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【保存版】Cubaseコンプレッサーの基本・比較・おすすめ設定
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忘備録としてまとめた内容です。同じ悩みを持つ方のヒントになれば幸いです。
実例はCubase Pro 13 (Windows)です。
クリックして読める「目次」
コンプレッサーとは、音響処理において音量のばらつきを整えるエフェクト
大きすぎる音を抑え、小さい音を持ち上げることで、聴きやすく安定した音を作り出すことができます。
コンプレッサーの役割
- ボーカルの音量を均一にして聴きやすくする。
- ドラムやベースのアタック感を強調する。
- ミックス全体を引き締め、まとまりのある音にする。
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重要な基本の4つのパラメータ
- Threshold(スレッショルド)
- どの音量以上を圧縮するかの基準を決めます。数値を低くすると、より多くの音を圧縮します。
- Ratio(レシオ)
- 圧縮の強さを決めます。数値が大きいほど強く圧縮しますが、上げすぎると音が不自然になることがあります。
- Attack(アタック)
- 圧縮がかかるまでの時間をミリ秒(ms)単位で設定します。アタックを速くすると音の立ち上がりが抑えられ、遅くするとアタック感を残せます。
- Release(リリース)
- 圧縮が解除されるまでの時間を設定します。速すぎると「ポンピング」と呼ばれる不自然な揺れが起こり、遅すぎると音が常に圧縮された状態になり、ノリが消える可能性があります。
これらのパラメータは、ボーカル、ドラム、ベースといった楽器ごとに推奨される目安があります。例えば、ボーカルではナチュラルな仕上がりを目指し、ドラムのキックやスネアではアタック感を強調する設定が推奨されます。ベースではグルーヴ感を維持しつつ安定感を出すように調整されます。
楽器ごとのパラメーター設定の目安を以下の表にまとめます。
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楽器ごとのコンプレッサー使用目安(アンビエント・インスト向け)
DTMにおけるコンプレッサーの使い方の目安は、「音のダイナミクスを程よく抑えること」で、掛けすぎると不自然に潰れた音になるため、各楽器ごとに設定値の目安があります。
以下に、各楽器に対するコンプレッサー設定の目安を示します。ThresholdやRatioは音源や目指す効果によって調整が必要ですが、一般的な範囲を参考値として記載しています。
スクロールできます
楽器 | Threshold | Ratio | Attack | Release | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ボーカル | -10 dB前後 | 2:1~4:1 | 10~30ms | 50~150ms | 自然な設定でダイナミクスを均一化 |
ドラム (キック/スネア) | -6~-8 dB | 4:1~6:1 | キック5ms / スネア10ms | キック100ms / スネア120ms | アタックを活かしつつピークを抑えてアタック感を調整 |
ベース | -10 dB前後 | 3:1~6:1 | 20~50ms | 150~200ms | 低音を安定させて存在感を確保 |
シンバル (クラッシュ/ライド) | -10 dB前後 | 4:1 | 5~10ms | ~300ms | 大きなクラッシュ音を6~10dB圧縮して自然な広がりを維持 |
ハイハット | -5 dB前後 | 10:1以上 | 1~5ms | 50~100ms | 強く叩いた時にだけ3~5dB程度リダクションがかかる設定(粒立ち維持) |
ストリングス | -10 dB前後 | 2:1~3:1 | 15~25ms | 100~200ms | 音の滑らかさを保つよう弱い圧縮でダイナミクスをコントロール |
ブラス | -10 dB前後 | 3:1~4:1 | 5~10ms | 100~150ms | ピークを抑えて厚みを出し、余韻を滑らかに調整 |
ピアノ | -20~-10 dB | 2:1~4:1 | 10~50ms | 50~300ms | 広いダイナミクスをなだらかに整え、余韻を自然に残す |
シンセ (Pad/Lead) | -15~-8 dB | 2:1~4:1 | 5~30ms | 50~200ms | Padは軽め(光学式など)で質感維持、Leadは速攻コンプで輪郭維持 |
箏 | -10 dB前後 | 3:1~5:1 | 15~20ms | 100~150ms | 爪弾きの強弱を自然に整え、和の響きを活かす |
三味線 | -10 dB前後 | 4:1~8:1 | 1~5ms | 50~100ms | 強烈な撥音のピークを抑えつつ迫力を維持(アタック感を調整) |
