Cubase SuperVision徹底活用|ミキシングを数値で支える分析プラグイン

広告とAI生成素材が当ページに含まれています
Cubase SuperVision徹底活用|ミキシングを数値で支える分析プラグインのアイキャッチ画像

この記事を書いた人

tetsu7017 width=

tetsu7017

副業マルチクリエーター

ブログ歴11年/DTM音楽、AI画像、HP制作

SEO検定1級保有、IT機器機構設計エンジニア

1970年福岡生まれ、大阪住み
       
       >>詳しくはこちら

  • AIやITツールを活用しながらブログやオリジナル曲の配信を楽しんでいます。
  • リタイア後も自由な時間を活かして充実した人生を目指しています。
  • tetsu7017の実体験を通じて得たノウハウを当サイトで発信中!
  • 読者さまのお困りごとを解決することで、共により良い人生を目指しましょう。
広告についてのお知らせ (クリックお願いします)

当サイトでは広告を掲載している場合がありますが、ランキングや商品の紹介においては、報酬の有無に関わらず中立的な立場でコンテンツを制作していますので、どうぞご安心ください。サイトで得た広告収入は、皆様に有益なコンテンツ提供や情報の質向上に役立てております。万が一、不適切な表現があった場合は、お手数ですが お問合せフォーム よりご連絡いただけますようお願い申し上げます。 管理者 tetsu7017

クリックして読める「目次」

Cubase付属のSuperVisionとは多機能なメータープラグイン

SuperVision

SuperVisionは、日々のワークフローから推測を排除し、非常に正確な音の視覚的な情報を提供してくれるため、ミックスやマスタリングにおいて非常に包括的なメーターツールとして活用できます

SuperVisionは、オーディオ解析のための多機能なメータープラグインで、様々なモジュールを組み合わせて使用することができます。Cubase 11から搭載されており、Cubase 12のアップデートでさらにモジュールが追加され、全部で24種類のモジュールが利用可能です。

SuperVisionの使い方と表示の見方について、以下に詳しく説明します。

広告の下に記事が続きます

SuperVisionの基本的な使い方

起動とカスタマイ

    ◦ SuperVisionは、完全にカスタマイズ可能なマルチメーターオーディオアナライザーです。

    ◦ 画面の大きさやメーターの位置など、レイアウトを自由にカスタマイズして配置できます。

    ◦ 最大9つのモジュールスロットを使用して独自のカスタムレイアウトを作成できます。

モジュールの追加と配置

Split HorizontalとSplit Verticalのボタン
  •  新しいモジュールを追加するには、「スプリットホリゾンタル(Split Horizontal)」をクリックすると上下に分割され、「スプリットバーティカル(Split Vertical)」をクリックすると左右に分割されます。
これだけのモジュールがあります
  •     新しいモジュールをクリックして選択し、▼から好きなものを選択します。


  • モジュール間の線をドラッグすると大きさを変更できます。

モジュールの削除

  • モジュールの右上にカーソルを持っていき、「✖」をクリックすると削除されます。
  • 補足ですが、その「✖」の下の2つアイコンはモジュールの追加のボタンです。

設定とリセット

  •  モジュール上部のボタンで様々な設定を行うことができ、これらは各モジュールごとに個別に設定可能です。

   


Reset Module Valuesのボタン
  • 「リセットモジュールバリュー(Reset Module Values)」で選択中のモジュールのメーターをリセットできます。
  • Macでは「Option」キー、Windowsでは「Alt」キーを押しながらクリックすると、全モジュールのメーターを同時にリセットできます。

オープンモジュールセッティングスのボタン
  • 「オープンモジュールセッティングス(Open Module Settings)」で各モジュールの詳細設定が可能です。

「常に前面に表示」機能

  •  プラグイン画面の右上あたりを右クリックし、「常に前面に表示」にチェックを入れておくと、他のウィンドウに隠れることなく常に表示され、非常に便利です。

Control Roomとの連携

CRにSuperVisionを挿した状態
  •  SuperVisionは、Cubaseのコントロールルーム(CR)のインサートセクションにインサートしておくと便利です。

