードトラックに流し込み、ストロークパターンを選択。ここまでで50%の完成度になります。
- 軽い人力修正で仕上げる:サビだけゴーストノートを足す、Aメロだけアルペジオに変える──全体を打ち込み直すのではなく、目立つ箇所だけ手を入れるのがコツです。
所有プラグインの活用
筆者が配信楽曲のギターパートで実際に使っているのは以下の組み合わせです。
- Scaler 3(コード進行・リフアイデア生成)
- Ample Guitar LP(レスポールトーンの定番音源)
- RC-20 Retro Color(ローファイ系楽曲での質感調整)
※ 本セクションは後日、別記事「ギター打ち込み難しい」で深掘り予定です。
ベース打ち込みが難しい理由と解決策

ベースが難しい最大の壁:スライドとゴーストノート
ベース打ち込みで初心者がつまずくのは、スライド・ゴーストノート・グリッサンドといった「表情付け」です。ルート音を並べるだけなら簡単ですが、それだけでは楽曲が「下支えがない薄っぺらい音」になります。
逆に言えば、ルート+少しの表情付けだけで一気に曲の重心が安定するのがベースの面白いところです。
ベース打ち込みの"ラクするテンプレ"
プロが使う典型的なパターンは、ルート+オクターブ+たまにスライドの3要素。この構成を守るだけで、8割の楽曲は成立します。
- Scaler 3でコード進行からベースラインを派生:Scaler 3の"Performance"機能で、コード進行から自動的にベースラインパターンが生成できます。ジャンルに応じた「ルート弾き」「オクターブ弾き」「ウォーキング」などを選ぶだけ。
- MODO BASS 2でリアルなベース音源として鳴らす:MODO BASS 2は物理モデリング音源なので、ピッキング位置・フィンガー/ピック・アンプ設定でサウンドをリアルに追い込めます。Studioタブでアンプを選び、Play Styleタブでタッチを調整するだけで本物のベースに近づきます。
- スライドだけ手動で足す:フレーズの変わり目にスライドを1〜2箇所入れるだけで、打ち込み臭さが激減します。MIDIエディタで該当ノートにピッチベンドを書き込むだけの簡単な作業です。
所有プラグインの活用
- MODO BASS 2(物理モデリングによるリアルなベース音源)
- Scaler 3(ベースライン派生機能)
※ MODO BASS 2の詳しい使い方は別記事でレビュー済みです。本セクションは後日、別記事「ベース打ち込み難しい」で深掘り予定です。
ピアノ/メロディ打ち込みが難しい理由と解決策

ピアノ・メロディが難しい最大の壁:ベロシティとフレーズ感
ピアノ打ち込みで最も挫折を生むのは、ベロシティ(強弱)の付け方です。全ノートが同じ強さだと機械的に聞こえ、感情を込めた演奏とは程遠い結果になります。メロディも同じで、タイミングの揺らぎとフレーズの「呼吸」を打ち込みで再現するのは、3楽器の中でもトップクラスの難易度です。
さらにピアノは左右の独立性も求められるため、打ち込みが難しい楽器の中でも1、2を争う難所と言えます。
ピアノ・メロディ打ち込みの"ラクするテンプレ"3つ
ピアノ/メロディ打ち込みには、3つの現実的なアプローチがあります。
テンプレA:右手メロ+左手ルート・5度のみ
プロが多用する「最小構成」パターン。右手でメロディを打ち込み、左手は「ルート音+5度」のシンプルな伴奏だけ。これだけで楽曲の骨組みが成立します。完璧を目指して手が止まるより、シンプルで完成させる方が何倍も上達します。
テンプレB:サイクル録音+レーン+コンピング(実演で録音)
打ち込みで無理なものは、録音に逃がす。KeyStation 61 MK3で実際に弾き、Cubase Pro 15のサイクル録音+レーン+コンピング機能で「良いとこ取り」する方法です。
詳しい手順は「打ち込むvs録音に逃がす線引き」で解説します。
テンプレC:Melody Sauce 3で自動生成
Melody Sauce 3はAIによるメロディ自動生成ツール。スケール・ジャンルを指定すると、メロディ候補を10パターン生成してくれます。気に入ったものをDAWにドラッグして、あとは微調整するだけ。「メロディが浮かばない」問題を一撃で解決してくれる強力なツールです。
