Arturia V Collectionレビュー|名機サウンドをパソコンで再現!おすすめプリセット音色も紹介

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この投稿の対象者
  • VSTインストゥルメント選びで迷っているDTMer
  • アナログ音源にこだわりたいDTM中級者
  • ヴィンテージ/デジタル音源を一括で揃えたいプロ・作曲家
  • Cubaseでの導入・設定も知りたい人
  • セールやアップグレード割引でお得に買いたい人
  • 高性能PC・十分なストレージがある人
この投稿を読むメリット
  • 歴史的シンセやピアノなど39種類の音源をパソコン上で再現できる点を理解できる
  • 14,000以上のプリセットからプロっぽいサウンドをすぐ選んで使える方法がわかる
  • Cubaseでの導入・設定手順が具体的に学べる
  • Jupiter-8やDX7など、有名アーティスト使用のプリセット事例を知れる
  • 初心者でも安心して使える理由(直感的操作・内蔵チュートリアル)が理解できる
  • お得に購入できるセール時期やアップグレード情報を把握できる

1980〜90年代シンセ音楽における名機の名サウンドを、そのままパソコンで再現できるArturia V Collection。DTM初心者からプロまで、直感操作で豊かな音色作りが楽しめるこのソフトですが、実は近年のポップスにも大きな影響を与えています。例えばThe Weekndの大ヒット曲「Blinding Lights」は、a-ha「Take On Me」のシンセ・ドラムや機械的リズムを彷彿とさせるサウンド構成で、80年代への強いノスタルジーが込められています。V Collectionには、そんな80年代サウンドも収録されており、あなたのDTM作品にも同様の“センチメンタル”な響きを加えてくれます。

クリックして読める「目次」

Arturia V Collectionとは?  

DTM初心者向けにもわかるArturia V Collectionの特徴
  • 歴史的シンセやピアノなど39種類の楽器の音が、パソコン上で簡単に使えます。
  • 難しい知識がなくても直感的に音作りでき、使い方チュートリアルもついて初心者でも安心。
  • 1万以上の音色から選ぶだけで、プロっぽい曲作りがすぐに楽しめます
  • Arturia V Collectionは、歴史的なシンセサイザーや鍵盤楽器をソフトウェアで忠実に再現したプラグインバンドルです。
  • 現代の音楽制作向けに最適化され、合計39種類(V Collection X時点)のバーチャル楽器が搭載されています。
  • アナログ/デジタルシンセ、ピアノ、オルガン、クラビネットなど多様な楽器を網羅しています。
  • Arturia独自のアナログモデリング技術(TAE®、Phi®)を活用し、温かみのあるビンテージサウンドと細かなニュアンスを再現しています。
  • すべての楽器に直感的なGUI・内蔵チュートリアルを搭載し、初心者からプロまで快適に操作できます。
  • プリセットは14,000以上(バージョンにより異なる)収録されており、ジャンルを問わず幅広い音楽スタイルに対応しています。
  • VST、AU、AAX、NKSなど主要なエフェクト/インストゥルメントプラグインフォーマットに対応しています。
  • MIDIコントローラーとの連携が容易で、ライブ演奏や制作ワークフローにも最適です。
  • Analog Labが付属し、収録音源すべてを一括管理・検索・演奏できます。
  • WindowsおよびMacの最新OSに対応し、ミニマルなシステム要件ながら高性能が求められます。
  • 定価は約$599(為替による誤差あり)、セール期間中は割安で入手できます。

含まれているシンセ一覧

筆者が購入したArturiaアーチュリアのVコレクションです。現在の価格は9万円程度で、複数の伝説的なシンセサイザーの音色を再現できます。ほんとうに最高です。キースエマーソン、リックウェイクマン、ジョンロード、気分で弾けます!!

アーチュリアのVコレクションは、数々の名機を忠実に再現(エミュレート)したソフトウェアシンセサイザーをバンドル販売しているものです。これには、以下のような伝説的なシンセサイザーが含まれています。(順不同)