尺八 | -20~-10 dB | 4:1~6:1 | 5~15ms | 100~200ms | 息のダイナミクス幅を平坦化し、滑らかで聴きやすい音色に調整 |
アコースティック ギター | -10 dB前後 | 2:1~3:1 | 15~20ms | 75~125ms | アタックを活かしつつ演奏の強弱を均す |
エレキギター | -10 dB前後 | 4:1 | 5~10ms | 50~100ms | ピッキングの粒立ちを強調し、抜けを良くする |
各項目は目安値であり、実際の音源に合わせてThresholdでどの程度圧縮するか調整し、AttackとReleaseでアタック感や余韻の自然さを微調整してください。アンビエント/インスト系ミキシングでは、楽器ごとの特性に応じてこれらの値を適宜変え、音の「質感」や「ノリ」を活かすことが重要とされています。
上記設定を出発点として、耳で確認しながらベストなコンプレッションを探ってみてください。
アンビエントやインストルメント曲を作っています。
上記の情報を共有します。
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過圧縮の注意点
- 音のダイナミクスが喪失し、潰れた・平坦な印象になる。
- ゲインリダクションメーターが常時-1〜3dB程度を目安に、極端な圧縮は避ける。
- 比較試聴(A/Bテスト)必須:コンプONとOFFで音量を揃えて、ニュアンスや粒立ち、ダイナミクスの変化をチェック。
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コンプレッサーの使い方のポイント
コンプレッサーを使う上で最も大切なのは、「どんな音にしたいのか」という完成イメージを持つことです。元の素材や録音時の音量によって音のキャラクターは変わるため、数値に縛られず、耳を使って微調整し、トライ&エラーを繰り返しながら理想の音に近づけていくことが重要です。コンプレッサーを使うこと自体が目的ではなく、良い音を作ることが目的であることを意識する必要があります。
- 「すべてのトラックに安易に掛けず、目的を明確にして必要な箇所だけ使う」。
- 必要なら2段階(シリアル/パラレル)で軽くかけることも有効。
- 掛けすぎて息苦しい/不自然な音になっていないか、耳と波形で確認する。
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パラレルコンプの基本
元の音と強く潰した音をミックスすることで、自然さを保ちながら迫力あるサウンドを作る手法。特にドラム、スネアに効果的です。
- ドラム処理の方法
- トップ・ボトム・サイドをまとめたドラムバストラックを複製し、片方を強く圧縮。プリセットを活用して深く潰した音をブレンドします。
- ドラムマスター(ドラムバス)での応用
- 全体のドラムをまとめたマスタートラック(バストラック)にも適用可能です。(例:Neve 33609C「Drum Parallel」プリセットでパンチを追加)
- 汎用プラグインでも再現可能
- 高価なUAD製品がなくても、Cubase付属のコンプや標準プラグインで同様の効果が得られます。
- 追加テクニック:リミッター活用
- 軽く歪ませることでさらに生感とアグレッシブさを強調可能です。(例:Brainworx「bx_clipper」プリセット)
- 打ち込みにも応用可能
- 生ドラムだけでなく、打ち込みサウンドにも自然な迫力を加えることができるため幅広く活用できます。
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Cubase Pro の付属のコンプレッサー
Cubase Pro の付属のコンプレッサーの特徴
Compressor(標準): VCAコンプ系(クリーンなデジタル動作)。癖がなく透明で、多用途に使える万能型コンプレッサー。音色を変えずにダイナミクスだけ調整したいときや、ミックスバス全体を目立たせずに引き締めたい場合(グルーロック用途)に適している。細かなパラメーター調整により、必要に応じて他のタイプに近い動作にも対応可能。
Tube Compressor: 真空管(Vari-Mu)コンプ系。光学式に近いマイルドな特性で、音をなめらかに均すのに最適。ボーカルやベース、スローな演奏部分で温かみと自然な圧縮を加える用途に向く。過度なアタックを丸めつつ、倍音で厚みを加える効果も期待できる。
Vintage Compressor: FETコンプ系(1176スタイル)。高速でパンチのある圧縮と適度なカラーリングが特徴。ドラムやリズム楽器、力強いボーカルなど瞬発力を活かしたい音源にパンチと存在感を与える用途に適する。アタックを強調したい場合や、音にビンテージな太さを加えたい場合に有効。
以下に各コンプレッサーの詳細をWEB情報を交えながら説明します。
Compressor