所有プラグイン・機材の活用
- Melody Sauce 3(AIメロディ自動生成)
- Scaler 3(コード進行から伴奏派生)
- KeyStation 61 MK3(実演録音用・筆者メイン鍵盤)
- Cubase Pro 15(サイクル録音+レーン+コンピング)
※ ピアノ打ち込みについては別記事「ピアノ打ち込み難しい」で徹底深掘り予定です(公開予告)。
ドラム打ち込みが難しい理由と解決策

ドラムの壁:マシンガン効果とフィル
ドラム打ち込みで最初にぶつかる壁は「マシンガン効果」。連打したスネアやハイハットが全く同じベロシティ・タイミングだと、機械が連射しているような不自然な音になります。さらにフィルインの作り方や、キット全体のグルーヴ感の再現など、「簡単そうで意外と深い」のがドラム打ち込みの特徴です。
ドラム打ち込みの"ラクするテンプレ"
プロの定番ワークフローは、既存MIDIパターン+グルーヴテンプレート+ベロシティランダムの3要素。
- Addictive Drums 2の"Beats"メニューからジャンル別MIDIパターンをドラッグ
- Cubaseのグルーヴテンプレートで揺らぎを加える
- ロジカルエディタでベロシティをランダマイズ
これだけで、打ち込み臭さは大幅に軽減できます。
ドラム打ち込みの詳しい解説はこちら
ドラム打ち込みにはパッドコントローラー(MPD218等)を活用した効率化テクニックも存在します。詳しくは別記事で解説しています。
「打ち込むvs録音に逃がす」線引きと具体手順
「打ち込みで無理なら録音に逃がす」判断基準
全楽器共通の重要な判断基準を紹介します。以下の3つのサインが出たら、打ち込みを諦めて録音に切り替えるタイミングです。
- 1時間打ち込みしても違和感が消えない
- ベロシティ・タイミングの調整作業が単調で苦痛
- 「弾いた方が早い」と感じ始める
逆に言えば、ここまで来ていない場合は打ち込みを続けた方が効率的です。見切りのタイミングを見極める感覚が、作業時間を大きく左右します。
Cubase Pro 15のサイクル録音+レーン+コンピング完全ワークフロー
録音に逃がすと決めたら、Cubase Pro 15の3機能を組み合わせて「良いとこ取り」を実現します。
【準備フェーズ】
- トランスポートバーまたはパネルのサイクルボタンをON

- 【オーディオトラックの場合】「オーディオ録音モードの設定」ボタンをクリックします。録音モードを「履歴を保持」に設定(※「サイクル履歴および置き換え」「置き換え」だと前テイクが消える)

- 【インストルメントトラックの場合】「MIDI録音モードを設定」のボタンをクリックします。「録音サイクルを保存」または「スタック」系を選択。

- MIDIトラックを作成し、鍵盤やパッドを接続します。
- ルーラーで左右ロケーター(L/R)で練習範囲を囲みます。
【録音フェーズ】
- 録音ボタンON
- ループするたびに「もう1回」「もう1回」と何度も弾く(ミスしても止めない・納得するまで周回する)
- 必要なテイク数が録れたら停止
【編集フェーズ】
- トラック名の下「レーンを表示」アイコンをクリック(録音した分だけ上下にMIDIが並ぶ)

- コンピングツール(手の形アイコン)を選択

- 「これだ!」と思う部分をクリックで採用(1小節目は2周目、2小節目は5周目の「良いとこ取り」も可能)
- 不要なレーンは削除 or 非表示
鍵盤 vs パッドでの使い分け
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| 機材 | 向く用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| KeyStation 61 MK3(鍵盤) | ピアノ・メロディ・ストリングス・ベース | ペダル操作のMIDI記録設定を忘れずに |
| MPD218(パッド) | ドラム・パーカッション・サンプルトリガー | ドラムマップ設定必須・積み重ねモード厳守 |
| MIDI MIX(フェーダー) | ボリューム・CCオートメーション | コンピング対象外・CC別レーンで管理 |
応用:さかのぼり録音(MIDI Retrospective Recording)