サイドチェイン機能

Spectrum Curve
別トラックをサイドチェイン入力したSpectrum Curve(スベクトラムカーブ)
  • サイドチェイン入力でトラック比較
    SuperVisionを任意のチャンネルに挿入し、別トラックをサイドチェイン入力として選択することで、複数の音源を並行して分析可能。
  • スペクトラムカーブの重ね合わせ
    ホワイトノイズや440Hzのサイン波など異なる音源をオーバーレイ表示し、周波数特性の違いを一目で確認できる。
  • メーターの多様な活用
    ラウドネスヒストグラム、VUメーター、スペクトラムなどにサイドチェインを重ねて比較でき、音量やバランスを可視化。
  • 位相関係の確認
    2つのトラックを比較し、位相のズレや重なり具合を確認できるため、ミックス時の干渉チェックに有効。
  • 柔軟なルーティング
    メイン出力、ステレオバス、L/R、M/Sなど多様な信号を選んで分析できるため、詳細なモニタリングが可能。

広告の下に記事が続きます

SuperVisionの主要なモジュールと表示の見方

SuperVisionには、レベル、スペクトル、位相、波形解析のための様々なモジュールがあります。

1. シグナルカテゴリー(レベル関連)

レベルメーター (Level Meter)

レベルメーター
Levelモジュールの表示

    ◦ 音量をリアルタイムで表示するモジュールです。

    ◦ ピークメーター (Peak Meter): デジタルクリップを監視するためのメーターで、反応速度が非常に速いです。Cubaseのミックスコンソールのメーターと同じものです。

    ◦ RMSメーター (RMS Meter): 0.3秒程度の長めの感覚で音量を平均化したメーターです。ピークメーターよりも人間の聴覚に近い動きをします。

ラウドネスメーター (Loudness Meter)

ラウドネスメーター

    ◦ 楽曲の最終音圧のレベル管理に頻繁に使用される、音量関連のメーターです。

    ◦ 映画、テレビ、SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービス向けに作業する場合に非常に重要です。

VUメーター (VU)

UVメーター
UVモジュールの表示

    ◦ デジタルレコーディングが普及する前のアナログレコーディングの時代から使われていたメーターで、RMSメーターと似た動きですが、見やすい針表示が特徴です。

VU dBFS

    ◦ 設定でスケールを「VU dBFS」にする必要があります。

レベルヒストグラム (Level Histogram)

レベルヒストグラム

    ◦ これまでどのようなレベルの音量があったかを表示します。

広告の下に記事が続きます

2. スペクトルカテゴリー(周波数関連)

スペクトラムカーブ (Spectrum Curve) / スペクトラムバー (Spectrum Bar)

Spectrum Barモジュールの表示

    ◦ 最も一般的な周波数アナライザーで、周波数の応答性を確認できます。

    ◦ マウスをホバーすると、選択した周波数を確認できます。

    ◦ スペクトラムカーブでは、その瞬間の周波数とピークが見えます。

pectrum Curveでサイドチェイン
Spectrum Curveモジュールの表示
サイドチェインを使ってギターにドラムキックを重ね合わせしたもの

    ◦ スペクトラムカーブでは、サイドチェインを使って複数の音源の周波数帯域を比較できます。例えば、ベースとドラムなど、複数の音源が重なっている帯域を強調表示します。楽器が同じ帯域で強く重なると、聞き取りにくくなります。

スペクトラムインテンシティ (Spectrum Intensity)

    ◦ 周波数をダイナミックに、そして視覚的に表示します。ドラムのトランジェントなども確認できます。

スペクトログラム (Spectrogram)

    ◦ 高価な修復アプリケーションでのみ利用可能だった高品位メーターで、時間による周波数変化を視覚的に表示します。

クロモグラム (Chromagram)

    ◦ オーディオのクロモグラムを表示します。

スペクトラムキーボード (Spectrum Keyboard)

    ◦ 音をドレミなどの音名で確認できます。

    ◦ 耳コピの助けにもなり、D#などの最も明るい部分で基音が確認できます。

広告の下に記事が続きます

3. フェーズカテゴリー(位相関連)

フェーズスコープ (Phase Scope)

