DTM打ち込みガイド:EAST ASIA VSTインストゥルメントプラグインで箏をリアルに再現!

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tetsu7017

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DTMで箏(こと)の奏法を再現するには、まず実際の和楽器の演奏法を理解し、それをMIDI打ち込みや音源の機能で表現する必要があります。以下に整理します。

クリックして読める「目次」

箏の基本

琴
引用:Wikipedia

箏の基礎知識

箏のパーツの説明
  • 指にはめた爪(ピック)または指(あるいは手の爪)で弦(絃)を弾いて音を出します。
  • 弦は13本なので、調弦で決めた13音が基本です。
  • 奏者から見て奥の低い音から、弦を一、二、三、、、十、斗(11)、為(12)、巾(13)と呼びます。
  • 箏の音域(13弦、C3〜B5程度)
  • 例えば「平調子」や「雲井調子」など、曲に合わせて調弦によって音程(スケール)を決めます。
  • 柱(じ)と呼ばれる可動式の支柱を左右に動かして弦の音程を調節します。
  • スケールが固定されるため、同じ箏ではすぐに転調はできません。

古典曲で使用する代表的な調弦

西洋音楽はⅭ(ド)を基準にしますが、日本の古典楽曲はD(レ)を基準とします。

調弦スケール
平調子
(ひら)
平調子
箏の基本的な調弦
・一と二の間だけ、Ebがないことに注意
・『さくらさくら』
都節音階
雲井調子
(くもい)
雲井調子
半雲井調子半雲井調子
本雲井調子本雲井調子
岩戸音階
中空調子
(なかぞら)
nakashorachoushi
古今調子
(こきん)
古今調子
乃木調子
(のぎ)
乃木調子
・Gメジャーペンタトニックと同じ構成音
律音階(ヨナ抜き)、田舎節音階
楽調子
(がく)
楽調子
・Cメジャーペンタトニックと同じ構成音

引用:箏曲演奏家 福田恭子:箏の調絃の種類について

平調子 音源:EAST ASIA「Koto」
雲井調子 音源:EAST ASIA「Koto」
乃木調子 音源:EAST ASIA「Koto」

East Aisa「Koto」Scaleの調弦対比表

EastAisa「Koto」でのScale名
Scale名のスクリーンショット
East Aisa「Koto」Scale名調弦(スケール名)
Kumoijoshi平調子(都音階)
Hirajoshi中空調子
Iwato本雲井調子(田舎節音階)
tetsu7017

KumojoshiとHirajoshi について、販売元のNative Instruments 社に
Scale名修正をリクエスト中です。

NI社に問い合わせ
チャットにてNI社に修正をリクエスト済

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リアルな箏の基本奏法とDTMでの処理

スクロールできます
奏法弾き方DTMでの処理
後押し左手で弦を押さえて音程を半音(弱押し)または全音(強押し)上げる。ピッチベンドで再現
突き色右手で弾いた直後に左手で押さえてすぐに力を緩める。音が瞬間的に上がり、すぐに元の音高に戻る。ピッチベンドで再現
引き色左手で弦を強く掴み、柱(じ)のほうへ引っ張りながら音高を下げ、力を抜いて元に戻す。ピッチベンドで再現
すくい爪下から弾き上げる動き。 柔らかい音を出す。アタックが弱くなるので、ベロシティを弱めに設定。
かき爪隣り合った2本の弦を手前に向けて素早く弾く隣り合う一弦目(低音側)から発し、2弦目(高音側)を少し遅れて設定
すり爪 爪を弦上でこすって滑らせて摩擦音を出す。確認中
散らし爪爪と糸が擦れ合うことで箏独特の音を生み出す。連続して弾くことで美しい音を作り出す。確認中
合わせ爪右手の親指と中指で2本の弦を同時に弾く。オクターブ奏法。キースイッチまたはオクターブ入力
トレモロ高速で同じ音を弾く。古典にはない新しい奏法。キースイッチまたはモジュレーション
ハーモニクス特定の位置を軽く触れて高次倍音を鳴らす。 キーやスイッチ
流し爪
グリッサンンド
巾から一(高音から低音)へ素早く鳴らす。
弦を連続的に弾いて音を滑らかにつなげる。
鍵盤上で連続した音を素早く弾く(スケールラン)ことで簡易的に再現できる。
速度とベロシティを調整し、箏特有の減衰と爪のアタック感を再現する。
「後押し」や「つき色」の「押し手」の例 
引き色
「引き色」の例

