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HHKBにパームレストは必要?筐体18.0mm基準で2製品を実測
本記事はアフィリエイト広告を含みます。一部コンテンツの作成にAIを活用しています(詳細:編集方針)。

HHKBにパームレストが必要かどうかは、素材でも価格でもなく高さで決まります。
筆者のHHKB Professional HYBRID Type-S(英語配列/雪)は、机の面から筐体手前部までが18.0mmでした。この18.0mmに対して、バード電子のウッドパームレスト WP-HHK2WN は付属のゴム足Highを貼った状態で17.2mm(−0.8mm)。Faluberの木製リストレスト ウォールナット Sは、厚い側を手前にすると20.3mm(+2.3mm)です。いずれもデジタルノギスで筆者が実測した値です。
Googleの生成AIによる概要も「キーボードの手前のフチと高さが合わないと、逆に手首を痛める原因になる」と述べていて、判断の軸そのものは公式サイトでも示されています。ただ、その軸を数値で埋めた情報がどこにも出ていないというのが、パームレストを買うときに毎回つまずくところでした。HHKBの筐体は何mmで、市販のパームレストは何mmなのか。答えが無いまま買うと、届いてから「段差ができた」と気づくことになります。
この記事では、筆者が実際に購入した2製品をノギスで測り、HHKB本体との差をmm単位で並べます。そのうえで「そもそも必要なのか」「どちらを選ぶのか」「1つに絞らない使い方もあるのか」まで書きます。数値はすべて筆者の実測値で、判断はHHKB本体を7か月以上使ってきた実感によるものです。なおパームレスト2製品はどちらも2026年8月に購入したものなので、長期の耐久性については書けません。書けるのは、寸法と、置いてみて分かったことまでです。
クリックして読める「目次」
そもそもHHKBにパームレストは必要なのか
結論から言うと、手首を机につけて打つ人には必要で、手首を浮かせて打てる人には不要です。これは好みの問題ではなく、HHKBという製品の高さから来ています。
筆者のHHKBは、机の面からスペースキーの上面までが26.7mmありました。内訳はキートップまでが25.1mm、そこに本体のゴム脚1.6mmが加わって26.7mmです。ノートPCの内蔵キーボードが数mm〜十数mmであることを考えると、HHKBは明らかに背の高いキーボードです。
背が高いキーボードを、手首を机につけたまま打とうとすると、手首は反り上がった状態で固定されます。この姿勢が長時間続くのがつらいので、手前に台を置いて手のひらの付け根を持ち上げる。これがパームレストの役割です。逆に、手首を浮かせて肘から先を動かして打てているなら、手前に置く台は単なる障害物になります。
「いらない」と言われる理由は姿勢の違いにある
「キーボードにパームレストはいらない」という意見は検索でもよく出てきますが、これは打ち方が違うだけで、どちらかが間違っているわけではありません。手首を浮かせるタイピングが身についている人にとって、パームレストは高さが合っていても合っていなくても不要です。
一方で、筆者のように長時間の作業で手首が机に落ちるタイプの人間は、何も置かないと机の角に手首が当たり続けます。筆者の作業机は天板の手前がわずかに面取りされている程度なので、8時間打てば手首の同じ場所が痛くなりました。この痛みを取るために置いたのがパームレストです。
HHKB自体を「後悔」しないための前提
パームレストの話をする前に、HHKB本体をこれから買う段階の人には確認しておいてほしいことがあります。HHKBは合う人と合わない人がはっきり分かれるキーボードで、パームレストで解決できるのは「手首の高さ」だけです。配列やキー数への不満は、パームレストでは解決しません。
HHKBを買って後悔する人としない人の分かれ目については、HHKBは「やめとけ」と言われる3つの理由。後悔する人・一生モノになる人の決定的な違いで、筆者自身が使い続けたうえで整理しています。本体そのものを迷っている段階なら、パームレストより先にそちらを読んだほうが判断が早いはずです。
