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Cubaseで再現!70~80年代風ビンテージシンセサウンドの作り方【初心者向け】
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タイトルは「Cubaseで再現」としていますが、ほかのDAWでも再現可能です。
この投稿の対象者
- 70~80年代に活躍した有名なビンテージシンセサイザーの音が好きな方
この投稿を読むメリット
- 憧れのビンテージシンセサイザーの音で演奏や作曲を楽しめます
こちらの記事では、Cubaseを使用して、Arturia V Collectionを活用し、ビンテージシンセサイザーの音を再現する方法をご紹介しています。
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Arturia V Collectionレビュー|名機サウンドをパソコンで再現!おすすめプリセット音色も紹介
Arturia V Collectionを活用し、Cubase上で名機のビンテージシンセサイザーサウンドを再現する方法を解説。MoogやJupiter-8など、伝説的なシンセの音色とその使用楽曲を紹介し、現代の音楽制作に活かすヒントを提供します。
クリックして読める「目次」
ビンテージシンセサイザーについて
筆者はロックやジャズ、クラシックなど幅広いジャンルの音楽を楽しんでいます。その中でも特に心を奪われるのが、伝説的なシンセサイザーのサウンドです。
プログレッシブ・ロックを代表するキース・エマーソンやリック・ウェイクマンといった巨匠たちが奏でた音色は、数々の名曲を彩り、今もなおファンを魅了し続けています。とはいえ、当時のシンセサイザーを手に入れるには高額な投資が必要でした。例えば――
- Moog Minimoog
発売当時の価格:約20万円 → 現在の価値:約120万円相当 - Roland Jupiter-8
発売当時の価格:約67万円 → 現在の価値:約180万円相当 - Yamaha CS-80
発売当時の価格:約92万円 → 現在の価値:約370万円相当
(※1ドル=約135円換算で算出)
こうしたヴィンテージシンセは、最近人気のLOFIやシティポップの楽曲にも欠かせない存在です。最新のトラックに組み合わせても、独特の温かみと深みを加えることができ、ジャンルを問わず活躍の幅が広がっています。
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VSTインストゥルメントプラグインという選択肢
もちろん、これらのヴィンテージシンセサイザーを実際に手に入れるのは簡単ではありません。価格は数十万から数百万円に達し、さらにメンテナンスも必要です。そこで現代の音楽制作において強力な味方となるのが、VSTインストゥルメントプラグインです。
VSTプラグインを使えば、PC上で往年の名機の音色をリアルに再現でき、しかも圧倒的に低コスト。MoogやRoland、Yamahaといった伝説的な機材をソフトウェア上で自在に操れるため、初心者からプロまで幅広く活用されています。
- ✅ 実機に比べて圧倒的に安価
- ✅ メンテナンス不要、導入も簡単
- ✅ 複数のシンセを一台のPCで再現可能
最近では「音の質感」が実機に近づいており、プロの現場でも十分に通用するレベルになっています。高額なビンテージ機材を買わなくても、自宅のPCで伝説のサウンドを楽しめるのは大きな魅力です。
次章では、筆者が特におすすめするVSTプラグインを具体的に紹介していきます。
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VSTインストゥルメントプラグインの紹介
スクロールできます
商品 | 特徴 | 価格 | 評価 | ダウンロード先 |
---|---|---|---|---|
Arturia V Collection | フランスのメーカーArturiaが手掛けるプラグイン集。Moog Minimoog、Roland Jupiter-8、Yamaha CS-80など、名機を徹底的にモデリングしています。音質だけでなくGUIもリアルで、まるで実機を操作している感覚。コストは約7万円前後ですが、20種類以上の名機が一度に揃うため、圧倒的なコスパです。 | 99,990円 |
Amazon
楽天 Yahoo | |
Native Instruments – Komplete | シンセだけでなく、ピアノやドラム、オーケストラ音源までカバーする総合パッケージ。特に「Massive」「FM8」などはクラブミュージックやシンセサウンドの定番。シンセだけを狙うなら少しオーバースペックですが、音楽制作をトータルで強化したい人には最適です。 | 185,100円 |
Amazon
楽天
Plugin Boutiqque | |