回路モデル・タイプ: 単に“Compressor”と表記されている標準コンプレッサーは、特定のヴィンテージ機器エミュレーションではなくクリーンかつ汎用的なデジタル圧縮を目的としたプラグインです。回路タイプで言えばVCA型(電圧制御増幅方式)に近い動作特性を持ち、癖のない透明な圧縮を提供します。Steinbergフォーラムでも「特にヴィンテージ色付けのない“無色”のコンプレッサー」と位置付けられており、内部的にも音質をフラットに保つ設計です。またこのCompressorプラグインにはルックアヘッド機能が搭載されており、素早いピークも先読みして制御可能です。さらに**“Analysis”パラメーターによって検知方式を切り替えられるのも特徴で、ピーク検知(Peak)にすればクラシックな高速VCA的動作に、RMS検知にすれば光学式や真空管式のようなゆるやかな動作に変更できます。このように一台でVCA的な速い圧縮からOpto的なマイルド圧縮までカバーできる柔軟さを備えています。必要に応じてSoft Knee設定も可能で、ひずみ感の少ない自然な圧縮にも調整できます。
特徴・音質: 標準Compressorは非常にクリアで癖の少ない音質が特徴で、音色をほとんど変えずダイナミクスだけを整える用途に適します。例えば「コントロールの自由度が高く、音をほとんどカラーリングせずダイナミクスだけ調整してくれる」ため、用途を選ばず様々なトラックで便利に使えるとの評価があります。ユーザのまとめでは、この標準コンプレッサーはSSLバスコンプレッサーのようなクリーンなVCAコンプに相当するとされ、ステレオバスやマスタートラックで透明なグルーピング圧縮(音をひとつにまとめる圧縮)をしたい場合にも重宝します。また入力信号によって挙動が大きく変わるため、プリセットを使う場合でも素材に応じてスレッショルドや入力ゲインを適宜調整する必要がある点は留意してください(これは全てのコンプレッサーに共通する注意点です)。
出典:
- gearspace.com:Cubase stock compressors, I need clarification – please
- forums.steinberg.net:Cubase stock dynamics plug-in
- forums.steinberg.net:Preferred compressor
- forums.steinberg.net:Cubase stock dynamics plug-in
Tube Compressor
回路モデル・タイプ: Tube Compressorは名前の通り内部に真空管シミュレーションを組み込み、なめらかで温かみのあるコンプレッションを実現するプラグインです。公式には特定のハードウェア名は出していませんが、その動作特性から真空管方式のコンプレッサー(Vari-Mu型)に分類できます。ユーザ間では、LA-2Aに代表される光学式(オプト)真空管コンプレッサーのように動作すると捉える意見があり、実際緩やかなアタックで素材を滑らかに「レベリング(均す)」する用途に適しています。一方で技術的には「Tube CompressorはVCA方式のコンプレッサーに真空管プリアンプ段を加えた構成」との指摘もあり、dbx 566というハードウェアにゆるやかにインスパイアされているとの情報もあります。つまり電圧制御アンプ(VCA)で減圧しつつ、真空管ステージでソフトな歪みによるサチュレーションを付加している設計です。
特徴・音質: Tube CompressorはDriveコントロールで飽和感(チューブサチュレーション)の量を調節でき、内部サイドチェインフィルターを備えるなど柔軟性も持ち合わせています。比較的長めのアタック/リリースと自動リリース(オート)により、音のアタック成分を自然に残しつつ全体を滑らかに圧縮するのが得意です。真空管特有の温かみのある柔らかい音色になるため、ボーカルやベースなどを滑らかに整える用途に適しています。例えば「忙しい激しめのパートよりも、ゆったりしたスローで温かみのあるパートの滑らかな整音にTube Compressorを使う」といった使い分けが推奨されています。結果として、LA-2AのようなゆっくりとしたOptical/Tubeコンプレッサーと同様に、ナチュラルなレベリングやサスティンの強調に向いていると言えます。
出典
- steinberg.help:Tube Compressor
- forums.steinberg.net:Preferred compressor
- gearspace.com:Cubase stock compressors, I need clarification – please
Vintage Compressor
回路モデル・タイプ: Vintage Compressorは、その名の通りビンテージタイプのコンプレッサーをモデルに設計されており、具体的には初期のトランジスタ(FET)式コンプレッサーに近いキャラクターを持ちます。CubaseのVintage CompressorはUrei 1176に代表されるFETコンプレッサーの系統に属すると考えられており、実際インターフェースも1176に似た入力(Input=スレッショルド)駆動や固定比率ボタンを備えていることが確認できます。またSteinbergのプラグイン解説でも「クラシックなビンテージコンプレッサーをエミュレートしたもの」とされています。ただし厳密には動作原理まですべて1176と同一ではなく、「VCAスタイルの動作に1176風のコントロールを持たせたもの」であり、本物の1176とはパンチの質が若干異なるとの指摘もあります(1176はFET素子特有の歪み方がありますが、Vintage Compressorではそこまで強い色付けはないという意味です)。