「録音ボタンを押し忘れたけど、今の練習のテイクが最高だった!」という場面、誰にでもあります。Cubaseは録音ボタンを押していなくても、MIDI入力を常にバックグラウンドでメモリーしているため、「[Transport] > [非録音時のMIDI入力データ記録」で直前の演奏を復活させられます。
一期一会のフィーリングを逃さないための安心機能として、覚えておくと良いでしょう。
AI・自動生成で「50分で0→60%」を作るワークフロー
「0→60%」の考え方
AIツールを使うとき、陥りがちな誤解が「AIで曲を完成させよう」という発想です。現時点のAIツールでは、「完成品」ではなく「下ごしらえ」として使うのが最も実用的。
AIが得意な範囲は「コード進行生成」「ベースライン派生」「メロディ候補提案」「MIDIパターン提供」。一方、人間が必要な範囲は「ニュアンス(ベロシティ変化)」「タイミングの揺らぎ」「アーティキュレーション」「全体のストーリー性」。
50分で0→60%を作るワークフローを紹介します。
Step 1: コード進行を決める(10分 / 0→10%)
Scaler 3で「トピック」を選択(Pop / Jazz / Film など)し、既存曲をインポートしてコード抽出してもよし。ジャンルやキーを変えながら候補を絞り込む時間を含めて約10分です。
Step 2: ベースとピアノの土台を作る(10分 / 10→30%)
Scaler 3の"Performance"機能で、コード進行から自動的にベース・ピアノパターンを生成。MODO BASS 2にベース、別トラックにピアノを出力する。
Step 3: メロディの候補を作る(20分 / 30→50%)
Melody Sauce 3でスケール・ジャンルを選び、メロディ候補を10パターン自動生成。気に入った1つをDAWにドラッグし、微調整する時間を含めて約20分。メロディは曲の顔になるため、ここは時間をかける価値があります。
Step 4: ドラムの基本パターンを入れる(10分 / 50→60%)
Addictive Drums 2の"Beats"からジャンル別パターンを選択し、DAWにドラッグ。フィルの位置調整まで含めて約10分です。
ここまでで60%完成(合計50分)。
Step 5: 人間の仕上げ(60→100%)
ベロシティ調整・タイミング微修正・メロディの細部調整・フィルイン追加・間の調整・楽器のアーティキュレーション付け。所要時間2〜4時間。
配信楽曲での実例:Osaka LOFI night
筆者がSpotifyに配信している「Osaka LOFI night」(Lo-Fi・AOR系)は、このワークフローの考え方で骨組みを作った楽曲です。
- Scaler 3でAORらしい9th・13thを含むコード進行を作成
- Melody Sauce 3でメロディ候補を生成→「チルな雰囲気のフレーズ」を採用
- Addictive Drums 2の"Vintage Dry"ADpakでLo-Fiっぽいドラムパターンを選択
- MODO BASS 2でコード進行からベースライン派生
ここまでが骨組みです。ただし配信当時の筆者は、Cubaseのサイクル録音は使っていたものの、レーン+コンピング機能までは使いこなせていませんでした。そのため、ピアノの左手パートに納得のいくニュアンスが出ず、ベロシティ単調の課題を残したまま公開した経緯があります。
次回の楽曲制作では、「打ち込むvs録音に逃がす線引き」で解説したレーン+コンピング手法を本格的に取り入れて、Osaka LOFI nightの課題を超える仕上がりを目指す予定です。このように、AI下ごしらえ+録音に逃がす手法の組み合わせで、打ち込みが苦手な方でも段階的にスキルアップできます。
AIが作った骨組みに、人間の感覚を「差し色」として足す──これが0→60%ワークフローの本質です。
「音源のせい」を卒業する──機材沼から抜けるヒント
所有プラグイン多数の配信DTMerとしての正直な提言
高額なプラグインを買い続けても、打ち込みの根本スキルは上がりません。これは筆者自身がSpotifyやApple Musicへ楽曲配信する過程で、実体験として痛感したことです。