Cherry Audio シリーズ | 比較的新しいメーカーながら、名機シンセを手頃な価格で再現しているのが特徴。CS-80を再現した「GX-80」や、Jupiter-8を再現した「Mercury-4」など、1万円前後で入手可能。コストを抑えつつビンテージサウンドを楽しみたい人におすすめです。 | 4,684円~ | Plugin boutique | |
TAL U-NO-60 | 80年代名機RolandJUNO-60を再現。 最大同時発音数6音で20プリセット音色を収録し、 MIDI同期可能なLFOと5つのウェーブフォームを搭載しています。 | 無料 | Tal-software | |
PG8X | 1984年に発売されたRoland JX-8Pを再現。 最大同時発音数12音、2つのデジタルオシレータを搭載し、 ノコギリ波、スクエア波、パルス波、ノイズを備えています | 無料 | Martin Luders’s VST site | |
Dexed | Yamaha DX7のサウンドを再現。 80年代的なエレピサウンドなどが特徴です。 本物のDX7と接続してエディターとしても使用できます。 | 無料 | Dexed | |
Mono/Fury | 1980年代初期の名機KORG Mono/Polyアナログシンセサイザーをシミュレート 多彩な音作りが可能で、ヴィンテージシンセの魅力を手軽に体験できます | 無料 | full bucket. music |
まとめ
- 実機購入:数百万円+メンテ必須
- VST導入:数万円で即再現可能
初心者でもPCさえあれば伝説のサウンドを体験できます。次の記事では、これらのプラグインを使ったビンテージサウンド再現のためのテクニックについて深掘りしていきます。
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ビンテージサウンド再現のためのテクニック
VSTインストゥルメントプラグインを活用してビンテージシンセサウンドを再現するための具体的なテクニックを以下にまとめました。
- オシレーターの微調整でアナログ感を演出 –わずかなピッチの揺らぎ(デチューン)を加えることで、古いアナログ機器特有の温かみや不安定さを再現できます。
- フィルターとエンベロープの活用 –ローパスフィルターで高音域を削り、エンベロープでアタックやディケイを調整することで、柔らかく温かみのある音色を作り出せます。
- モジュレーションによる動きの追加 –LFOを使用してピッチやフィルターカットオフを周期的に変化させることで、音に揺らぎや動きを加え、より生き生きとしたサウンドになります。
- エフェクトの適用 -コーラス、ディレイ、リバーブなどのエフェクトを適度に加えることで、音に広がりや深みを持たせ、ビンテージ感を強調できます。
- プリセットのカスタマイズ -プラグインにはプリセットが用意されていますが、これらをベースに自分の好みに合わせて微調整することで、オリジナリティのあるビンテージサウンドを作成できます。
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筆者の実践例
筆者tetsu7017のDTM制作でこのArturia Vコレクションを活用しています。
ロックやジャズやクラシックなど、多様な音楽ジャンルに触れることでインスピレーションを沢山受けました。アーチュリアのVコレクションを使えば、これらのジャンルで活躍するシンセサイザーサウンドを低価格で再現することが可能です。DTM制作した和風のエッセンスを加えた独自のアンビエントな楽曲をAudiostock、YouTubeやSpotifyなどの楽曲配信プラットフォームで発信しています。
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補足:ビンテージシンセサイザーの紹介
使用された有名曲のタイトルと一緒にビンテージシンセサイザー名を紹介します。
クリックすると詳細説明が見れます。
Moog Minimoog
- Emerson, Lake & Palmer – “Lucky Man” (Keith Emerson)
- Kraftwerk – “Autobahn”
- Pink Floyd – “Shine On You Crazy Diamond” (Richard Wright)
- Gary Numan – “Cars”
- Herbie Hancock – “Chameleon”
- Rush – “Tom Sawyer” (Geddy Lee)
- Parliament – “Flash Light” (Bernie Worrell)
- Yes – “Close to the Edge” (Rick Wakeman)
- Jean-Michel Jarre – “Oxygène Part 4”
- Tangerine Dream – “Phaedra”
シンセといえばmoog!キースエマーソンやリックウェイクマンファンであるtetsu7017がもっとも好きなシンセです!
Roland Jupiter-8
- Duran Duran – “Rio” (Nick Rhodes)
- Howard Jones – “What Is Love?”