VSTプラグインエミュレートシンセサイザー得意な音色・使い分け
Mini V3Moog Minimoogファットなベース、リード。アナログの厚みが欲しいとき。
Modular V3Moog Modular実験的サウンド、壮大なシーケンス。音作りの自由度重視。
CS-80 V4Yamaha CS-80表現力豊かなパッド、シネマティックなリード。映画音楽系。
Jup-8 V4Roland Jupiter-8明るいブラス、豪華なパッド。80年代ポップスの王道。
Prophet VSequential Circuits Prophet-5太いポリパッド、アナログブラス。バランスの良い汎用シンセ。
ARP 2600 V3ARP 2600効果音、リード。ザラっとしたアナログ感。
SEM V2Oberheim SEM太く柔らかいサウンド。リードやブラスで存在感を出したい時。
Matrix-12 V2Oberheim Matrix-12複雑なパッド、進化系アナログ。モジュレーション重視。
Synclavier VNew England Digital Synclavierデジタル質感、メタリックなFM音。80年代サンプル系音色。
DX7 VYamaha DX7エレピ、ベル、FMベース。80年代感を出したい時に必須。
CMI VFairlight CMIオケヒット、ボイス。サンプラー系80sサウンド。
Emulator II VE-mu Emulator IIサンプルベース音。80年代ポップ/映画音楽に適合。
SQ80 VEnsoniq SQ-80ハイブリッドデジタル。独特のベルやパッド。
CZ VCasio CZシリーズ位相変調による独特なデジタル音。メタリックな音色。
Buchla Easel VBuchla Music Easel実験音楽、アンビエント。モジュラー的質感。
Synthi VEMS Synthi AKS効果音、ノイズ。サイケデリック/実験系。
Juno-6 VRoland Juno-6シンプルで温かいパッド。コーラス付きのシンセストリング。
OB-Xa VOberheim OB-Xaシンセブラス(Van Halen “Jump”系)、厚いパッド。華やかさ重視。
Mellotron VMellotronストリングス、フルート。レトロで幻想的な音色。
B-3 V2Hammond B-3 Organオルガン系。ジャズ、ロックに必須。
Stage-73 V2Fender Rhodes Stage 73エレピの定番。ソウル・ジャズ・R&B向き。
Wurli VWurlitzer 200Aシャープでアタック感あるエレピ。ロック/ポップ向き。
Clavinet VHohner Clavinet D6ファンクのリフ専用機。カッティング向き。
Solina V2Solina String Ensembleストリングス系アンサンブル。70年代感のある音。
Vox Continental VVox Continental Organロック/ポップスのシンセオルガン。
Farfisa VFarfisa Compact Deluxe Organサイケ・ガレージロック風オルガン。

これらのシンセサイザーは、それぞれの特性を最大限に活かした音色を再現し、あの伝説的なサウンドを現代に蘇らせてくれます。

エミュレートとは、ある装置やソフトウェア、システムの動作や機能を、別のソフトウェアやハードウェアで模倣し、同様に動作させることを指します。)

おすすめプリセット音色使用例

JUP-8 V

Jupiter-8やJunoシリーズは、80年代シンセポップやロックの代表的サウンドを再現できるプリセットが豊富。Duran Duran「Rio」「Save A Prayer」などで使用。「コーラス」や「デチューン機能」を使うと、広がりのあるパッドサウンドが作成可能です。特に広がり感のあるサウンドが特徴的なので、マルチオペレーションで層を重ねるのがコツです。

  • 特徴: 明るく煌びやかなアナログサウンド、ポリシンセの代表格。
  • 得意: ブラス、シンセストリングス、豪華なパッド。
JUP-8V スクショ
「Save A Prayer」のプリセットを自作しました。

Juno-6 V

  • 特徴: シンプルで温かいサウンド、コーラスエフェクトの美しさ。
  • 得意: パッド、アルペジオ、シンセベース。
JUN6-V画像スクリーンショット

CMI V

80年代に一世を風靡したFairlight CMIを再現。サンプリング機能を備え、当時のデジタル的で独特な質感を持つ音が特徴です。オーケストラヒットやボイスサンプルなど、ポップスや映画音楽に欠かせないサウンドを再現可能。レトロで個性的な雰囲気を楽曲に加えたい方に最適です。

「Moments in Love」「Owner of a Lonely Heart」などで使用。

  • 特徴: 80年代サンプリングシンセの質感。
  • 得意: デジタルボイス、効果音、オーケストラヒット。
Arturia V Collection CMI Vの画面
サンプリングサウンド系で有名なFairlight CMIサウンドを再現

オケヒット

Mini V

このシンセは特に太いアナログサウンドで知られています。フィルターやエンベロープを調整することで、温かみのあるベースやリードを作成できます。LFOを使ってビブラートやモジュレーションを加えると、より動きのあるサウンドになります。