必要かどうかを決める3つの質問
- 打っているとき、手首は机についているか(ついているなら必要側)
- 机の手前の角に手首が当たって痛くなることがあるか(あるなら必要側)
- 肘から先を浮かせたまま10分打ち続けられるか(できるなら不要側)
3つのうち2つ以上が「必要側」なら、次に決めるのは製品名ではなく高さです。
【実測】HHKBの筐体高さとパームレスト2製品を、ノギスで測った
ここからが本題です。SERPを見るかぎり、高さという軸は公式サイトも生成AIによる概要も持っているのに、具体的な数値が公開されていません。ならば自分で測るしかない、というのがこの記事を書いた動機です。
測定条件
- 測定器材:デジタルノギス(Adoric・150mm・IP54)、長さは巻尺併用
- 測定日:2026年8月25日〜26日
- 測定対象:HHKB Professional HYBRID Type-S(英語配列/雪、2026年1月3日購入・7か月以上使用)、バード電子 WP-HHK2WN、Faluber 木製リストレスト ウォールナット S-300mm
- 測定個体:各1個体のみ
HHKB本体:基準になるのは筐体手前部の18.0mm
まずHHKB側です。
| 測定箇所 | 実測値(机の面から) |
|---|---|
| スペースキー上面 | 26.7mm(キートップ25.1+本体ゴム脚1.6) |
| 筐体手前部 | 18.0mm |
パームレストの高さを合わせるとき、基準にすべきなのは26.7mmではなく18.0mmのほうです。理由は、手のひらの付け根が実際に触れるのがキートップではなく筐体の手前側だからです。
なぜ「面一」を基準に置くのか
筆者は本業で機構設計をしています。部品どうしが接する面の段差は、設計上まず面一(つらいち)、つまり段差ゼロを狙うのが基本です。そのうえで段差が残るときは「どちら側に逃がすか」を必ず決めます。段差の絶対値だけを見て良し悪しを決めることはしません。
パームレストも同じ考え方が使えます。手前側が低い(パームレスト側が低い)場合、手首は下がる方向に落ちるので、荷重は手のひらの付け根で受け止められます。逆に手前側が高いと、手首は反り上がる方向に持ち上げられたまま固定されます。同じ2mmの段差でも、下に逃がすのと上へ押し上げるのとでは、手首にかかる負担の質が違うということです。
だから筆者は、パームレストの高さは筐体手前部の18.0mmに対して「同じか、わずかに低い」を狙うのが安全側だと考えています。生成AIによる概要が「高さが合わないと逆に手首を痛める」と言っているのと、立っている側は同じです。ここに数値を足しただけです。
バード電子 WP-HHK2WN:ゴム足で3段階
| 状態 | 実測値 |
|---|---|
| 木材本体のみ | 13.2mm |
| +ゴム足Low | 15.4mm |
| +ゴム足High | 17.2mm |
木材本体の実測は13.2mmでした。公式表記は「約13.5mm」なので、0.3mm低い値です。ただしこの製品は天然木の無垢材で、しかも筆者が測ったのは1個体だけです。メーカー表記も「約」と幅を持たせています。したがってこの0.3mmは、公式表記が違うという話ではなく、個体差の範囲に収まる差として扱うのが妥当だと考えています。実際、この0.3mmで使用感が変わるようなことはありませんでした。
付属のゴム足は2種類で、実測はLowが2.2mm、Highが4.0mmです。これは付属の両面テープを含んだ実効値で測っています。実際に使うときもテープごと貼るので、机の上での実高さになるのはこちらの数値です。
結果として、この製品は13.2mm/15.4mm/17.2mmの3段階を取れます。調整幅は3.8mmです。
Faluber 木製リストレスト ウォールナット S:向きで2通り
| 測定箇所 | 実測値 |
|---|---|
| 厚い側 | 20.3mm |
| 薄い側 | 14.4mm |
Faluberのほうは上面が湾曲した傾斜形状で、前後で厚みが変わります。厚い側が20.3mm、薄い側が14.4mmでした。この製品はAmazonの商品ページに厚みの記載がありません。つまり実測が唯一の情報源になります。