- Depeche Mode – “Everything Counts”
- Prince – “1999”
- Roxy Music – “Avalon”(Bryan Ferry)
- Simple Minds – “Don’t You (Forget About Me)”
- Madonna – “Like a Virgin”**
- Talk Talk – “It’s My Life”**
- Michael Jackson – “Thriller”
- Queen – “Radio Ga Ga”
Yamaha DX7
- Toto – “Africa” (David Paich)
- A-ha – “Take On Me”
- Phil Collins – “One More Night”
- Whitney Houston – “How Will I Know”
- Brian Eno – “Deep Blue Day”
- Stevie Wonder – “Part-Time Lover”
- Kenny Loggins – “Danger Zone”
- Chicago – “Hard Habit to Break”
- Hall & Oates – “Out of Touch”
- Sade – “Smooth Operator”
当時キラキラしたFM音源は好みではなかったのですが、今聴いてみるとすごくいい音だと思います。
Sequential Circuits Prophet-5
- Phil Collins – “In the Air Tonight”
- Peter Gabriel – “Shock the Monkey”
- Madonna – “Like a Virgin”
- Hall & Oates – “I Can’t Go for That (No Can Do)”
- Prince – “1999”
- Talking Heads – “Once in a Lifetime”
- Michael Jackson – “Thriller”
- David Bowie – “Ashes to Ashes”
- Fleetwood Mac – “Little Lies”
- Gary Numan – “Cars”
Korg MS-20
- The Chemical Brothers – “Leave Home”
- Daft Punk – “Da Funk”
- Aphex Twin – “Xtal”
- MGMT – “Time to Pretend”
- The Prodigy – “Voodoo People”
- Portishead – “Sour Times”
- Depeche Mode – “Just Can’t Get Enough”
- The Cure – “A Forest”
- Massive Attack – “Teardrop”
- Underworld – “Born Slippy”
Oberheim OB-Xa
- Van Halen – “Jump” (Eddie Van Halen)
- Prince – “When Doves Cry“
- Queen – “Radio Ga Ga”
- Depeche Mode – “Just Can’t Get Enough”
- Tears for Fears – “Shout”
- Simple Minds – “Don’t You (Forget About Me)
- Billy Idol – “Eyes Without a Face”
- Talking Heads – “Once in a Lifetime”
- New Order – “Blue Monday”
- Rush – “Subdivisions”
ヴァンヘイレン「ジャンプ」!この曲の冒頭インストゥルメントがカッコよいですね。あのカリスマギターリスト・エディヴァンヘイレンがプレイしていたのも意外で新鮮でした。
Roland TB-303
- Phuture – “Acid Tracks”
- Fatboy Slim – “Everybody Needs a 303”
- Daft Punk – “Da Funk”
- The Prodigy – “Smack My Bitch Up”
- Josh Wink – “Higher State of Consciousness”
- Underworld – “Cowgirl”
- 808 State – “Pacific State”
- Aphex Twin – “Windowlicker”
- Chemical Brothers – “Block Rockin’ Beats”
- Orbital – “Chime”
ARP 2600
- Stevie Wonder – “Superstition”
- The Who – “Baba O’Riley”
- Edgar Winter – “Frankenstein”
- Jean-Michel Jarre – “Oxygène”
- David Bowie – “Heroes”
- The Beach Boys – “Good Vibrations”
- Genesis – “The Lamb Lies Down on Broadway”
- Frank Zappa – “Peaches en Regalia”
- Todd Rundgren – “Hello It’s Me”
- Elton John – “Rocket Man”
Roland Juno-60
- Eurythmics – “Sweet Dreams (Are Made of This)” (Dave Stewart)
- A-ha – “Take On Me“
- The Cure – “Just Like Heaven“
- Depeche Mode – “Enjoy the Silence”
- Tears for Fears – “Shout”
- Madonna – “Like a Virgin”
- New Order – “Blue Monday”
- Simple Minds – “Don’t You (Forget About Me)”
- Howard Jones – “What Is Love?”
- Erasure – “A Little Respect”
Yamaha CS-80
- Vangelis – “Chariots of Fire”
- Vangelis – “Blade Runner (End Titles)“
- Peter Gabriel – “Red Rain”
- Toto – “Africa”
- ABBA – “The Visitors”
- Stevie Wonder – “Ribbon in the Sky”
- Michael Jackson – “Billie Jean”
- Paul McCartney – “Coming Up”
- Ultravox – “Vienna”
- Electric Light Orchestra – “Shine a Little Love”
Toto「アフリカ」のアンビエントなサウンドが印象的でした
まとめ
ビンテージシンセサイザーの魅力は高額な実機を買わずとも、CubaseとVSTプラグインを組み合わせることで気軽に体験できます。特にArturia V Collectionを使えば、MoogやRoland、Yamahaといった名機のサウンドを忠実に再現でき、音作りの幅も大きく広がります。オシレーターやフィルターの調整、エフェクトの活用を組み合わせれば、70〜80年代の温かみあるシンセサウンドを現代の音楽制作に取り入れることが可能です。初心者でも手軽に導入できるので、ぜひ自分の楽曲に取り入れてみてください。
音楽制作をさらに充実させるために、Arturia V Collectionの導入してみてはいかがでしょうか。特に、ビンテージシンセの音色に魅力を感じる方や、幅広い音楽ジャンルに対応したい方には最適なインストゥルメンタルVSTプラグインです。
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こちらの記事では、Cubaseを使用して、Arturia V Collectionを活用し、ビンテージシンセサイザーの音を再現する方法をご紹介しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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