  • 特徴: 太く温かいアナログサウンド、シンプルで存在感のある音。
  • 得意: ファットなベース、リード、クラシックなアナログパッド。
Arturia V Collection Mini Vの画面
上側中央のインジケーターを御注目! 「EL Pevil」ELP恐怖の頭脳改革「悪の教典#9」のプリセットが入ってます。

Modular V

Moog Modularを忠実に再現した究極のシンセ。モジュラー特有の自由度の高いパッチングが可能で、分厚いリードや重低音のベース、さらには壮大なシンセパッドまで幅広くカバーします。少し扱いは難しいですが、サウンドデザインの醍醐味を存分に味わえる一本です。クラシックなプログレやシネマティックな音作りに特に強みを発揮します。

モジュラーVスクリーンショット

Synthi V

1970年代の実験音楽やプログレッシブ・ロックで愛用されたアナログシンセを再現。パッチマトリクスを使った独特の音作りが特徴で、ノイズ系から不思議な効果音まで幅広くカバーします。アンビエントや実験的なサウンドデザインに挑戦したい方には特におすすめです。

PinkFloyd『狂気』などで使用。

Arturia V Collection Synthi V の画面

OP-Xa V

OP-Xa V は 「80年代シンセ・ブラスと厚みのあるパッド」 が得意分野で、現代のポップスやシネマ音楽でも即戦力になります。

Arturia V Collection OP-Xa V の画面

ヴァンヘイレン「Jump」のプリセットで作成。

CS80 V

映画音楽やアンビエント分野で有名な夢幻的なシンセリードパッド

  • 特徴: 厚みがあり表現力豊か、ビブラートやアフタータッチが活きる。
  • 得意: リッチなパッド、ブレードランナー系のシネマティックサウンド。
Arturia V Collection CS80V の画面
 

Clavinet V

ファンクやソウルの代表的なクラビネットサウンドも豊富

  • 特徴: アタック感のあるファンキーなクラビネット音。
  • 得意: ファンクリフ、カッティングフレーズ。
ClavinetVスクショ
Stevie Wonder「Superstition」と思われるプリセット「Super Station」で作成。

DX7 V

FMシンセサイザーの代表格であるYamaha DX7を再現したソフトウェアシンセサイザーです。DX7は1983年に登場し、デジタルシンセサイザーとしては革命的な存在で、特にFM音源を使用した複雑でリアルな音色が特徴的です。その後、シンセ音楽の世界に大きな影響を与え、最も売れたシンセサイザーの一つとして広く知られています 。DX7 Vの最大の魅力は、従来のFMシンセの複雑さを解消し、直感的な操作で高度な音作りを可能にする点です。これにより、初心者から上級者まで幅広いユーザーが使いやすく、音楽制作の幅を広げることができます 。

80年代ポップス/バラードのFMピアノやベースサウンドを忠実に再現したプリセットが収録。

  • 特徴: FM音源のクリアで金属的なサウンド。
  • 得意: エレピ(E.Piano)、ベル、デジタルベース。
Arturia V Collection DX7 の画面
よく使用されたエレピです。

DX7V Danger Zone bass
『Rom1A 15-BASS 1』でBrightnessを0.916sまで上げると、DangerZoneのベース音に近づきます。

B-3 V

Hammondオルガンを忠実に再現したモデル。特にロックやジャズでお馴染みのドローバーによる音作りや、ロータリースピーカーとの組み合わせが強力です。ファンキーなリフやゴスペル風の厚みある伴奏に最適で、バンドサウンドに自然に溶け込みます。ビンテージ感あふれるサウンドを求める方には欠かせない一本です。

B3V画面スクショ

Mellotron V

ビートルズやキング・クリムゾンなど数多くの名曲で使われたテープ式サンプラーを再現。フルート、ストリングス、クワイアなど独特のアナログ感と温かみのあるサウンドが特徴です。どこか懐かしく幻想的な雰囲気を演出でき、プログレやドリーミーなポップスに最適です。

メロトロンV画像

Vocoder V

  • マイク入力された地声は「モジュレーター」として、シンセサイザーの音を変化させるための信号源となります。
  • ボコーダーを通して「発音される」のは、地声の特性が適用された内蔵シンセサイザーのサウンドが主です。
  • もし地声自体も出力に含めたい場合は、Vocoderセクションの「Mix」ノブを使って、ドライ音(元の地声)とボコーダー音をブレンドできます
VOCODER V 画面