湾曲しているということは、置く向きを前後で入れ替えれば2通りの高さが選べるということでもあります。ここは形状由来の融通が利く点です。
筐体手前部18.0mmとの差:一覧
高さだけを並べると、こうなります。
スクロールできます
| 製品・状態 | 実測の高さ | 筐体手前部18.0mmとの差 |
|---|---|---|
| HHKB Professional HYBRID Type-S 筐体手前部 | 18.0mm | 基準 |
| バード電子 WP-HHK2WN(ゴム足なし) | 13.2mm | −4.8mm |
| バード電子 WP-HHK2WN(+ゴム足Low) | 15.4mm | −2.6mm |
| バード電子 WP-HHK2WN(+ゴム足High) | 17.2mm | −0.8mm |
| Faluber 木製リストレスト S(厚い側) | 20.3mm | +2.3mm |
| Faluber 木製リストレスト S(薄い側) | 14.4mm | −3.6mm |
こうして並べると、バード電子+ゴム足Highの17.2mmが、筐体手前部18.0mmに対して−0.8mmでほぼ面一だと分かります。専用品として設計されているだけあって、High側を選んだときにちょうど収まる作りになっています。
一方Faluberは、厚い側だと+2.3mm、薄い側だと−3.6mmで、18.0mmをまたぐ形になります。どちらの向きでも面一にはなりません。ここは汎用品なので当然の結果です。
なお長さの関係も書いておくと、HHKB本体の幅は公式値で294mm、バード電子は290mm(公式290mm・実測一致)、Faluberは300mm(箱表記300mm・実測一致)でした。バード電子は本体よりわずかに短く、Faluberはわずかに長いことになります。
今回測っていない製品について
パームレストは他にも選択肢があります。上位に出てくる松葉製作所の木製パームレスト、シリコン製やジェル入りのもの、木材を切り出す自作など、素材も価格帯もさまざまです。ただし筆者はこれらを所有していないので、この記事では実測も使用感も書きません。公式サイトや販売ページで確認できる範囲の情報として、そういう選択肢が存在する、というところまでに留めます。
この記事の数値は、筆者が実際に買って手元で測った2製品についてのものです。
バード電子 WP-HHK2WN:高さを合わせに行くならこれ
バード電子のウッドパームレスト WP-HHK2WN は、HHKB向けとして販売されている専用寄りの製品です。
公式のスペックは、サイズが約80×290×13.5mm、重量が約250g、材質は天然木無垢材にウォールナットオイル仕上げ、手が触れる面に本革、裏面にマイクロセルゴム足という構成です。
ゴム足2種が「調整前提」であることの意味
同梱物は、ゴム足2種(各4個)と説明書です。説明書には「ご希望の高さになるようパームレスト裏面にゴム脚を貼りご使用ください。High or Low」と明記されています。
ここは地味ですが重要なところです。この製品は高さが1つに固定された製品ではなく、使う人が高さを決める前提で作られているということです。前の章で出した13.2/15.4/17.2mmの3段階は、メーカーが意図した使い方の範囲内にあります。
筆者は自宅の環境ではHighを貼って17.2mmで使っています。筐体手前部18.0mmに対して−0.8mmなので、手のひらを滑らせてキーに移るときに段差をほとんど感じません。前の章で書いた「同じか、わずかに低い」に当てはまる設定です。
ひとつ注意しておくと、ゴム足は両面テープで貼り付ける方式です。筆者は最初にHighを選んでそのまま使っていますが、貼って剥がしてを繰り返す前提の構造ではありません。測ってから貼る、つまりこの記事の数値を見て先に狙いを決めてから貼るほうが、迷いが少ないはずです。18.0mmに合わせたいならHigh、意図的に低くして手首を落としたいならLow、という決め方になります。
重さと長さは「据え置き前提」の設計になっている
公称約250gという重量は、手のひらを乗せてもパームレストが前後にずれないだけの重さがあるということです。筆者の環境では、手を乗せ替えるくらいの動きでは動きません。裏面のマイクロセルゴム足も効いていると思われます。