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DTMでの生っぽい箏演奏表現のコツ

VSTインストゥルメントプラグイン(音源、ソフトシンセ)

EAST ASIAに本格的な箏音源「Koto」 あり。アーティキュレーションに必須のキー・スイッチつき。

アーティキュレーション・キースイッチ

EAST ASIA「Koto」のマッピング画面
East Asia 「」

トレモロ・ピチカートなどをキー・スイッチで切替。

Cubaseユーザーへ
エクスプレッションマップ設定画面

EAST ASIA「Koto」 用エクスプレッションマップの自作ファイルを配布予定

音の強弱

ベロシティーで音の強弱を細かく表現。(エクスプレッションでは反応しない)

エフェクト

箏は余韻が長いので、ホール系リバーブで少し長め(1.8〜2.2秒)に設定。
(EAST ASIA「Koto」には内臓リバーブが設定されておりデフォルトでも問題なし)

打ち込み

  • 基本スケールと和音を打ち込む 奏法を1つずつ追加していく(例:押し手だけ、次はトレモロも)
  • 人間的な間(タメ) 
  • ベロシティを均一にせず揺らす(特に和音の中音を少し弱く)
  • 音の発音タイミングを数ミリずらす(和音を完全同時にしない)

ヒューマナイズの記事も参照してください。

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EAST ASIA「Koto」使用した箏奏法の打ち込み例

以下は箏らしい音色になりますので、ぜひ取り入れたい打ち込み例です。

後押し

後押しのCubase画面
後押し 音源:East Asia「Koto」

音源サンプルは、D音で ①ノーマル ②キー・スイッチ「BendUp」 ③~⑤ピッチベンドとなっています。

②キー・スイッチ(アーティキュレーション)があまり忠実ではないので、③~⑤ピッチベンドで処理したのほうがよいです。

後押しはタイミングによって3種類あって、③後半、④弾いた直後、⑤下降形の次の音との間 となっています。

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⑤は箏らしい音で好きです

合わせ爪

合わせ爪のCubase画面

音源サンプルは、平調子で ①ノーマル ②キー・スイッチ「Octave」 ③1オクターブ上のノートを追加入力後、位置をずらした(ヒューマナイズ

EastAisa「Koto」のキー・スイッチ(アーティキュレーション)はまずまず使えそう。

tetsu7017

③オクターブ入力のほうが弾いている感があるので筆者の好みです。

流し爪

流し爪
流し爪 音源:East Asia「Koto」

音源サンプルは、平調子で ①キー・スイッチ「GrissDown」 ②平調子の巾(13番目最高音)から一(1番目最低音)のスケールノートを入力。

キー・スイッチ(アーティキュレーション)の「GrissDown」 は西洋音階での3音程度なので、違和感あり。

tetsu7017

流し爪(スケール音でのグリッサンド)にするには
EastAisa「Koto」の場合、打ち込みになります。

かき爪

かき爪Cuabse画像
かき爪 音源:East Asia「Koto」

音源サンプルは、平調子で ①はベロシティー強め、②は弱めでインプット。

トレモロ

トレモロ 音源:East Asia「Koto」

音源サンプルは、D音で ①ノーマル ②キー・スイッチ「Trem Short」特徴的な短いトレモロ ③「TremVelo」ノーマルなトレモロ ④「Tremolo」弱いトレモロ ⑤モジュレーション(cc1)でトレモロの強弱をつけています。

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箏奏法の勉強方法

YouTube動画で観察

  • プロ奏者の手元アップ動画を見て、奏法と音のニュアンスを確認
  • 特に「音が切れるタイミング」「余韻の長さ」「強弱の付け方」をメモ

EAST ASIA「Koto」のPerformを確認

  • EAST ASIAのKotoのPerformをMIDIノート化し、確認する

PerformのMIDI確認の方法

STEP
アイコンをドラッグして移動する
STEP
MIDIレーンで離すとMIDIノートが現れる

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出典

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まとめ

箏をDTMでリアルに再現するには、実際の奏法や調弦の理解と、それを音源やMIDI打ち込みで表現する工夫が欠かせません。EAST ASIA「Koto」はアーティキュレーションと音質で本格的な再現が可能ですが、ピッチベンドやベロシティを組み合わせることで、より生き生きとした演奏表現ができます。今回紹介した奏法や打ち込みのポイントを取り入れ、あなただけの和楽器サウンドを作り上げてみてください。

次の記事も、きっとあなたのお役に立ちます。気になる方はこちらからチェック!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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