ご紹介した有名なプリセットがすべてArturia V colleciton に入っています

CubaseでのArturia V Collectionプラグイン設定手順

  1. プラグインのインストールとアクティベーション
    • Arturia Software Centerを使用して、V Collectionの各プラグインをインストールし、アクティベートします。
  2. Cubaseでのプラグイン認識
    • Cubaseを起動し、メニューから「スタジオ」>「VSTプラグインマネージャー」を選択します。
    • プラグインマネージャーで、Arturiaのプラグインがリストに表示されていることを確認します。
    • 表示されていない場合は、左下の歯車アイコンをクリックし、VST2プラグインパスにArturiaのプラグインがインストールされているフォルダを追加し、再スキャンを行います。
  3. インストゥルメントトラックの作成
    • プロジェクトウィンドウで右クリックし、「トラックを追加」>「インストゥルメント」を選択します。
    • 表示されるウィンドウで、使用したいArturiaのプラグイン(例:Mini V、Jupiter-8 Vなど)を選択し、「トラックを追加」をクリックします。
  4. MIDI入力とオーディオ出力の確認
    • MIDIキーボードが接続されている場合、MIDI入力が正しく設定されているか確認します。
    • トラックを選択し、MIDI入力欄で使用するデバイスを選択します。
    • オーディオ出力が正しく設定されているかも確認し、必要に応じてオーディオインターフェースの設定を行います。

Arturia V Collectionユーザーの声

スティーブ・ポーカロ氏のレビュー

スティーヴ・ポーカロ氏について: ポーカロ氏はTOTOの創設メンバーであり、70年代から90年代にかけて数多くのセッションに参加してきました。『スリラー』に収録されている「ヒューマン・ネイチャー」の共同作曲者でもあり、クインシー・ジョーンズがプロデュースしたマイケル・ジャクソン、ブラザーズ・ジョンソン、ドナ・サマーなどの多くの作品にも携わっています。彼は大のシンセサイザーマニアでもあります。

  • CS-80との出会いと重要性:
    • CS-80はTOTOを結成する際に、何かユニークで新しいものが欲しくて最初に購入したシンセサイザー。
    • 当時の彼はMinimoogやオーバーハイムのDS2シーケンサー、SEMを使っていましたが、CS-80の音を聴いた瞬間に「買わなければ」と思った。
    • 実機でもプラグインでも、ブラスサウンドが最も重要だと述べており、特に「ヒューマン・ネイチャー」のサビでCS-80のブラスサウンドを使った。
  • CS-80の活用事例:
    • TOTOの「ロザーナ」のキーボードソロの背後で鳴っているような音もCS-80のサウンド。
    • 初期の楽曲「Taking It Back」でもCS-80を使用しており、サイン波を選んでフィルターを開放し、片方の音程をオクターブと5度上げて少々ポルタメントをかけるという独特な音作りだ。
  • Arturia CS-80 Vの評価と特徴:
    • 音の再現性: CS-80 Vのブラスサウンドはオリジナルと「ほとんど同じ音」であり、「Taking It Back」の冒頭部で作った音もオリジナルと「同じ」である。
    • ポリアフタータッチとLFOのコントロール: CS-80 Vは、音の明るさや音量だけでなく、LFOのモジュレーションの深さやスピードもキーごとにコントロールできるポリアフタータッチに対応している。この微妙な変化がシンセの音が単調になるのを防ぎ、耳が飽きないようにする重要な要素だと強調している。
    • ポルタメントとグリッサンド: CS-80のポルタメントはグリッサンドも可能で、音の飛び方がCS-80独特である。この音のジャンプを常に再現したかった。
    • Arturiaによる進化:
      • オリジナルCS-80はキーボードのコントロールに長けていましたが、Arturiaはそれをさらに推し進め、モジュレーションやエフェクトもキーボードでコントロールできるようにしている。
      • ベロシティやアフタータッチのカーブを自分で作成でき、MODホイールやキーボードトラックで多様なコントロールが可能。アドバンストパネルでカーブを作成した。
      • 膨大なモジュレーションセクションとエフェクトセクションが用意されており、音色ごとにリバーブやディレイを設定できる点も評価。
  • 全体的な感想: サンプルをトリガーするだけのものとは全く異なり、CS-80 Vは音の中に入り込んでいじりたくなるシンセだ。もし自分が音色を作る職人だったら、CS-80 Vでもっと多くの音色を作っただろう。
引用:YouTubeスティーブ・ポーカロ氏がCS-80 Vを解説