一方で、この重さはそのまま持ち運びにくさでもあります。木の無垢材なので、薄いわりに手に持つとしっかり重い。この点は後の章で書く「2箇所に置く」という使い方につながります。
長さは実測290mmで、公式表記の290mmと一致しました。HHKB本体の幅は294mmなので、パームレストのほうが4mm短いことになります。実際に前に置くと、キーボードの左右の端がわずかに外へ出る形です。手を乗せる範囲は中央寄りなので、この4mmで困ったことはありませんでした。
対応機種の表記について
ひとつ、事実として並べておきたいことがあります。Amazonの商品ページの対応機種表記は「HappyHackingKeyboard (Lite&Pro) 他」で、HYBRID Type-Sの明記はありません。
筆者はHYBRID Type-Sで使っていて、実測でも幅290mmと本体幅294mmが近く、高さも17.2mmで収まっています。ただし公式に「HYBRID Type-S対応」と書かれているわけではないので、そこは表記どおりに受け取ってください。ここでは「筆者の個体では問題なく使えている」という事実と、「商品ページの表記には明記がない」という事実を、そのまま並べるに留めます。
Faluber 木製リストレスト ウォールナット S:汎用品を高さで使い分ける
もう一方のFaluberは、HHKB専用ではなくコンパクトキーボード全般向けの汎用リストレストです。
箱の表記は「COMPATIBLE WITH COMPACT KEYBOARDS」「SIZE S」「NATURAL WOOD」「MADE IN CHINA」。サイズ表記はCompact-300mmで、実測の長さも300mmで一致していました。Amazonでは評価4.4(1,050件)、リストレストのベストセラー6位に入っています(社会的証明としての事実であって、これを選ぶ理由にはなりません)。
厚みの情報が出ていないので、実測が唯一の手がかりになる
繰り返しになりますが、この製品はAmazonの商品ページに厚みの記載がありません。買う前に高さを合わせようとしても、情報がそもそも存在しないという状態です。
筆者の実測では20.3mm〜14.4mm。HHKBの筐体手前部18.0mmに対して、厚い側で+2.3mm、薄い側で−3.6mmです。面一にはならないというのが、数値上の結論になります。
それでも「使えない」わけではない
ここが数値だけで判断しないほうがいい部分です。筆者はこのFaluberを、+2.3mm高い側、つまり厚い側を手前にした状態のまま会社で常用しています。数値上は筐体より高く、面一からは外れている設定です。それでも作業に支障が出ていません。
湾曲した傾斜面なので、手首が乗る位置が少し前後するだけで実際に当たる高さが変わることも効いていると思います。厳密に測った値と、実際に手を乗せたときの感覚は、必ずしも一致しません。20.3mmという数値は「最も厚いところ」であって、手首が常にその一点に乗っているわけではない、ということです。
向きをどう決めるかは、目的で分かれます。厚い側を手前にすれば手首はより持ち上がり、薄い側を手前にすれば18.0mmに近づいて段差は小さくなります。数値だけで選ぶなら薄い側(14.4mm、−3.6mm)のほうが筐体に近い設定です。筆者が厚い側で使っているのは、会社の机の高さと椅子の関係でそちらが楽だったからで、万人向けの正解として書けるものではありません。
汎用品であることは、HHKB専用品にはない利点でもあります。長さ300mmはHHKB本体の294mmより6mm長いので、キーボードの左右の端よりわずかに外へ出ます。逆に言えば、HHKBをやめて別のコンパクトキーボードに移っても、そのまま使い回せる寸法です。
つまり、数値上の不一致が、そのまま実用上の不採用を意味するわけではないということです。数値は買う前に外れを避けるための道具であって、買ったあとの正解を決めるものではありません。
