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DTMのミリセカンド(ms)活用法 ― レイテンシーからディレイまで
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実例はCubase Pro 13 (Windows)です。
この投稿の対象者
- DTM初心者で、msの基礎知識を具体例と共に理解したい人
- CubaseなどDAWでの制作効率を上げたい人
- レイテンシーやディレイ調整で音質改善を目指す人
この投稿を読むメリット
- msとBPM換算表を活用し、楽曲効果を正確に設定できる
- 情報ラインでノートをms単位で調整し表現力を高められる
- レイテンシー理解により快適な制作環境を構築できる
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DTMにおける ミリセカンド(ms) とは
DTMにおける ミリセカンド(ms) とは、「1秒を1000分割した時間単位」で、時間の長さを細かく指定するための基準です。
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ミリセカンドの主な使われ方
ディレイ(Delay)
エコーの間隔を「250ms」などと指定すると、0.25秒ごとに反復音が鳴ります。
リバーブ(Reverb)
プリディレイ(音が反射するまでの時間)を「20ms」などで調整します。
MIDI編集
クオンタイズやノートのずれを「数ms」単位で調整して、人間らしい揺らぎを加えることがあります。
関連記事:人間の演奏間、ヒューマナイズ
レイテンシー(遅延)
オーディオインターフェースやプラグインの処理遅延を「〇ms」と表記します。20ms以上は体感遅延を感じます。
関連記事:USBキーボードの遅延(レイテンシー)
BPM(テンポ)とは別基準:BPMが拍(音楽的時間)なのに対し、msは物理的時間。 目安として、100ms ≒ 0.1秒、1msは非常に短いが耳で違いを感じることもある(特にレイテンシーやアタック感)。
まとめ
DTMでのミリセカンドは「楽曲内の処理や効果をリアル時間で微調整するための単位」です。
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BPM・ミリセカンド換算表
BPMとミリセカンド換算表を用意しました。
スクロールできます
BPM | 全音符 (4拍) | 2分音符 (2拍) | 4分音符 (1拍) | 8分音符 (1/2拍) | 16分音符 (1/4拍) | 32分音符 (1/8拍) | 4分音符3連符 (1/3拍) | 8分音符3連符 (1/6拍) | 16分音符3連符 (1/12拍) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
60 | 4000 | 2000 | 1000 | 500 | 250 | 125 | 333.3 | 166.7 | 83.3 |
80 | 3000 | 1500 | 750 | 375 | 187.5 | 93.8 | 250 | 125 | 62.5 |
90 | 2666.7 | 1333.3 | 666.7 | 333.3 | 166.7 | 83.3 | 222.2 | 111.1 | 55.6 |
100 | 2400 | 1200 | 600 | 300 | 150 | 75 | 200 | 100 | 50 |
120 | 2000 | 1000 | 500 | 250 | 125 | 62.5 | 166.7 | 83.3 | 41.7 |
140 | 1714.3 | 857.1 | 428.6 | 214.3 | 107.1 | 53.6 | 142.9 | 71.4 | 35.7 |
160 | 1500 | 750 | 375 | 187.5 | 93.8 | 46.9 | 125 | 62.5 | 31.2 |
180 | 1333.3 | 666.7 | 333.3 | 166.7 | 83.3 | 41.7 | 111.1 | 55.6 | 27.8 |
ディレイやリバーブ設定の目安として活用できます。1拍(4分音符)は 60000 ÷ BPM [ms] で計算されます。
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情報ラインで値入力でノートイベントやMIDIノートをmsずらす
ダブリング時にノートをミリ秒単位で微調整できます。
情報ラインの開始位置を直接編集することで、正確なタイミング調整が可能です。
STEP
通常は「小節/拍」単位です。右クリックで「秒」を選択し単位を変更します。(作業が終わったら適宜「小節/拍」に戻しましょう。)
STEP
ノートイベントやMIDIノートを選択します。情報ラインに「開始」などが表示されます。
STEP
「開始」に遅らせたい数字を足します。例は、選択した青の部分がmsです。
STEP
931(ms)に30(ms)を足して、961を入力します。 30ms後ろに動きます。
ノート情報の名称
- MIDIノート:音の高さや長さを表す単位
- ノートイベント:MIDIノートをまとめた単位
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出典
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まとめ
DTMにおけるミリセカンド(ms)は、ディレイやリバーブ、MIDI編集、レイテンシー調整など幅広く活用される重要な時間単位です。BPMとの換算を理解すれば、エフェクト設定や演奏の人間味を加える作業が格段に効率化します。情報ラインを使ったノートの微調整も、プロ並みの表現力を実現する近道です。日々の制作においてmsを意識して使いこなすことで、楽曲の完成度は確実に向上します。
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