氏家克典氏のレビュー

DX7 Vは、DX7のFM音源を完璧に再現し、現代によみがえらせたもの。

Arturia DX7 Vの主な特徴と強化点
  • オペレーターごとのフィルター: 実機にはなかった各オペレーターにフィルターが搭載されており、これにより音作りの幅が大きく広がっています。
  • 豊富な波形: 山ほど多くの波形が利用可能です。
  • DACモード:
    • ヴィンテージモード: オリジナルのDX7の12ビットDACのノイズを再現し、当時のサウンドを忠実にシミュレーションします。
    • モダンモード: 現代のクリーンなサウンドを提供します。
  • ベロシティレンジのシミュレーション:
    • オリジナルのDX7の鍵盤はベロシティが100までしか出ませんでしたが、DX7 VのヴィンテージDX7モードではこれを再現しています。
    • 一方で、MIDI鍵盤で接続した際にフルベロシティ(127まで)が出せた場合の音もシミュレーションしており、この点が「最高に面白い
  • プリセット: 「ROM 1A-11 E. Piano 1」のような有名な音を含め、ごまんとあるプリセットが搭載されています。
  • アルペジエーターとエフェクター: オリジナルにはなかったアルペジエーターとエフェクターが内蔵されており、これも「最高」。

全体として、DX7 VはDX7のFM音源を忠実に再現しつつ、現代的な機能と柔軟性を加えることで、音作りの可能性を大きく広げた優れたソフトウェアシンセサイザーである。

引用:YouTubeシンセサイザープログラマー/音楽家の氏家克典氏によるArturia DX7Vのレビュー

Arturia CS-80 V4は、サウンドエンジンが大幅に刷新され、音質が劇的に向上している点が大きな特徴。特に、低域から高域にかけての音の改良が素晴らしい。ポルタメントも改善されている。

Arturia CS-80 V4の主な機能と改良点
  • ポリフォニックアフタータッチに完全対応。これにより、キーボードが2タッチに対応していれば、それぞれの音にアフタータッチをかけることが可能。
  • 多数の音色(パッチ)が内蔵されており、自身の音色も30種類以上含まれている。デザイナー別に音色を並べ替えることもできる。
  • 「アドバンス」セクションでは、モジュレーション機能が充実しており、アフタータッチやトラッキングなどを利用して、実機では不可能だった多種多様な音作りが可能
  • 上下の音色をコピーできる便利な機能が追加された。
  • 音の不安定さを意図的に作り出すパラメータも備わっており、ピッチを不安定にするような表現も可能。これも実機ではできなかった、より面白い音作りができる点。

総合的に見て、Arturia CS-80 V4は非常に良くできており、特にサウンドエンジンの刷新により、「超オススメ」できる製品

引用:YouTubeシンセサイザープログラマー/音楽家の氏家克典氏によるArturia CS-80 V4のレビュー

筆者のレビュー

高価な製品なのでセール時期を狙って購入しました。
ビンテージシンセや本物のハードシンセサイザーは所有していませんが、CDやレコードで耳にしてきたあの音が自宅のPC上で再現できた瞬間は本当に感動的でした。

特にJupiter-8やDX7など、80年代を代表するサウンドが簡単に呼び出せるのは大きな魅力です。GUIも実機を忠実に再現しており、音作りの操作感までリアル。触っているだけでも音楽制作のモチベーションが高まります。

高いけど価値ある?

確かに定価は高めですが、収録されているシンセやキーボードは39種類以上、プリセットも1万以上。むしろ使い切れないほど豊富なので、ジャンルを問わず幅広い曲作りに活用できます。コストパフォーマンスは十分にあると感じます。

DX7のFMピアノも、プリセットを呼び出すだけで名曲の雰囲気が再現でき、価格以上の価値を感じました。

初心者でも使える?

プリセットを選んで弾くだけでも十分に楽しめるので、初心者にも安心です。さらに、各プラグインにはチュートリアルやガイドが用意されており、基本操作に迷うことはありません。GUIも直感的で、実機のような感覚で扱える点は大きな利点です。

自分の制作でどう役立ったか

実際の制作では、プリセットをそのまま使うだけでなく、自分の楽曲に合わせて音色を微調整できる点が大きな強みでした。たとえば、アンビエント曲ではCS-80の柔らかなパッドを重ねることで空間が一気に広がり、ミックス全体の質感が向上しました。
また、Jupiter-8やDX7の定番サウンドは、メロディやリードを支える主役として即戦力になります。プリセットから着想を得て曲の方向性が決まることも多く、「音色そのものが作曲のインスピレーション源になる」 という体験は、このV Collectionならではだと感じています。

tetsu7017

もしビンテージシンセに憧れている方なら、きっと同じ感動を味わえると思います。

どんな人に向いているか

Arturia V Collectionがオススメな人Arturia V Collectionがオススメでない人
多彩なヴィンテージ/デジタル音源を揃えたいプロデューサー・作曲家
トランス・LoFi・映画音楽など特定のジャンルなどに興味がある人
高性能PCや十分なストレージを備えた人
個々のシンセだけ欲しい人や低予算の人
モジュラーや生楽器主体の人、PC性能や容量に余裕がない人
入門目的で最小投資を望む人はIntro版で十分