特徴・音質: Vintage Compressorは非常に速いアタック/リリース設定が可能で(アタック最速0.1ms程度)、瞬発的な音を力強くパンチのある音に仕上げる用途に向いています。実際「速く攻撃的でやや荒々しいタイプのコンプレッションが得意」だと評されており、ドラムのアタック感を強調したい場面などで威力を発揮します。またアナログライクなカラー(歪み成分)を付加し、音に太さや存在感を与える傾向があります。搭載されているPunchモードをオンにすると、短いアタック設定でも音源本来のアタックを部分的に通すことができ、パンチを残しつつ安定した圧縮が可能です。総じてパンチの効いたカラーリングコンプとして、ドラム(特にスネアやキック)やエレキベース、力強いボーカルなどに好んで使われます。ユーザからも「ドラムバスで素晴らしい効果を発揮する。エレキベースやボーカルにも楽しんで使っている」と高評価を受けています。
出典
- steinberg.help:VintageCompressor
- forums.steinberg.net:Preferred compressor
- forums.steinberg.net:Cubase stock dynamics plug-in
- gearspace.com:Cubase stock compressors, I need clarification – please
- reddit.com:How would you describe Cubase’s Vintage Compressor?
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Cubaseのチャンネルストリップのコンプレッサー
前段『Cubase Pro の付属のコンプレッサー』と同じような外観(GUI)のものが3つ用意されています。Steinberg公式説明でも「EQやコンプレッサーを一元的に操作できる」としか明記されておらず 、 方式は公開されていません 。
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サードパーティープラグインのコンプレッサー
回路タイプ分けて、特徴や使用方法の説明とその定番プラグインを紹介します。
光学式タイプコンプレッサー
伝説的なコンプレッサーで、温かみと滑らかさを加えるために最適です。光学式(Opticalタイプ、OPTO)のコンプレッサーは「ナチュラルなサウンド」が特徴的なので、あまり人工的な音を出したくないときにおすすめです。
LA-2Aはかかり方が緩やか。ボーカルやストリングスに合う。アタック・リリースタイムが固定でボーカルに最適。真空管搭載で自然に他の楽器となじむ。初心者にも扱いやすいです。
- ドラムに温かみと厚みを
LA-2Aの滑らかなコンプレッションで、ドラムに自然で迫力ある質感を付加。 - ギターやベースにも最適
アタックを滑らかに保ちながら音の芯を際立たせ、ミックスに一体感をもたらす。 - ボーカルにアナログなツヤ
高域のきらめきを保ちつつ、聴き疲れしない自然な音圧感を演出。
- シンプルな操作性
ノブは「Gain」と「Peak Reduction」のみ。アタック・リリースは固定で、信号に応じてプログラム依存で変化。 - 光学式+チューブの特徴
光と光学セルを利用したゲインリダクションで、滑らかで温かみのあるトーンを実現。 - 1176との組み合わせ
速いピーク処理は1176、全体のレベル調整はLA-2Aと組み合わせることでより効果的なコンプレッションが可能。
アタックは遅め(約10ms)、リリースは前半60ms+残りはプログラム依存で0.5~15秒まで変化します。
ノブは「Gain」(出力レベル)と「Peak Reduction」(実質的なスレッショルド)の2つのみでシンプルです。さらに「Compress」(約3:1の比率)と「Limit」を選択可能で、アタックやリリースを直接設定することはできません。
FETタイプコンプレッサー
FETタイプのコンプレッサーは、パンチのある音を出すのに長けています。ボーカル、ベース、ドラムなどさまざまな楽器に使えるほか、Busに使ってまとまりを出すのにも向いています。また、OPTコンプレッサーと併用するのもおすすめです。
1176は1960年代から使用されており、レコーディング界ではスタンダード。超高速アタックでパンチのある音作りが可能。ドラムやギターに最適。設定時はアタックを遅め、リリースを最速から調整するのがコツです。
- スレッショルドなし設計
スレッショルドは固定で、入力ノブで圧縮量を調整。出力ノブでバランスを取る必要がある。 - アタック&リリースが逆回転