もう一つ、筆者の置き方も書いておきます。筆者はこのFaluberをHHKBに密着させず、約3cm離して置いています。筐体より+2.3mm高いぶん、密着させるより離したほうが打ちやすいと感じているからです。離すと手首が接する位置が変わり、高さの差がいくらか緩和されます。これは筆者1人の運用なので手順として勧めるものではありませんが、パームレストは必ずしもキーボードに密着させる必要がなく、置き方という変数がもう一つあるとは言えます。数値が合わない製品でも、置き方で調整できる余地は残っています。
パームレストは「2箇所に置く」という選択肢がある
最後に、1つ選ぶ以外の使い方を書いておきます。
筆者はHHKBを1台だけ持っていて、会社と自宅を往復で持ち運んでいます。キーボード本体は1台なので毎日カバンに入ります。ですがパームレストは持ち運んでいません。会社にFaluberを置きっぱなし、自宅にバード電子を置きっぱなしにして、キーボード本体だけが行き来する形です。
この形にした理由は単純で、パームレストは木の板なので重く、かさばるからです。バード電子は公称約250g、Faluberはそれより大きい木の塊です。キーボードに加えてこれを毎日入れると、カバンの重さが目に見えて変わります。
一方で、パームレストはキーボードのように設定を持ち歩く必要がない道具です。刻印もキー配列も無く、机の手前に置いてあるだけ。だったら移動させる理由がありません。置き場所ごとに1つずつあれば、それで足ります。
この使い方をすると、選び方の考え方も変わります。据え置きで質を求める場所には調整幅のあるバード電子を、数を置きたい場所には汎用品のFaluberを、というように役割を分けられるからです。1つに絞り込もうとすると「専用品か汎用品か」の二択になりますが、2箇所に置くなら両方が正解になります。
配分の目安は、滞在時間が長いほうに調整幅のある製品を置くことだと考えています。バード電子は13.2/15.4/17.2mmの3段階を取れるので、机の高さや椅子を変えたときに追従できます。Faluberは湾曲で2通りですが、貼り直す作業なしに向きを変えるだけで済むので、こちらは気軽さのほうが持ち味です。
高さの違う2箇所を行き来して、混乱しないのか
これは筆者自身が気にしていた点です。自宅は−0.8mm、会社は+2.3mm。差は3.1mmあります。
結論としては、切り替わって困ったことはありませんでした。おそらく、キーボード本体が同じでキー配列も打鍵感も変わらないため、手が基準にしているのはキーの位置のほうで、パームレストの数mmはその都度吸収されているのだと思います。裏を返すと、この程度の差なら実用の範囲に収まるという一例でもあります。
もちろん、使う場所が1箇所しかないなら、この話は不要です。その場合は高さを合わせに行けるバード電子を1つ選べば済みます。2箇所に置くという選択肢が意味を持つのは、キーボード本体だけを持ち運んでいる人だけです。
なお、この前提はHHKB本体を持ち運ぶ運用そのものが成立していることの上に成り立っています。HHKBが持ち運びに向いているのか、他のキーボードと比べてどうなのかは、HHKB (Happy Hacking Keyboard) は本当に『買い』なのか?REALFORCE・NiZとの徹底比較レビューで比較しています。
よくある質問
HHKBにパームレストは不要ですか?
手首を浮かせて打てている人には不要です。HHKBは机の面からスペースキー上面まで26.7mm(筆者実測)と背が高いキーボードなので、手首を机につけて打つ人ほど手前の段差が問題になります。判断の基準は製品の良し悪しではなく、自分の打ち方です。
なぜHHKBを買って後悔したのですか?
後悔の理由の多くは、パームレストで解決できる「手首の高さ」ではなく、配列やキー数、価格といった本体側の要素にあります。筆者が使い続けたうえで、後悔する人と一生モノになる人の違いを整理した記事が別にあります。詳しくはHHKBは「やめとけ」と言われる3つの理由を参照してください。
キーボードにパームレストはいらない?
打鍵中に手首が机についているかどうかで変わります。ついていないなら、置いても手が触れないので効果がありません。ついている場合でも、高さの合っていないパームレストを置くと手首が反り上がる方向に固定されるので、置きさえすれば良いというものでもありません。
HHKBのウッドパームレストはどのようなものですか?