Komplete 15 Ultimate・Waves Horizon・FabFilterバンドル・UAD Signature Edition・Arturia V Collection──これらのバンドルを所有していますが、楽曲の質を決めているのはプラグインではなく、打ち込みの判断軸だと断言できます。
「このプラグインを買えば変わる」は幻想
DTM界隈でよく聞く言葉ですが、これはほとんどのケースで幻想です。確かに特定の用途で「これしかない」というプラグインはありますが、打ち込みが苦手で曲が完成しない問題は、プラグインでは絶対に解決しないのです。
機材沼から抜ける3つの基準
もし以下の3つに1つでも心当たりがあれば、購入は一度ストップして、持っている機材で完結する練習に切り替えるタイミングです。
- 直近3ヶ月で1曲も完成させていないのに新しいプラグインを買おうとしている
- プラグイン所有額が40万円以上なのに、配信・公開できる品質の曲が作れない
- 「いつか使う」と思って買ったプラグインが5個以上眠っている
機材ではなくスキル投資への切り替え
機材沼から抜けた後、向かうべきは「基礎スキルへの投資」です。独学で壁にぶつかっている方は、一度プロに体系的に習う選択肢も検討する価値があります。
続きは「それでも独学では難しいと感じたら」へ。
それでも独学では難しいと感じたら
独学の限界に気づくサイン
ここまで読んでも「やっぱり何が分からないか分からない」「ツールを揃えても曲が完成しない」と感じる方は、独学の限界に達している可能性があります。これは恥ずかしいことではなく、むしろ早めに気づけた方がトータルの時間とお金を節約できる重要なサインです。
特に以下に当てはまる方は、独学を続けるよりもプロに体系的に習った方が圧倒的に近道です。
- 「リズムが合っているか」「コードが合っているか」自体が分からない
- 毎日30分の練習時間も確保できない忙しい社会人
- DTMプラグイン総額が40万円を超えているが配信できる品質の曲が作れない
Music Heartsで現役プロから学ぶという選択肢
筆者がおすすめできるのが、完全オンラインのDTMスクール「Music Hearts」です。
Music Heartsの特徴は以下の3点です。
- 完全オンライン:自宅で受講可能・全国どこからでもOK
- マンツーマンレッスン:自分のペースで進められる
- 無料体験レッスンあり:合わなければ入会しなくてもOK
筆者自身は配信DTMerとして独学で進めてきましたが、振り返ると「最初の1年でプロに習っていれば3年分の遠回りを節約できた」と感じています。特に「打ち込みのどこが悪いか自分で気づけない」段階では、第三者の耳が決定的な違いを生むからです。
無料体験は試してみる価値あり
無料体験レッスンは合わなければ入会する義務はありません。むしろ「自分は独学でいける」と確認するためにも、一度プロの視点を体験する価値があります。
※ 本記事の「機材沼卒業」と組み合わせて検討してください。
まとめ【3択で解決】
打ち込みが難しいと感じる方への結論を、3つの行動パターンにまとめました。あなたの状況に合うものを選んでください。
選択肢①:無料で続ける(独学突破型・タイプA向け)
すでにDAWの基本操作ができ、楽器経験もある方は、本記事の楽器別章とCubase Pro 15のサイクル録音+レーン+コンピング機能で十分突破できます。費用ゼロで前進できる選択肢です。
ギター / ベース / ピアノ・メロディ / ドラム / 打ち込むvs録音 を再読推奨。
選択肢②:有料ツールで時短する(ツール補助型・タイプB向け)
「メロディが浮かばない」「コード進行が苦手」という方は、AI・自動生成ツールで「下ごしらえ」を効率化する選択肢があります。Scaler 3・Melody Sauce 3・Addictive Drums 2の3点セットで、50分で60%の骨組みが作れるようになります。
選択肢③:プロに習う(スクール推奨型・タイプC向け)
機材沼にハマっている方・独学の限界を感じている方は、プロから体系的に学ぶ選択肢を一度検討してみてください。Music Heartsの無料体験は試すだけで失うものはありません。
よくある質問(FAQ)
打ち込みが一番難しい楽器は何ですか?