Phasescope
Phase Scopeモジュールの表示

    ◦ 位相のずれを視覚的に確認できるモジュールで、波形が非常に綺麗に見えます。

    ◦ 位相同士が合致している時は縦方向に表示され、片方の位相をずらすと斜めに表示されます。

パノラマ (Panorama) / マルチパノラマ (Multi Panorama)

Panoramaモジュールの表示
Panoramaモジュールの表示

    ◦ 音の広がりを視覚的に確認できます。

Multi Panoramaモジュールの表示

    ◦ マルチパノラマは、周波数帯域ごとのステレオ情報を表示し、低域、中域、高域のステレオ情報を確認できます。

コリレーション (Correlation) / マルチコリレーション (Multi-Correlation)

Correlationモジュール表示
Correlation モジュールの表示

    ◦ ミックスがモノラルでうまく再生されるか、位相の問題があるかを確認できます。

Multi-Correlation モジュールの表示

    ◦ マルチコリレーションは、周波数帯域ごとに位相のずれを確認できます。

  • +1に近いほど位相が一致している状態です。
  • 0から+1の間で振れているとステレオ感が感じられる状態です。
  • 0より左側に振れて赤色になると「逆相状態」であり、不自然な広がり方をしている可能性があります
     ※青のバーが、青の範囲はOK,黄色の範囲で少しだけ出るのもOK、赤の範囲は何らかの異常あり。
SuperVision位相確認の手順
  • 併用チェック
    • Control RoomのMonoで要素が消えないか試聴。低域で0未満が続く→極性反転、タイミング微調整、ステレオ幅を狭める等で対処。
  • 使い方
    • Stereo Outに「SuperVision」を挿し、モジュールは「Correlation」「Multicorrelation」「Phasescope」「Panorama」を追加。
  • 相関(-1〜+1)
    • +1=完全同相/モノ、0=広いがモノ互換ギリ、0未満=打ち消しの危険。平均+0.3以上を目安(瞬間的な上下はOK)。
  • ベクトル表示(L/R)
    • 45°の細線=モノ、45°の縦長楕円=健全ステレオ、135°の線や横長/蝶形=逆相傾向。

SuperVisionのプリセット「Music,mixingw/Panorama」の使用をオススメします。

バランス (Balance)

    ◦ 音が単純に左右どちらに寄っているかを確認できます。ドラムなどの音源でスネアが少し左に寄っている、といった情報も確認できます。

広告の下に記事が続きます

4. ウェーブフォームカテゴリー(波形関連)

オシロスコープ (Oscilloscope)

    ◦ 波形を拡大表示するモジュールで、アナログ時代からあるメーターです。

    ◦ シンセサイザーなどの音の波形を確認するのに適しており、シンセの音作りをする際にも面白い使い方ができます。

    ◦ ズームと周波数を調整して見やすくします。

ウェーブスコープ (Wave Scope)

    ◦ 波形をリアルタイムで表示し、プラグインやアナログプロセッサーが音にどのような影響を与えているかを視覚的に確認できます。

    ◦ コンプレッサーがかかっている状態とそうでない状態の波形変化を視覚的に確認するのに非常に役立ちます。

ウェーブサークル (Wave Circle)

    ◦ オーディオ信号のリアルタイム波形を円として表示します。具体的な使い道は公式サイトには明記されていませんが、かっこいい見た目が特徴です。

広告の下に記事が続きます

5. その他

タイム (Time)

    ◦ 時間の表示を行います。

    ◦ 表示されている時間情報をコピーすることも可能です。

    ◦ 波形の時間感覚を確認するのに使える可能性があり、例えばアタックタイムがどれくらいかなどを数字で把握するのに役立つかもしれません

広告の下に記事が続きます

FAQ

SuperVisionはどこに挿したらよいのでしょうか?