バード電子のWP-HHK2WNの場合、公式スペックは約80×290×13.5mm・約250g、天然木の無垢材にウォールナットオイル仕上げ、手が触れる面に本革、裏面にマイクロセルゴム足という構成です。付属のゴム足はHighとLowの2種類で、説明書に「ご希望の高さになるようパームレスト裏面にゴム脚を貼りご使用ください」と明記されています。筆者の実測では、木材本体13.2mm、ゴム足Lowで15.4mm、Highで17.2mmでした。
パームレストの高さはキーボードと完全に同じでないとダメですか?
同じである必要はありません。狙うなら「同じか、わずかに低い」が安全側です。筆者の環境では、バード電子+ゴム足Highが筐体手前部に対して−0.8mmでほぼ面一になります。一方で、+2.3mm高い設定のFaluberも会社で常用できています。数値は買う前に大きな外れを避けるための道具であって、mm単位で一致させないと使えない、というものではありません。
まとめ:18.0mmを基準にすると、選び方が決まる
- HHKB(HYBRID Type-S)の筐体手前部は18.0mm。パームレストの高さはここに合わせる
- バード電子 WP-HHK2WN は付属ゴム足で13.2/15.4/17.2mmの3段階。Highで−0.8mmとほぼ面一になる
- Faluber 木製リストレスト S は20.3〜14.4mmの湾曲形状。向きで2通り取れるが、18.0mmとの面一にはならない
- 高さを合わせに行くならバード電子。ただし+2.3mm高い設定のFaluberも実用できている
- キーボード本体を持ち運ぶなら、パームレストは持ち歩かず2箇所に置くという選び方がある
パームレストの情報は「木がいい」「シリコンがいい」という素材の話に寄りがちですが、実際に手首の負担を決めているのは高さの段差です。判断の軸そのものは公式サイトも生成AIによる概要も示していて、足りていないのは数値だけでした。
順番としては、まず自分の打ち方で必要かどうかを決める。必要なら、使っているキーボードの筐体手前部を測る。そのうえで、その数値と同じか、わずかに低い製品を選ぶ。この3ステップです。HHKB Professional HYBRID Type-Sなら、最初の測定は済んでいます。18.0mmです。
この記事の実測値が、その空白を埋める材料になれば十分です。
最後に、2製品の選び分けだけ整理しておきます。
高さを筐体に合わせに行きたい人、HHKBのための専用設計を求める人は、バード電子 WP-HHK2WN です。付属のゴム足Highで17.2mm、筐体手前部との差は−0.8mm。13.2〜17.2mmの3.8mm幅を後から取り直せるので、机や椅子を変えたときにも追従できます。
湾曲した面で当たりを分散させたい人、置き場所を複数に増やしたい人は、Faluber 木製リストレスト S-300mm です。18.0mmとの差は厚い側で+2.3mm、数値上は面一から外れますが、筆者はこの設定のまま会社で常用しています。
優劣の話ではなく、面一を取りに行くのか、当たり方のほうで調整するのかという方向の違いです。
なお、この記事はHHKBがすでに手元にある前提で書いています。本体をこれから買うかどうかの段階なら、手首の高さより先に決めることがあります。配列やキー数で後悔が出る場所を先に潰しておきたいならHHKBは「やめとけ」と言われる3つの理由。後悔する人・一生モノになる人の決定的な違いを、REALFORCEやNiZと並べたうえでHHKBを選ぶ理由があるのかを確かめたいならHHKB (Happy Hacking Keyboard) は本当に『買い』なのか?REALFORCE・NiZとの徹底比較レビューを先に読んでください。パームレストの高さを詰めるのは、そのあとで間に合います。
18.0mmという数値は、選択肢を絞り込むための条件であって、答えそのものではありません。最後に手首が乗るのは数値ではなく木の板のほうなので、絞り込んだら実際に置いて、ゴム足を貼り替えたり向きを変えたりしながら自分の机に合わせることになります。実測できるのはその手前までです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。