配信DTMerとしての結論はボーカルです。歌唱ニュアンス・息遣い・しゃくりなど、人間の声の細かな表現を打ち込みで再現するのは現時点のプラグインでも至難の業です。次に難しいのがギター・ピアノで、いずれもアーティキュレーション(奏法のニュアンス)の再現が壁になります。詳しくは記事冒頭の「ランキングTOP5」をご覧ください。
打ち込みが上手くなるコツはありますか?
完璧を目指さず「妥協ライン」を決めることが最大のコツです。例えばベースは「ルート+オクターブ+たまにスライド」だけ、ピアノは「右手メロ+左手ルート・5度のみ」だけ──このシンプルな構成で1曲完成させる方が、複雑な打ち込みで途中挫折するより何倍も上達します。具体的なテンプレートは楽器別章で解説しています。
AIツールで作ったメロディの著作権はどうなりますか?
商用利用は各ツールの利用規約によります。Melody Sauce 3はEVAbeat社が商用利用可と明記しており、生成されたメロディはユーザーに著作権が帰属します。同様にScaler 3・Addictive Drums 2も商用OKで、配信や販売も問題なく可能です。最新の利用規約は購入前に必ず確認してください。
Cubase Pro 15でサイクル録音する際の録音モード設定は?
トラック種別ごとに正しい録音モードを選択する必要があります。オーディオトラックは「履歴を保持」、MIDI/インストルメントトラックは「録音サイクルを保存」または「スタック」系を選択してください。「サイクル履歴および置き換え」「置き換え」を選ぶと前のテイクが消えるので注意。これにより、ループ録音した全テイクがレーンとして残り、後からコンピングツールで「良いとこ取り」できます。詳しい設定手順は「打ち込むvs録音に逃がす線引き」のワークフローで解説しています。
打ち込みが苦手でも作曲はできますか?
できます。むしろ打ち込みが苦手だからこそ、AI・自動生成ツールの恩恵を最大限受けられる立場です。Scaler 3でコード進行・Melody Sauce 3でメロディ・Addictive Drums 2でドラムパターン──この3つを組み合わせれば50分で楽曲の骨組みが完成します。打ち込みスキルが上がる前から作曲を始めて、曲を作りながらスキルを伸ばすのが最短ルートです。
ピアノが弾けないのにピアノパートを打ち込むコツは?
左手はルート・5度の2音だけに絞り、右手のメロディに集中してください。プロも実は使っているシンプルなテンプレートで、これだけで楽曲の骨組みが成立します。さらにベロシティに揺らぎをつけると人間らしさが増します。詳細は「ピアノ/メロディ打ち込みの解決策」のテンプレAで解説しています。
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公開予告(Coming Soon)
🔜 ピアノ打ち込み難しい
🔜 ベース打ち込み難しい
🔜 作曲打ち込み難しい
🔜 ギター打ち込み難しい
順次公開していきます。ブックマークしてお待ちください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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