左が遅く、右が速い設定。アタックは最速20μs、リリースは最大1100msと非常に早い。 - 4つの固定レシオとリミッター
4:1~20:1のレシオ設定。12:1以上でリミッター動作となり、しきい値が異なる。 - ボーカル処理に最適
スローアタック&ファストリリースで自然にピークを抑え、前に出るボーカルに。 - ドラムバスにも◎
アタックでパンチ感を調整。Mixノブを使ったパラレルコンプも効果的。 - Allボタンモード
全レシオを同時押しで強烈なキャラクターと飽和感を得られる。 - 色付け用途にも
アタックを「OFF」にすることで圧縮なしのサチュレーション目的で使用可能。 - 多様なバージョン
Revision A(ブルーストライプ)やEなどがあり、2:1レシオ対応やスローアタック機能付きも存在。
真空管タイプコンプレッサー
真空管(TUBE)ならではの温かみと音を馴染ませる接着剤効果があります。マスタートラックやボーカル・ピアノに効果的。深くかけすぎず、2〜3dB程度で自然に仕上げるのが理想です。
ビートルズも使用した伝説のコンプ。Fairchild 660/670は1950年代から愛用され、チューブコンプ特有の温かく丸い音が特徴。Fairchild 670は特にマスタリングやバストラックで真価を発揮。
- 660と670の違い
660はモノラル用、670はステレオ用で、実質660を2台組み合わせた構造。LRモードとミッドサイドモードを切替可能。 - 主要な操作ポイント
- インプットゲイン:音量とキャラクター付加
- スレッショルド:圧縮の強さ調整
- タイムコンスタント:アタック/リリース(遅めでヴィンテージ感)
- サイドチェインフィルター:低音処理をコントロール
- サイドチェイン/コントロールリンク:LRの均衡を保つ
- ボーカル使用例
インプットを高めに設定して温かさを加え、原音も少しブレンドして自然な仕上がり。 - ギター使用例
サイドチェインで低音を避け、高音域を中心に圧縮。BPMに合わせアタック/リリースを調整。 - ベース使用例
大きなゲインリダクション(約10dB)でも自然な音。中音域を中心に圧縮して前に出るサウンドを実現。 - ドラムバス/マスタリング使用例
音を束ね、まとまり感を強化。マスタリングでは軽いコンプレッション+歪みで全体を温かく仕上げる。
Fairchild 660/670を購入するならこちらのバンドル品がお得です。
VCAタイプコンプレッサー
素材を活かし透明感のあるVCAコンプ。音色を壊さずダイナミクスを整える。ギターやスネアなど、楽器本来の良さを前に出したいときに適している。
API 2500は、米国の音響機器メーカーAPIが開発した定番ステレオバスコンプレッサーで、アナログ回路由来のパンチ感と独特のトーンを持つ機材です。ハードウェアだけでなく、WavesやUADなどのプラグイン版も広く使われています。
- ドラムへの効果
API 2500をドラムバスに使用すると、音が太くまとまりロックなサウンドに。スラスト機能でバチバチ感を調整可能。 - スラスト機能(サイドチェーンフィルター)
ノーマルで全帯域に反応、ミディアムで低域を抑え、ラウドで高域が強調。キックよりスネア・ハイハットが前に出る。 - トーンタイプの選択
「ニュー」でタイトかつアグレッシブ、「オールド」で暖かく太い音。用途に応じて選択可能。 - スレッショルド挙動(ハード/ミディアム/ソフト)
ドラムでは「ハード」で強いアタック感、ボーカルや2ミックスには「ソフト」で自然なまとまりを実現。 - ステレオリンクの調整
100%で通常のステレオ処理、50%前後にすることで広がりを保ちながら定位感も維持可能。 - ボーカルへの活用
ステレオリンク50%とフィルター調整で声を束ね、ソフト+オールドで自然かつ暖かい仕上がり。 - 2ミックスでの使用
パラレルコンプレッションで原音を混ぜ、ソフト+オールド設定で優しいが骨太な音を演出。APIらしい存在感を維持。
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UAD公式オススメプラグイン
分かりやすい表なので引用してご紹介します。
スクロールできます引用 https://help.uaudio.com/hc/en-us/articles/115005654826-Which-UAD-Plug-Ins-Should-I-Use
Note: Guitar & Bass amplifier plug-ins are not listed in this chart.
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出典
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まとめ
コンプレッサーは「音のコントロール」を目的に控えめな設定から始めて、原音の魅力やダイナミクスを損なわないことが大切。各楽器ごとの目安を参考に、A/B聴き比べやゲインリダクション量を意識することで自然な仕上がりが目指せます。
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