マスタートラックのインサート

  • 最も一般的。全体のラウドネス、スペクトラム、位相などを最終確認。
  • ミックス全体のバランスを把握するのに最適。

グループチャンネルのインサート

  • ドラムバス、ボーカルバス、ストリングスバスなどに挿して、それぞれのまとまりの音量や周波数を可視化。
  • セクションごとの被りやバランスを調整しやすい。

個別トラックのインサート

  • 特にEQやコンプレッサー処理が多いトラックに挿して、処理前後の波形やラウドネスを確認。
  • 問題のあるトラックを特定するのに便利。

Control Roomに配置

  • モニター環境に依存せず、最終的なリスニングチェックに使える。
  • リファレンストラックとの比較にも向いている。

ポストフェーダー側に挿す

  • レベル調整やエフェクト適用後の最終状態を確認できる。
  • 特にクリッピングやリミッター動作のチェックに役立つ。

広告の下に記事が続きます

出典

広告の下に記事が続きます

まとめ

SuperVisionは、Cubase標準の中でも特に実用性の高い分析プラグインです。ラウドネスやスペクトラム、位相といった複数の観点を同時に可視化できるため、耳だけでは気づきにくい問題を的確に洗い出せます。

中級者にとっては「仕上げの客観的な判断材料」として活用でき、特にサイドチェイン比較やリファレンストラック分析は、ミックスの完成度をワンランク上げる大きな武器となるでしょう。感覚に数値を掛け合わせる習慣を持つことで、安定したクオリティを維持しながら自分のサウンドを磨き込むことが可能になります

Cubaseをお持ちでなく興味があるかたはこちらのCubaseオススメ記事をぜひご覧ください。


次の記事も、きっとあなたのお役に立ちます。気になる方はこちらからチェック!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

Cubase SuperVision徹底活用|ミキシングを数値で支える分析プラグインのアイキャッチ画像

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

DTMを独学で続けるのは限界?

スキルアップの近道は
「Music Hearts」
の無料体験レッスン

DTM(デスクトップミュージック)や作曲に興味があっても、

  • 「何から始めればいいかわからない」
  • 「独学だと伸び悩む」
  • 「本当にプロのような音楽が作れるのか不安…」

と感じていませんか?実際、DTMは情報が多すぎて迷いやすく、途中で挫折してしまう方も少なくありません。

しかし、現役プロによるマンツーマン指導と、あなたの目標・レベルに合わせたオーダーメイドカリキュラムを提供する「MUSIC HEARTS」なら、未経験からでも着実に音楽スキルを高めることができます。

DTM独学の“壁”を乗り越えるには?

独学でDTMを学ぶと、つまずきやすいポイントがいくつもあります。

  • 機材やソフトの選び方がわからない
  • 作曲やMIXの基礎が身につかない
  • モチベーションが続かない
  • プロのアドバイスが得られない

こうした悩みを解決するには、現役プロから直接学び、実践的なフィードバックをもらうことが最短ルートです。

「Music Hearts」が選ばれる理由

  • オンライン対応:全国どこからでも受講可能。忙しい社会人にも最適。
  • 現役プロ講師によるマンツーマン指導:一人ひとりの目標やレベルに合わせて丁寧にサポート
  • 専属マネージャーが学習を伴走:日々の不安や疑問もすぐに解消
  • オーダーメイドカリキュラム:あなたの「やりたい音楽」に直結した内容で学べる
  • 生徒限定コミュニティ:仲間と切磋琢磨できる環境が充実

まずは「無料体験レッスン」で
自分に合う学び方を発見

「本当に自分に合うか不安…」「いきなり入会はハードルが高い」と感じる方もご安心ください。

MUSIC HEARTSでは、入会前に『無料体験レッスン』を受けることができます。

  • 無理な勧誘は一切なし
  • 初心者でも安心して相談できる
  • 体験後に日時変更も可能

まずは気軽に無料体験を予約して、あなたに最適な学び方やスキルアップの道筋をプロと一緒に見つけてみませんか?

まとめ

独学で限界を感じている方、プロの指導で本気で音楽スキルを伸ばしたい方は、ぜひ一度「MUSIC HEARTS」の無料体験レッスンをお試しください。あなたの理想の音楽ライフへの第一歩を、ここから踏み出しましょう。

無料体験レッスンに申し込む

この記事を書いた人

副業マルチクリエイター|ブログ歴11年・DTM作曲・AI画像制作・HP制作。SEO検定1級保有。大手IT企業で機構設計を担当しています。本業の傍ら、AI×ワンオペで効率的にサイト運営と音楽制作を実践中。このサイトでは、初心者でもすぐ実践できるIT活用術や音楽制作ノウハウを発信中しています。

詳しいプロフィールはこちら>>

クリックして読める「目次」