セール時期

最も期待できるセール時期

  • ブラックフライデー(11月)やPIB Anniversary(2月)。
  • 公式「Software Season」(夏)や「V Collection Days」(春)も狙い目。

見逃せないアップグレード特典

  • 過去バージョンのユーザー向けに個別オファー($99など)が届くことも。メールやアカウントをこまめにチェックしましょう。

現在:2025年8月23日時点

  • 夏季セール(Software Season)は終了していますが、今後は「秋のセール」や「年末ブラックフライデー」が狙い目です。
セール時期内容
ブラックフライデー(11月)毎年50%オフの過去実績あり。Redditなどでも「ブラックフライデーが狙い目」という声多数。
「Arturia Software Season」(7〜8月)公式や代理店でVirtual Instrumentsなどが40%オフに。過去には7月17日から8月3日頃まで実施。
PIB13周年セール(Plugin Boutique)2025年2月3日〜2月13日で50%オフ。
春の「V Collection Days」など公式セール2025年3月19日〜4月4日に開催。バージョンアップ・アップグレード向けのオファーが届く可能性あり。
個別のメールによるアップグレード割引例:VC8からVC Xへのアップグレードが$99になるオファーが2025年3月21日〜4月3日に届いたケース。

出典

まとめ

 Arturia V Collectionは、39種類以上の名機サウンドと1万を超えるプリセットを収録した、まさに“音の宝庫”です。初心者からプロまで幅広く使え、制作のインスピレーションを大きく広げてくれます。価格以上の価値を実感できるプラグインバンドルといえるでしょう。

👉 もし本格的にビンテージシンセの魅力を体験したいなら、今が始めどきです。
セールやお得なキャンペーンを活用して、ぜひあなたの制作環境に導入してみてください。
きっと「CDで聴いたあの名機の音が自宅で蘇る」感動を味わえるはずです。

ビンテージシンセサウンドをCubaseで再現してみましょう!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Arturia KeyLab 88は、88鍵のハンマーアクション鍵盤を備えたMIDIコントローラーで、V Collectionをはじめとするソフトウェア音源の演奏や操作に最適化されています。以下のような関係性を持っています。

  • シームレスな統合: KeyLab 88は、V Collection内の各ソフトウェアインストゥルメントと緊密に連携するよう設計されており、物理コントローラーから直接ソフトウェアのパラメーターを操作できます。
  • Analog Labとの連携: V Collectionには、すべてのインストゥルメントのプリセットにアクセスできる「Analog Lab」が含まれています。KeyLab 88はAnalog Labと統合されており、プリセットの選択や音色の調整を直感的に行えます。
  • 即戦力のセットアップ: V CollectionとKeyLab 88を組み合わせることで、ビンテージサウンドの再現から最新の音楽制作まで、幅広いジャンルやスタイルに対応する強力な音楽制作環境を構築できます。

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AstroLab アストロラボは、ArturiaのV CollectionおよびPigmentsから選ばれた27のインストゥルメントを内蔵し、1,300以上のプリセットを搭載しています。さらに、Analog Lab Proを介して、最大10,000以上の追加プリセットをロードすることが可能です。これにより、V CollectionのインストゥルメントプリセットをAstroLab上で直接利用できます。

ただし、AstroLabはすべてのV Collectionインストゥルメントに対応しているわけではなく、一部の古いバージョンのインストゥルメントや特定のインストゥルメントには対応していません。また、プリセットの互換性や動作に制限がある場合もあります。

AstroLabは、V Collectionのインストゥルメントプリセットを活用し、スタンドアローンでの演奏や制作を可能にする設計となっています。

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この記事を書いた人

副業マルチクリエイター|ブログ歴11年・DTM作曲・AI画像制作・HP制作。SEO検定1級保有。大手IT企業で機構設計を担当しています。本業の傍ら、AI×ワンオペで効率的にサイト運営と音楽制作を実践中。このサイトでは、初心者でもすぐ実践できるIT活用術や音楽制作ノウハウを発信中しています。

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